狼と香辛料





行商人の話もやけにリアルで面白いし、なによりもホロが魅力的でいい味出してる。文章も滑らかで読みやすく、「ラノベと思って甘くみてはいけない」というのが正直な感想。
本が好き! 4級
書評数:35 件
得票数:23 票
ジャンル問わず…とまではいかないけど、ほぼ雑食です。基本、面白いと思えればなんでも読みます。個人的に大ヒットな作品に当たったりすると、わりと作家にも執着するほうかもしれません。





行商人の話もやけにリアルで面白いし、なによりもホロが魅力的でいい味出してる。文章も滑らかで読みやすく、「ラノベと思って甘くみてはいけない」というのが正直な感想。




「AK47が引き起こした事件をたどりながら、武力と国家の関係を考える」ルポルタージュ。現在、リアルタイムで起きている北アフリカのデモにも繋がる内容だった。





1988年の春。UMA探しという限りなくアホな目的で、1か月以上もの間、ジャングルにキャンプした記録。この著者にはいつか本当にUMAを発見して欲しい気持ちでいっぱい。



著者は北杜夫の娘。書かれている人物があまりにも型破りで、興味深く読んだ。一緒くたに書かれている斉藤茂太や北杜夫の話も多く、全体としては家族の物語という印象だった。




北里大学獣医学部の学生サークル「犬部」の物語を綴ったノンフィクション。サークル活動の葛藤や紆余曲折も含め、保護活動の現実が書かれている。表紙に惹かれて気軽に手に取ったが、予想外に重たい内容の本だった。




「本の雑誌」などに書いた単行本未収録原稿を集めたもの。エッセイ、対談、書評の3部構成になっている。ある程度コアなファン向けというか、著者の他の本を読んでから手に取ったほうが楽しめると思う。




作家の読書日記。趣味で書いている様なノリで面白かった。そのものすごい読書量にびっくりし、たまに自分も既読の本が紹介されているとちょっと嬉しくなったり。語り口の良さも手伝ってか、読みたい本が増えて困る。




当時、東大海洋研の研究グループに所属する研究者だった著者が、幻のウナギ・ラビアータを求めて博士課程の学生とともにアフリカの地を4,000km近くさまよった旅の記録。研究なのか、冒険なのか。


ミステリーかと思って読み始めたが、どちらかというとラノベかコメディか。広げるだけ広げて閉じきれていない印象。やや尻切れな感じですっきりしない。自分の好みとはちょっと違った。





角筈にある中華料理店「翡翠食堂」を営む家族三代が体験した戦中戦後を描いたクロニクル。すごく心に沁みた。自分の家の歴史と重なるところもあり、いろいろ身につまされるものがありました。



珈琲を飲みながらの日常の小さな謎を扱った、かるいタッチの連作短編集で、ミステリ・ガイドのような要素もあり。こんな古書店が近所に実在したら、ぜひ常連になりたいぐらいだ。





すごい読み応えのある連作短編集だった。連作としての全体の印象もだけど、それぞれが短編としての完成度も高いと思う。少しホラー調なのも良かった。こういうの、もっと書いてほしい。



階級・天気・国旗・住宅・料理・・・など、イギリスというと思い浮かぶようなネタを浅く広く扱ったものだったが、軽快な語り口で分かりやすくて面白かった。



夢中で読むという感じではなかったが、淡々とした感じでじんわりと良かった。この著者のもので、ホラーでもミステリでもない小説は初めてかもしれない。映画も観てみたくなった。



アパートの皆で食事をするシーンがやたら多くて、どのメニューも美味しそうで読んでいてお腹がすく。こんな賄い付きの自由なアパートがあったら隠れ家にしたいぐらい。