ホテル・バルザール

すてきな挿絵とともに味わえるちょっぴり不思議なお話です。とてもさびしい思いをしている少女の視点から描かれた戦争の話でもあります。そしてもちろん、愛の物語です。 #やまねこ新刊
「一日じゅう、ずっと静かに、静かにしていなきゃいけませんよ。部屋を出てもいいけれど、小さなネズミみ…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2238 件
得票数:70701 票
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

すてきな挿絵とともに味わえるちょっぴり不思議なお話です。とてもさびしい思いをしている少女の視点から描かれた戦争の話でもあります。そしてもちろん、愛の物語です。 #やまねこ新刊
「一日じゅう、ずっと静かに、静かにしていなきゃいけませんよ。部屋を出てもいいけれど、小さなネズミみ…

ホラー仕立ての不気味な恐怖の中にうずくまるのは、苦しくなるほど切実にただがむしゃらに愛を求め続ける少女の姿。 #やまねこ新刊
あたしは、魔女なのかもしれない。 「あんたが悪魔だってことは、初めからわかってた。やっぱ、思ったと…

頁をめくるとそこここに、猫、ネコ、ねこ!とふんだんな挿絵も楽しい1冊ですが、そんな中でもしっかりと戦争のもたらす悲惨な現実を訴えることも忘れない物語です。
この本の主役、ネコのモーガンは 第二次世界大戦下のロンドンに、 敵の爆弾が初めて落ちた人の夜、 …

今宵のバックミュージックはリムスキー=コルサコフのオペラ『雪娘―春のおとぎ話 (Снегурочка — Весенняя сказка)』に決まり!
以前読んだ同じ作者の 『ヤーガの走る家』 がなかなか楽しかったので、雪の降る日に読んでみた。 …

“自らも独裁政権に抗したポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵”で描き出される戦争の本質……。すっぱりと答えが出せないあれこれを問いかけられているようで後を引く…。
“自らも独裁政権に抗したポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵”で 描き出される戦争の本…

(本格的な春の訪れが待ち遠しい今の季節に読んでもいいかなあ?)と思いつつ、ページをめくったら、これがまさにタイムリーだった件。 #やまねこ本
むかし、ひとりの男がいて、息子が三人ありました。息子たちは大きくなると、お父さんに向かって、こう…





ものすごく大事なことだから、3回言うね。この本はお薦め!お薦め!!お薦め!!!
わたしの脳は、数字や地図、できごとや計算を正確に記憶する。それに雑学ならだれにも負けない。たとえば…

イギリスの南西のはしにはコーンウォールという名の半島があって、その半島の先端近くにゼナーという小さな村がある。 #やまねこ新刊
イギリスの南西のはしにはコーンウォールという名の半島があって、その半島の先端近くにゼナーという小さな…

イギリスの児童文学作家バーバラ・レオニピカードによる『イーリアス』の再話をおよそ半世紀ぶり(!)に再読。この再話の一番のウリはなんといっても、『イーリアス』以前のあれこれを語るプロローグだ。
ホメーロスの二大叙情詩『イーリアス』と『オデュッセイア』が、ギリシアとトロイア(イーリアス)との間の…

あなたはなにをしているの?
カールは鳥ではありません。 クマでもなければ ビーバーでも カールはミミズです。 くる日…

水の中に入ると人魚になってしまうエミリときどきマーメイドシリーズ第2弾!
目を閉じて。 想像できる、いちばんきれいな場所を思いうかべて。 金色のビーチが見える?きらきらか…

思わずほろっとする場面もあるいい話ではあるのだが、少々複雑な気持ちを抱きもした。
だれだって、秘密にしていることってあるよね? ここだけの話だけれど、 オーエンの秘密は、人気のな…

あなたもきっとかかしのファンに。
翻訳がやまねこ翻訳クラブのよしいかずみさんだというのでチェックしていた絵本です。 実際に手に取…

「素敵な本をありがとう。」と、あの人この人にお礼がいいたくなってきた。
内容も装丁もそそられることの多い出版社「共和国」が、今度はチェコの詩人の本を出した。 しかもそ…

忘れたくない、忘れない。そのためにもと、ことあるごとに本をひらく。
パキスタンのアフガン難民キャンプで生まれ育ったファルザーナは、5年前に家族とともにアフガニスタンに戻…

ママと2人ヨットで暮らすエミリはごくごく普通の中学一年生だった。ある水曜日の午後までは。ところが生まれて初めてプールにはいると入ると……。え?まさか!うそでしょ!?ほんとうに!!
エミリは12歳。 ママとふたり、ヨットで暮らしている。 中学1年になってはじめて 水泳の授…

物語の向こうにいるであろう、たくさんのアマルのことを思う。いつかは、そんな時代もあったけれど…と、過去の話になる日がくることを願う。
舞台はパキスタン。 パンジャーブ地方の小さな村の比較的豊かな農家に長女に生まれついたアマルは12歳…





絵本のもつ力を改めて、認識させられる傑作
9歳のペドロはサッカー好きの少年。 両親から誕生日プレゼントにボールをもらったペドロは、ぶつくさも…

ああ!私も庭にやってくる小鳥たちや散歩の途中で会うリスたちと話ができたらなあ!!
イギリスのロンドンに、エヴィー・トレンチという女の子がいた。 エヴィーは、ふつうの子じゃなかった。…





私もまた魔女だったかもしれない。そしてまた、積極的でなかったとしても、傍観したり目をそらしたりする加担者だったかもしれない。
舞台はスコットランドの小さな村ジュニパー。 この村に両親と二人の姉と共に暮らす11歳の少女アディは…