GEN―『源氏物語』秘録



源氏物語成立に関わる物語。謎多き「源氏物語」に興味を持っているので、関連本として読んでみました。諸説あり過ぎて困るところですが、それだけ魅力が尽きない「本」なんだと、関連本にはつい手が出てしまいます。

本が好き! 2級
書評数:46 件
得票数:249 票
本そのもの、が好きです。
読書傾向が偏るので、色々な分野の本と出合いたいです。(偏ってますが・・)
皆さんの書評を読んでいると、読みたくなる本がドンドン増えている最中です。積読でなく、読まねば(笑)



源氏物語成立に関わる物語。謎多き「源氏物語」に興味を持っているので、関連本として読んでみました。諸説あり過ぎて困るところですが、それだけ魅力が尽きない「本」なんだと、関連本にはつい手が出てしまいます。





歴史の謎を著者の研究を主人公に語らせながら、主人公の周りで起こる事件の謎を絡めていきます。学界の内幕も垣間見られて、興味深いです。主人公が追う歴史のテーマ部分は、さらりと読むにはかなり高いレベルです。




有川氏の作品を初めて読みました。軽妙な語り口と個性的なキャラクターが、特殊な環境にある組織の中を舞台にして、良い感じに引き締まっていたと思います。また、続けて著者の作品を読むつもりです。





民俗学とミステリー仕立ての短編集。コンビのやり取りがユーモラスなので暗い印象が和らいでます。薀蓄部分を楽しみながら、謎の解明に。ここまで事件に遭遇する確率は、某人気探偵漫画を思い出してしまいますが…。





「百日紅の下にて」金田一耕助の短編の中でも、走り回るイメージの主人公の洞察力が光ってます。戦地での約束を果たすため、また旅に出る…。長編が地方での事件が多いのですが、彼の活動は東京を舞台にしてます。




伝説は子供の頃から知る話だったので著者がどう描いているのか興味が。ここまで新しい物語になるかと驚きながら、永遠に追いかけていくことは幸福だろうかと。幻想にとらわれ実際の黒塚が前と違ったものに見える。





著者は分かりやすい言葉で語ってくれるので入り込みやすいです。光の影に隠れがちな夕霧の行動も、実直な性格ゆえにおかしみを感じます。若き光源氏の恋愛遍歴が目を引く物語ですが、中年の彼もなかなか面白いです。





瀬戸内訳源氏物語を完読した後、この本を知りました。なぜ題名のみなのかは不明ですが、光源氏の心の放浪には不可欠な部分なので手に取りました。さらりと書かれているだけに、かえって想像を掻き立てられました。





前九年・後三年の役を描いた一冊目。東北に住みながら、内容を初めて知りました。歴史は勝者が書き残すもの。教科書で教わる歴史が、いかに中央側から書かれているのかを実感します。中央は常に地方を搾取している。





守りたいもの、人達があるから、それぞれの国の行動には意味を持つのだろう。でも、国民の知らないところで一触即発の出来事が進行していたら…と思うと怖いです。登場人物のテンポ良い動きが小気味良かったです。





国を守るという問題を突き付けられました。今の日本は大丈夫なのか?現実に起こる国防問題を思いだしながら読みました。





この本を読むまでの「ドラキュラ」の様々に作られたイメージが変わりました。信仰を貫くとは、かくも残酷なのかと伯爵の運命が哀しくなります。描写の恐ろしさより、ストーリー展開の面白さが勝って一気読みでした。





著者の作品から一番を上げると、私のなかでは短編「光と影」になる。人生の変わり目は何処にあるかわからない怖さと、単純さを思い知った。



3.11と原発事故の直撃を受けて、本の内容はあくまで整理されている、実際はこんなものではないだろうな。災害は今日やって来る、というより一秒後にやってくる。




夏の夜の、くるくると変化しながら、それでいて結びついている。既視感を感じさせ、連作ならではのエンドレスワールド。祇園祭に行ってみたくなりました。


読んでいて、少しじれったくなる感はありました。なかなか、本題に辿りつかないような。でも、表紙に書かれた英語のタイトル訳にひっかかりを感じながら。



様々な浮名を流し、最期まで謎めいた女優として有名ですが、孤独を抱える様は痛々しくあります。タイトルはちょっと人目を惹きますが、女学生のような彼女がまた好きになりました。