川は静かに流れ


  

ミステリというより家族の物語。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞(エドガー賞)受賞作。ふるさとの川のほとりの家。自分のすべてを形…

					本が好き! 免許皆伝
					書評数:1827 件
					得票数:50034 票
					
分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw


  

ミステリというより家族の物語。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞(エドガー賞)受賞作。ふるさとの川のほとりの家。自分のすべてを形…




  

オオカミをはじめ、多くのイヌ科動物と暮らした著者が、イヌ科の王の「真」の姿に迫る
オオカミ。時に獰猛と恐れられ、時に郷愁と憧憬を呼ぶ、肉食獣。ライオンや虎がネコ科の王とするならば、オ…

「望ましい老後」「豊かな老後」ってどんなものだろうか・・・?
介護民俗学。あまり聞き慣れない言葉である。 この本には前段がある。同著者による 『驚きの介護民俗学…

山形・置賜地方出身110人の徴兵体験
聞き手である著者は昭和10年生まれ。プロの物書きではなかったが、退職後、タウン誌に写真日記の連載を持…


  

佐野洋子への、100万回生きたとらねこへの、オマージュ
「100万回生きたねこ」は、もしかしたら日本で一番有名なとらねこかもしれない。 何しろ100万回生…

「くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」(フライシュレン(山本有三訳))
1944年の夏。3人の女の子が満州で出会う。3人は、大人たちに内緒で、小さな冒険に出かける。しかし、…

一連の「白熱教室」人気の発端となった1冊。(ハヤカワ文庫の100冊2015にも入ってます!)
一大旋風を巻き起こしたといってもよい、ハーバード白熱教室の火付け役、マイケル・サンデルの政治哲学の本…




  

人知れず、密やかに咲く石の花。それは山の女王の秘密の花園。
ロシアの小説家、パーヴェル・バジョーフ(1879-1950)の児童向けの作品です。 溶接工の家に生…

「スクラップ・アンド・ビルド」初出誌
「文芸誌」を読むのはいつ以来だろう? 文藝春秋はときどき手に取るけれど、あれは文芸誌の括りじゃないだ…

一種、ゲームのような。書く側に立てばおもしろいのかもしれない。
本作、映画になっています。高校生のムスメがちょっと見たいかなーと言っていたのですが、部活に学校に、イ…



  

異国の温気の中で。大作家が投げ込まれた舞台は悲劇か喜劇か。
トーマス・マン。 とにかく長大・重厚な作品を書いた大作家という印象だが、本書は比較的ボリュームの軽…



  

70年前、先行きが見えなかった、夏。
「渦中にいる」ということは、どういうことだろうか。 それは、この先、自分にとって好ましい方に転ぶの…




  

気負わず、しかし真摯に、野生動物に向き合う
以前からリストに入れてはいたが、何となく後回しになっていた1冊。今回、 勝手にコラボ企画:「新潮文庫…

愛し、尽くした祖国に殺された軍人
ヴィトルト・ピレツキ。ポーランド軍の大尉である。 日本ではあまり知られていない人物だが、実のところ…

繊細で複雑な高い知性に、温かな、しかし鋭い目で迫る評伝
アラン・チューリング。 コンピュータ科学の父とも、人工知能の父とも言われる。 第二次大戦時、ドイ…




  

誰もが迎える「その日」の裏を支える人々
現代日本に住んでいて、「遺体」を目にする機会は、一般的に、そう多くはないだろう。 しかし、文字通り…

女が監禁される。そのそもそもの起こりは何だったのか。
各所で絶賛されていた1冊。 英国の「英国推理作家協会 インターナショナル・ダガー賞」、フランスの「…

「自閉症」のココロを通訳する
著者は1992年生まれの詩人・作家。5歳のときに自閉傾向があると診断され、小学5年生までは普通学校に…



  

ほんとうのさいわいを求め、冬の空を旅する
「新編」というけれども平成元年(1989年)初版である。 詩人の天沢退二郎が編者となって編んだ、宮…

紅蓮の炎。絢爛と紡がれる言葉。
昭和25年7月2日未明、学僧の放火により、金閣が炎上する。 この事件に取材してはいるが、三島により…