世界経済を破綻させる23の嘘
「インターネットは洗濯機ほど世界を発展させていない」という指摘に目を洗われる思い。23の指摘が必ずしも全て正しいか分からないが、鋭い指摘の数々は実証性に乏しい「経済学」との付き合い方を教えてくれる。
本が好き! 3級
書評数:36 件
得票数:49 票
新しいもの好きなので、ジャンルにこだわらず新刊本を中心に読んで行きたいと思っています。
「インターネットは洗濯機ほど世界を発展させていない」という指摘に目を洗われる思い。23の指摘が必ずしも全て正しいか分からないが、鋭い指摘の数々は実証性に乏しい「経済学」との付き合い方を教えてくれる。
不倫を重ねる妻子持ちの四十男と三十路の女が、金に翻弄されながら堕ちていく。不倫、借金、虚栄、惑わされ続ける人の心の弱さが恐ろしく、拭いきれない染みのように、読後までじわじわ効いてくる。
この本の凄いところは、知っておきたかったこと―「チャレンジせよ」―ではなく、それを学生に伝えるために著者が授業で用いた方法の数々。5ドルの現金、財布、そんなとこからアイデアを引き出す手法が秀逸です。
ヒロシマ、ナガサキの復讐のため、アメリカに原爆を落とすと決めた主人公。テロを正当化する理屈がこれでもかと作中でまかりとおる。脇役達は全くあてにならない。テロを否定できるか、読者が試されている。
犬を巡って、それぞれに犯罪に手を染め堕ちていく男と女。二人はどこまで堕ちていくのか。ハラハラさせられながら、易きに流される人間の弱さと、純真な犬のけなげさが沁みてくる、いいお話です。
辛口評論家による買い物記録。なんじゃこりゃ?なハズレ品から、お勧めの一品まで、口絵の写真を見てるだけで、ワクワクする。「博多あごはずし」は是非! 「家庭用トランポリン」は意外と気になる。
最近の金融政策の変遷と考え方を一般向けに解説した本。景気回復の御旗の下、やみくもに金融緩和を求めても、デフレ脱却には遠いようだ。
「人間は創意と独創性をたくさん持っているのだから、社会の問題に屈したままではいないだろう!」 ナチスが台頭する時代に著者が訴えた数学を学ぶ意義。ほのぼのとした記述と挿絵にこめられたメッセージは深い。
なんてことはない出来事を、クスっと笑みが漏れる程度に、適度にチャカしつつ、言われてみれば納得。読者と同じ目線で、気負わずに読める。酒井さんは、今、一番、安心して読めるエッセイストだと思います。
父親が隠し持っていたサイコ・キラーの告白記。果たしてこれは事実なのか。身内が殺人鬼だったら、自分がその血を継いでいたら。そんな恐ろしい疑念に溢れながらも、救いが見えるラストへの怒涛の展開に感服。
安易。安直。易きにながれ、事なかれ主義。努力なくして楽しようとして、大失敗。謎の事件にも無能さを晒すだけ。そんなクワコー先生の情けなさを、心から嘲笑おう。でも少し身につまされるかも。40男なら。
時に家族以上、時に食用。人間と動物の関係は不可解、勝手なご都合主義。どうしてこんなことになったのか。医学、心理学、社会学から正義論まで、あらゆる角度から検証された結論に思わず納得?
TV本だからと、侮るなかれ。ドキュメンタリー映画が暴く米国社会の実像。度を越す人々、暴走する政治、宗教、企業の醜態を米国在住の日本人映画評論家と女芸人が分かりやすく解き明かす。
マイケル・ムーア監督の一連の作品が数年前に日本でも話題となったが、そんな米国のドキュメンタリー映画…
そう、みんな他人との距離の置き方に悩んでいる。自分らしく颯爽としているように見えるあの人だって。連作短編という形式で、からまる人々が、悩みながら、すこしづつ他人を、そして自分を理解していく物語。
猫に振り回されるパンクでロックな作家。独特の突き抜けた文章で、もうとまらない。なぜ、猫にかかると、こうみんな情けなくなるのか。猫好きには身につまされる、やがて悲しき抱腹絶倒。
人は錯覚に騙されやすい。騙されていることにも気付かない。脳トレやっても、モーツアルト聞いても、頭はよくならない。やっぱりそうかとスッキリさせてくれます。これぞ「アハ体験」。何にもならないけどね。
未読の方は、是非、読む前に、theinvisiblegorilla.com のビデオ実験を試してみ…