舞姫通信
自殺について書いた小説であるものの、特に新鮮味はない内容。
1年半ぶりくらいの重松清。過去感想→『 君の友だち 』『 疾走 』 双子の兄の自殺を経験し…
本が好き! 1級
書評数:531 件
得票数:6200 票
あまりこだわりなく、興味を惹かれたらなんでも触れます。
★1 苦手
★2 少し苦手
★3 好き・考えさせられた
★4 お気に入り・強く考えさせられた
★5
自殺について書いた小説であるものの、特に新鮮味はない内容。
1年半ぶりくらいの重松清。過去感想→『 君の友だち 』『 疾走 』 双子の兄の自殺を経験し…
何年かぶりに単行本をまとめ始めた滝本竜彦の最新作。6年前に連載していたものに修正を加え、単行本化したもの
過去感想→『 NHKにようこそ! 』『 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 』 【粗筋】 …
大学を中退後、無職で引きこもりな主人公は、一念発起してバイトの面接に赴き、「引きこもり脱出サポート」を掲げる少女と出会う。一方で、少女は怪しげな宗教団体の勧誘も手伝っていて……。
引きこもりの主人公は、どうにかこの状態を脱出しようと勇気を振り絞り、バイトを募集していた漫画喫茶に…
チェーンソーを持った男と戦う少女を、少年が助けるだけの話。とんでもなく強いチェーンソー男は、思春期に誰もが抱えただろう、混乱しきった葛藤の隠喩です。高校生のころに読んで、死ぬほど共感した小説。
編者による短編集。何の説明もないまま、数日間にわたる渋滞に巻き込まれる人々を描いた『南部高速道路』などが収録されている。
『南部高速道路 フリオ・コルタサル』 図書館で見掛けた短編集のなかに収録されていたやつです。 …
全国大会で準優勝する実力を持ち、勝ち負けに固執する香織。彼女を市民大会で打ち負かしたのは、自分が何を感じたかに重きを置く無名選手・早苗。香織の一方的な敵視に戸惑う早苗だが、剣道への考えは変えず……。
【裏表紙粗筋】 武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けて…
入部を直前になって取りやめた後輩、彼女が語るその理由とは。ささやかな行動をもとに推理を積み上げる、日常ミステリー。<古典部>シリーズ5作目。
【粗筋】 春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前…
病弱な人間の死とか年老いた動物の死とか、そういった厚みの加え方を無理にしなくてほっとしました。今を重視している高校生が話の中心なので、そぐわない。きっとタイトルや表紙から受けるイメージ通りの小説です。
高校のクラスメイトの男女五人、それぞれを主人公に据え、軽めの文体で書かれた連作短編集。
粗筋にも載っている表題作は、惹かれるような文がなく、あんまり気乗りしないで読んでいたんですが、三作…
小川洋子独特の、整然とした気持ち悪さが堪能できる中編を二つ収録。
小川洋子5作目。過去感想→『 ミーナの行進 』『 妊娠カレンダー 』『 密やかな結晶 』『 アンネ…
決して、徳川などにではなく。自らの妻子を主君とし、尽くし、戦い抜いた吉村は本物の義士ですね。「侍」というむやみやたらと観念化された偶像は好きじゃないんですが、この親子は本当に、侍としか言いようが。
講談話的で英雄譚的な新撰組ではなく、壬生浪と蔑まれる食い詰め浪人たちの集まりとしての新撰組を描いた作品
偉え人たぢがみな、足軽に死ね死ねとせっつぐのは、おのれが死にたぐねがらではねすのか。戦にて死ぬこ…
戦争の世紀における軍用犬の系統樹は、いったいどこまで伸びていくのか。犬の視点に立ちつつも、犬を擬人化することなく書き上げている作品
【裏表紙粗筋】 キスカ島に残された四頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として…
“文学少女”シリーズ完結編。遠子先輩の本当の気持ちは。
上巻は再読はあんまり印象良くなかったですが、下巻は前回と同じように、きれいに終わったと感じられまし…
"文学少女"シリーズ最終章、上下巻の上巻。題材はアンドレ・ジッドの『狭き門』。
再読の続き。結末の記憶がまたしても曖昧でした。 ラストエピソードと銘打つだけあって、主人公…
本編だけど、夏休みの番外編。要するに蛇足。題材は泉鏡花。遠子先輩が多彩な表情を見せてくれますが、言ってしまえばそれだけの話で、ストーリーは適当。7巻~8巻序盤で心葉に何度も苛々させられる伏線がここに。
"文学少女"シリーズ5作目で、シリーズ中、一番好きな作品。題材は『銀河鉄道の夜』。
再読の続きです。 いよいよ物語も佳境。繋がれた愚者や、穢名の天使……というか全ての巻とも繋…
題材は『オペラ座の怪人』。遠子先輩の卒業も近づいてきた、"文学少女"シリーズ4作目。
題材はガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』。これも未読ですねー。この作者さんは本当にいろんな作家の…
"文学少女"シリーズ、3作目。ストーリーはここから盛り上がる。『いつか壊れるかもしれない関係なんて、最初からないほうがいい』。過去のトラウマからそんな台詞を吐き出す心葉に、遠子先輩は……。
続けて再読です。 題材は武者小路実篤の『友情』。 題材の選び方通り、今回は、友達の話。…
ある事件から発作に苛まれる井上心葉と、本を「食べちゃう」くらい愛している遠子先輩が頑張る文学少女2作目。
これは、一回目に読んだ時よりも、随分いい作品に感じました。今は、死にたがりのピエロよりも、こっちの…