オレたちバブル入行組




さすが元銀行員の作者さんだけあって内容がリアル。聞きなれない用語なんかもわかりやすく説明してくれていて読みやすい。『下町ロケット』ほどアツくはないものの、終章で明かされる主人公の夢に、思わずニヤリ。
本が好き! 2級
書評数:104 件
得票数:182 票
翻訳家めざして勉強中。




さすが元銀行員の作者さんだけあって内容がリアル。聞きなれない用語なんかもわかりやすく説明してくれていて読みやすい。『下町ロケット』ほどアツくはないものの、終章で明かされる主人公の夢に、思わずニヤリ。




物語の世界に入り込むまで時間がかかってしまうものも多いが、これは一行目からスッと入れて、そのまま最後まで引き込まれっぱなしだった。ただ結末はちょっとずるいかな。遺産問題、殺人、復讐がからむ長編推理小説




ギャグミステリ(?)の短編集。痛快だけど、軽すぎない。 『謎解きはディナーのあとで』などの東川篤哉をもっと大人っぽくした印象。5編すべてがハズレなし、面白かった。




外からみたら幸せそうな家族も、実は色々な苦悩があるものだ。家族のそれぞれが心の内を語っていくような連作短編集(?)。家族であってもお互いに通じていないことは多い。悲惨さも少々あるが、心温まる一冊。



ケータイ小説の文庫版。いかにも女子高生なんかが好きそうなラブストーリー+友情物語。しかしこの小説では先生の話題がまったく出てこない。最近は学校の先生ってまったく存在感ないのかな、なんて思ってしまった。



世の中すべてつまらないとしか思えない青年が、男性版娼婦「娼年」となって色々なことに興味をもち、やりがいを感じ始める。色んな人がいるものだ。深すぎず、いやらしすぎない。続編も出ているが、読まないかな。



好奇心が旺盛で嘘つき、化学大好きで行動力バツグンの女の子。姉妹だったら嫌だけど、友達になりたい!!事件自体は残酷なのに、なぜか爽やかでわくわくする物語。
化学大好き少女探偵、フレーヴィア・シリーズの第三弾。 このシリーズ、実は知らなくて、第三弾の本書で…





本を読んでいて、こんなに優しい気持ちになれたのは何時ぶりだろう。ものすごく心が温まる。書評で一番気に入った言葉を書き出すことがあるが、この本の中にはそんな心に残しておきたい言葉が多すぎて選べなかった。





こんな面白いこと、よく思いつくなあ。UFOの正体は文福茶釜であるという『超たぬき理論』が一番のお気に入り。有り得ないだろうに、非常にリアル。思わずクスリと笑ってしまうような作品ばかりの、飽きない短編集




前半のハリーの孤独は、読んでいて本当につらくなる。ハーマイオニーは大人で優しくて頭がいいというのに、ロンはまったく……。分厚くてなかなか読み終わらないと思っていたが、後半の勢いはすごかった!



伏線なのか無駄話なのか分からず、まとまりがなくて物語に入り込めない印象を受けた。『鉄の骨』などを読んで期待していただけに残念。マネーロンダリングについて理解できるようになる、という点では◎。


メールのやり取りだけで書かれた恋愛小説。地の文がないせいで、メールの内容が説明調になってしまうのが少し気になったけど、他人のメールを読んであれこれ想像するのは面白いものだ。

日常を切り取ったような、悪くいえば起承転結のない物語。気になって最後まで読んでみたものの、特に何も起こらなかった。全員が我慢して、不満を押し殺して……。現実はこうかもしれないが、物語ではつまらない。





これは面白い。ジャンル的にはあまり好みではないんだけど、そんな苦手意識もふっとばしてくれるほど、スラスラ読める。どこまでが真実で、どこからが創作なのかは分からないが、人間とは愚かで恐ろしいものだ。




なんかすごくリアル。本来秘めておくべき感情が赤裸々で、読んじゃいけないものを読んでいるような気になってしまったり。でもどの登場人物の気持ちもよくわかる。深刻なところも面白く読めて◎。




のせられやすい性格である私は、本書を手に取り、写真を見ただけで、あたたかくぽわーっとした気分になれた。筆者の気を感じたのではないかと思っている。ただ、とりたてて目新しい情報はなかったかもしれない。
かねてからスピリチュアルなことに関して興味があり、関連書も何冊か読んでいたこともあって、本書を読んだ…




トリックも簡単だしなんか子どもっぽいなあ、と思いながら読んでいたら、学習雑誌「5年の学習」「6年の学習」に掲載されていた作品だったよう。納得。でも子どもっぽいだけじゃなく、ちゃんと面白い。


さよならをテーマにした短編集。正直言って、恋に恋するレベルの内容の浅いものばかり。昔の歌謡曲の歌詞みたいな。もっと修羅場れ。




内容はともすればドロドロな恋愛系になりそうなのに、なぜかとても上品な印象をうける。主人公の密子も、不幸でずるい女なのに、品があって素敵な女性に思える。恋愛小説はあまり好きではないが、これは◎。




最後の数ページ、涙なくしては読めない。というより、涙がですぎて読めない。四十九日には大宴会をしてほしいといって亡くなった乙美。非常識なようだが、送る方にとっても、送られる方にとっても、幸せなことかも。