靴に棲む老婆
靴で財を築き上げたポッツ家の遺産と次期社長を巡って、騒動が起こる。マクリンに侮辱されたサーロウは果たし状を送り付けたのだ! そしてエラリイはその介添人に指名される。今どき決闘なんて狂気の沙汰だ……。
本が好き! 1級
書評数:238 件
得票数:444 票
エラリー・クイーンなどの推理小説に興味を持ち始めました。そしてロス・マクドナルドの影響でフロイトに出会い、精神分析を読み進めていくうちにラカン、アルチュセールなどのフランス現代思想に興味を抱いています。
靴で財を築き上げたポッツ家の遺産と次期社長を巡って、騒動が起こる。マクリンに侮辱されたサーロウは果たし状を送り付けたのだ! そしてエラリイはその介添人に指名される。今どき決闘なんて狂気の沙汰だ……。
サルトルは、『存在と無』で自己の意識は直接に感じられるものとしました。つまり自分のことは自分がよく解っている、と言っているのです。 しかし一方で自分とは一番遠い存在なのです。
探偵小説は特殊な分野で、その歴史は近代以前には成立しない。近代における数々の問題を内包しているからこそ、探偵小説という分野が成り立っている。
「お前には50ドルの貸しがある」そういうな否や、男はいきなり果樹園経営者、ヴィクターの腹を拳銃でぶち抜いた。目撃情報が段々と集まってくるが、どれも決め手にかけ、人相の男を探すが一向に見つからない。
精神分析の話がほとんどで仏教の話はほとんどなかったような気がします。得意(というか少しはかじったことのある)精神分析を踏み台に未開拓の分野の仏教を知ろう、という考えの僕にとってはやや不満でした。
本書のテーマは精神〔geist〕です。しかし翻訳(不)可能性の問題について指摘しているように思うんです。
『大学』は儒教の一派である朱子学の聖典一つ。曾子が書いたそうです。ちなみにあとは『論語』と『孟子』、「中庸」だそうです。
「危険が迫っている、一刻も無駄には出来ない」深夜、開業医ピートリーを訪ねたのは、ビルマから密かに帰国したネイランド・スミス。旧友たちは再会を喜ぶ間もなく、夜のロンドンへ飛び出す。
国家と市民の関係はどうあるべきなんでしょ? 法律と市民との関係は?
ラインハルトは湖畔に立ち若き日の甘酸っぱいエリザベートとの思い出を回想している。イチゴ狩りの途中で二人道に迷うも、彼はが格好よさを見せ、いい感じになった。しかし、進学のために二人は離れ離れに……
『新科学対話』の梃子と天秤の箇所のみを抜粋した抄訳。今では教科書に当然のように書かれている梃子と天秤(確か小学生だったかな)の理論のみを抜粋しています。
故郷を訪れたペティグルー弁護士。彼が帰省したのは単にノスタルジーに浸るためではない。記憶のモヤモヤをとるためだった。乗り主のいないポニーを見つけ、それにまたがり、むかし事件のあった場所に向かう……。
ルネサンスのイタリア。偏屈な詩人、タッソオはアルフォンス二世の依頼で詩を書いていたが、推敲したいと言い、献辞しようとはしない。そのことで大臣のアントニオと言い争いになり、決闘騒ぎを起こす……。
革命の理由付けとなった著作。国家とは契約によって成り立っているので、契約を守らなかったら革命してもいいんじゃね? というような思想。
貞淑な人妻である節子は過去に一度だけ交際した土屋を忘れることができずに、ひそかに会い続ける。そして次で最後にしよう、と思いながらも気持ちの決心が付きかねd:ずるずると引きずっていくのだった
レイ・ブラッドベリの手にかかれば、平凡な日常でも抒情的な色彩を帯びてくる。例えば、老姉妹の家に男が入って、昔のラヴレターを盗む。しかし数日後、再びポストに返却されていく(「窃盗犯」)
三度の結婚に失敗し、女を心底憎むようになった檜俊輔は出会った美青年で娘の恋人、南悠一を使って復讐を企てる。南は同性愛者であり、女を愛することができないのである。
8の字屋敷で繰り広げられる不可解な連続殺人。現場は完璧な密室……。しかも消えた凶器のボウガン。利き腕の問題……
社会心理学の祖。マルクスの資本主義経済の流れにおいて、人間はなぜ孤独を感じるのかにスポットを当てています。『正気の社会』では資本主義と近代という大きな枠組みで分析しています。
パンの万引きで感化院に入れられたスミス少年。マラソンランナーとしての素質を院長から買われ、大会に出場する。しかし夢を叶える、という言葉の裏には院長の出世の道具としての思惑があった。