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hacker

hacker さん

本が好き! 1級
書評数:2305 件
得票数:44123 票

「本職」は、本というより映画です。

本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。

書評 5ページ目(199件中 81~100件目)

カヴァレリーア・ルスティカーナ―他11篇

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カヴァレリーア・ルスティカーナ―他11篇

先日読んだ世界文学アンソロジー『囚われて』にサルデーニャ島出身のノーベル賞作家デレッタの作品が収録されていて、その解説でシチリア島出身の作家ヴェルガへの言及があったので、興味を抱いて手に取りました。

「私はすでに数冊の小説を発表していた。いずれも好評であり、私はさらに別のものを用意しつつあった。ある…

投票(20コメント(2)2022-02-21

セリーヌの作品〈第10巻〉評論―虫けらどもをひねりつぶせ

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セリーヌの作品〈第10巻〉評論―虫けらどもをひねりつぶせ

「どんな革命でも、始まったとたん、とんでもない汚職の天国になってしまう」こういう罵倒若しくは嘆きなら良いのですが、正当かつ具体的な根拠なしに、それが特定の人種や国民に向けられれば、差別になります。

1937年刊の本書は、一応、政治パンフレットということになっていますが、読んでみると実体は小説です。…

投票(22コメント(0)2022-02-14

浪漫疾風録

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浪漫疾風録

「早川の流れは清し、水澄みて、底のケチめが顔をミステリ」(作者による戯れ歌) 早川書房入社から、EQMMの編集長となるも、小説家を目指して退社し、処女作を発表するまでを描いた、生島治郎の自伝的小説です。

「仕事はきつく、月給は安い。だが、それでもわれわれの上にはオテントさまが輝いている」(本書より) …

投票(21コメント(0)2021-12-25

無関心な人々の共謀 (1974年) (エトランジェの文学)

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無関心な人々の共謀 (1974年) (エトランジェの文学)

「無関心な人々を恐れよ-かれらは殺しも裏切りもしない。 だがかれらの沈黙の同意があればこそ、 地上には裏切りと殺戮が存在するのだ」 (ロベルト・エバルハルト作『ピテカントロープ最後の皇帝』より)

「1937年夏、夫ヤセンスキーは『無関心な人々の共謀』第一部の終章の仕上げにかかっていた。連日、何時…

投票(27コメント(0)2021-12-15

盤上の人生 盤外の勝負

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盤上の人生 盤外の勝負

「将棋指しは18のとき、40の顔になっている」 これは、才人として知られた芹澤博文九段が、弟弟子だった若き中原十六世名人のことを言ったものですが、それだけでなく、谷川や羽生や藤井にも当てはまりますね。

本書は、プロ棋士だった河口俊彦が2012年に発表したものです。まず、題名ですが、「盤上の勝負 盤外の…

投票(22コメント(4)2021-11-16

一局の将棋 一回の人生

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一局の将棋 一回の人生

「暗いから電燈を明るくしてくれ」 「いや今のままでいい」 「盤が見えないから、頭をさげてくれ」 「まぶしくてかなわん。頭巾をかぶってくれ」 (本書で紹介されている大山十五世名人と山田九段の対局中のやりとり)

「人生は一局の棋なり 指し直し能わず」 2002年刊の本書の題名は、愛棋家だった菊池寛のこの言…

投票(25コメント(5)2021-10-22

大山康晴の晩節

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大山康晴の晩節

藤井三冠の活躍の陰で、50歳の羽生九段の不調が気になるところですが、それを思うと、無冠となった後も、63歳で名人挑戦者になり、69歳で死ぬまでA級に留まった大山康晴15世名人の凄さが分かります。

「羽生の勝ち方はいつもぎりぎりの勝ちである。たとえ格下を相手にしたときも、大差の勝ちは滅多にない。(…

投票(26コメント(10)2021-09-25

サラガのバオバブ

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サラガのバオバブ

「村は、武器を持ったおおぜいの男たちにおそわれ、大人も子どもも、ヤギや羊までもとらえられてしまいました。 とらえられた村人たちは、銃や馬や食べものとひきかえに奴隷商人の手にわたされました」(本書より)

アフリカ大陸やモザンビークに生息するバオバブという木は、樹齢数千年のものもあります。表紙に描かれてい…

投票(18コメント(0)2021-08-24

暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

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暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

「何度も討議が重ねられた(アメリカの原爆投下の)目標検討委員会で、広島が一度たりとも候補から外れなかった理由、それは広島の沖に、日本軍最大の輸送基地・宇品(うじな)があったからである」(本書序章より)

太平洋戦争において、輸送船に乗っていて命を落とした方は約30万人にのぼるとされています。本書は、なぜ…

投票(23コメント(0)2021-08-16

ベトナムの泥沼から【新装版】

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ベトナムの泥沼から【新装版】

「ベトナム戦争は敗れつつある」(チャーリー・モアによる『タイム』誌1963年9月の記事の出だし)ベトナム戦争が終結したのは1975年4月です。本書は戦争における真実の報道の難しさを語っています。

「サイゴンは、新聞記者と腹蔵なく話し合う数少ない誠実なアメリカ人を、黙らせようとするアメリカ人のおば…

投票(22コメント(0)2021-07-15
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