おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月
波乱万丈な序盤・中盤を経て、ラストは明るい締めになるのかと思いきや… 早く次作が読みたいような、永久に読みたくないような、そんな終わり方でした。
本が好き! 3級
書評数:33 件
得票数:30 票
将来高校の教員になることを目指して
大学で学んでいるTOMです。
内田樹/東野圭吾/村山由佳/赤川次郎
などを中心に読んでいますが、
それ以外の本もどんどん読んでいきたいと思います!
波乱万丈な序盤・中盤を経て、ラストは明るい締めになるのかと思いきや… 早く次作が読みたいような、永久に読みたくないような、そんな終わり方でした。
「女の子に生まれた」ただそれだけの理由で生まれてから3年間も名前を付けてもらえなかった主人公。しかし、父の死の直前に分かる父の深い思いに思わず涙。「なぜ学ぶのか」ということを考えさせる一冊でもある。
次々と変わっていく主人公の立場に一喜一憂。ページをめくるたびに冷や汗かいたりホッとしたり。1巻に比べると軽い内容なのかもしれないけれど、3巻に向けての大切な布石なような気がする。
「『好きになっちゃいけない人』ていうのは、存在するのだろうか?」「『好きだ』ということは一種の暴力にもなり得る。」普段は思いつきもしないようなことを、いろいろ考えさせられる。
自分が願い続けていた状態になれたら、人は幸せになれるのか。「知ること」は、人に幸せをもたらすのか。「幸せ」の意味を問い直したくなる一冊。
小泉総理(当時)の所信表明演説に引用されて、一躍注目されるようになった戯曲。人を育てる、ということは、その場の飢えを満たすことより大事。2度の戦禍から復興した長岡の原点を、ここに見るような気がする。
何かと頑張っちゃう日本人へ、内田樹からの「頑張らなくていいんだよ」というメッセージ。我慢することに自らの持てるリソースを使い切ってしまうことへの警告は斬新。 後半には、一味違った論も展開されている。
実感を抱けないまま巻き込まれていったとなり町との戦争。戦争はいいものなのか悪いものなのか。戦争がなければ、そこに死はないのか。どきどきとさせるストーリー展開の奥で、いろいろと考えさせられた本です。
世間からある隔絶されたところで繰り広げられる高校生の駆け引き、友情の物語。イメージしづらいシチュエーションでの物語なのかもしれないが、だからこそ1人1人の心情が浮き彫りになってくるかもしれない。
大学の助教授にしてミステリィ作家という2つの顔を持つ著者が、学生の質問に次々と答えていく。ときには真正面から問いを受け止め、時には受け流す。問いが問いを生む瞬間を目の当たりにできる本です。
『オオカミ少年のパラドクス』が文庫化されたもの。教育の質を上げていくためには、変革よりも教員の士気を挙げることが大事、という内田樹の主張に共感。
教育を語る多くの人が「言葉遊び」に陥ってしまっているという現象は日ごろから感じていたので、著者が語る「教育のマジックワード」には強く共感した。ゆるーい文体で、誰もが気軽に読める本。
3つほどの短編で構成されているんだけど、それぞれにゾッとさせたり、ほろっとさせたりと、緩急がついていて面白かった。 三者三様の「週末」に、いつの間にか僕も引き込まれていた…