猿駅/初恋 (想像力の文学)





猿に始まり猿に終わる。想うことの美しさと醜さを同時に描いた筆致は絶妙。時系列が入り乱れ、想いと思い出、過去と現在と現実と妄想が交錯する幻想小説をまとめた中・短編集。
人間をさばいて腑を皿に飾り盛り付けたような生々しさと美しい幻想が同居した 哀しい雰囲気は全ての物語…
投票(0)コメント(0)2011-02-20

本が好き! 2級
書評数:44 件
得票数:46 票
ジャンル読みはしない乱読派。
「本とは本屋で出会いたい。」を心に、気になった本はAmazonで検索・本屋で購入。巡り合えるまで本屋を巡るイラチなマーケティング・プランナ。
書籍通販はもっぱらジュンク堂で。だってカバーがついている。





猿に始まり猿に終わる。想うことの美しさと醜さを同時に描いた筆致は絶妙。時系列が入り乱れ、想いと思い出、過去と現在と現実と妄想が交錯する幻想小説をまとめた中・短編集。
人間をさばいて腑を皿に飾り盛り付けたような生々しさと美しい幻想が同居した 哀しい雰囲気は全ての物語…





めちゃくちゃ笑った。こんなに笑えるのに切ない。アロハシャツで武士で千両箱なのに時間SFって!と思ったらちゃんと時間SFだった。お気に入りの一冊。




あぁ気持ちが悪い、気分が悪い、そう思いながらも一気に読んでしまった。物理的なグロさと精神的な怖さの両方で責められ続ける。こんな悪夢はみたくない。



笑っていいのか真面目に読めばいいのか最後まで迷いながら読んだが、物語の前半ですぐに検討がつくようにこれは多分、ネタだ。笑っていいのだと思う。それにしても面白いことに変わりはないのだが。