妾屋昼兵衛女帳面(三) 旦那背信
騒動を呼ぶ妾屋昼兵衛の矜持。
【あらすじ】 妾を斡旋する妾屋の山城屋昼兵衛は、十日前、老中松平家の留守居役佐々木善太夫に、妾を世…
本が好き! 1級
書評数:344 件
得票数:1538 票
小説を中心に書評を書いている、藤沢周平と星新一中毒者。
最近は時代小説を読む割合が多いです。
騒動を呼ぶ妾屋昼兵衛の矜持。
【あらすじ】 妾を斡旋する妾屋の山城屋昼兵衛は、十日前、老中松平家の留守居役佐々木善太夫に、妾を世…
昆虫写真家・海野和男の、昆虫撮影のノウハウが惜しげもなく公開された永久保存版。
かつて昆虫写真家の海野和男氏は、試行錯誤を繰り返して会得した昆虫撮影のテクニックを『昆虫写真マニュ…
戦国大名のごたごたに振り回された人たちの闘いと哀愁。
収録の6編は、それぞれ物語として独立しているものの、 『美濃の守護代斎藤道三が守護の土岐次郎…
神谷弥十郎の穏やかで静謐な死に顔が、お福の人生に与えた影響。
【あらすじ】 越後新発田の道場で下女奉公しているお福は、何度も自分を陵辱した、主の神谷弥十郎を激…
世間を突き抜けた者の魅力。
水木しげるの自伝もこれで三冊目。 なのに、まったく飽きないのが水木自伝本の不思議なところ。 …
外注を受けないと食っていけない特殊技能集団と、人質を出さないと生き残れない弱小大名の哀愁。
【あらすじ】 甲賀忍び伴家の惣領与七郎の元に、松平家の家臣酒井雅楽頭と横田吉左衛門がやってきた。…
結末に描き出される主人公の心情が見事。その心地よさが格別な9編。
武家、市井の人々の哀歓を味わえる短編集。 物語は非常にシンプルであるものの、心をざわつかせるサ…
何度も見たくなる。もっと写したくなる。そういう写真を撮るための言葉。
もっと写真がうまくなりたいとか、思ったような写真が撮れないとか、 そういうときには、たいていハウツ…
藤沢周平を想起させる設定。それを生かし切れない詰めの甘さ。
【あらすじ】 南国の園瀬藩藩士の岩倉源太夫は、人間関係の煩わしさから、軍鶏を相手に余生を過ごすこ…
動物写真家・岩合さんのキャットセラピー
「裸のマハ猫」(『 きょうも、いいネコに出会えた 』に掲載)に癒されて、はや半年。 動物写真家・…
もの哀しい黒白の連鎖を小兵衛が断ち切る。
【あらすじ】 波切八郎は、祖父の代から目黒に道場を構える小野派一刀流の剣客である。 しかし御…
星新一が描いた過去の人々の新しい人物像。
時代小説でも星新一は星新一だった。 星新一は、人物描写について、エッセイ【人間描写】(『 …
怪異の顛末を淡々と語る素朴さと不気味さの味わい。あのキョンシー伝説まであるとは。
本書は、六朝、唐、五代、宗、金、元、明、清の小説筆記の類から、220編の怪奇談を収録している。 …
奇人ぶりが招いた災厄と幸運と奇人アシスタントたち。
食べ物やケンカや目に見えないモノに夢中だった少年時代、世間と歯車が合わない青年時代、苛酷な戦争体験…
おみそれ作家・星新一が描く、おみそれショートショート11編。
相手の見事な真実に触れたとき、口にする言葉「おみそれしました」 本書では、社会、夫婦、職業、宇…
心身のリズムと幸福に呼応しあう幸せ。
やっぱり藤沢周平の作品が好きだと思う。 本書に収録の三つの短編は、どれも短くシンプルな物語。 …
実物との比較観察する楽しみが沸いてくるポケット図鑑。
433種類の都市に自生、植裁されている緑化樹を掲載したポケット図鑑。433種の中に別名や近似種など…
読み終えた今も、剣客商売の世界で登場人物たちが暮らしているような感覚が続いている。
とうとう剣客商売も最終巻まできてしまった。 早く剣客商売を楽しみたい気持ちと、読み終えれば必ず…
たくさんの喜びが詰まった、何の得る所もない阿房列車の旅。
あ-ほう-れっ-しゃ【阿房列車】 何の用事もなく、何の得る所もない列車旅のこと。 阿房列…
「魚類の中でもっとも麺類といえる魚、それはドジョウ」 この意味不明な一言を待っていた!吉田戦車の電車エッセイ。
「伝染るんです。」の作者・吉田戦車のイラストエッセイ。 イラストエッセイ第一弾『 吉田自転車 』…