危険犯の研究




危険犯
まず、危険判断の方法を定式化しているところが注目すべき点だ。(1)判断の基礎、すなわちいかなる事実…

本が好き! 2級
書評数:55 件
得票数:162 票
純文学、哲学、政治、法律、アートなどを読んでいきます。




危険犯
まず、危険判断の方法を定式化しているところが注目すべき点だ。(1)判断の基礎、すなわちいかなる事実…




破壊と無意識
トリスタン・ツァラ(ダダの創始者)を中心に据えて、ダダ・シュルレアリスムが何であったのかについて書…




主人公と物語を牽引する人物は違う
小説において、その小説がある人物の視点から語られている場合、その小説はその人物に「焦点化(foca…



戦後の混迷
田村泰次郎を読んでいると、特に抵抗を感じることがなく、日常生活を送るかのようにすいすい小説が読めて…




批評入門
「小説技法篇」では文学理論の概念装置を、「批評理論篇」では様々な批評方法を、具体例に即して平明に解…





完璧
ラヒリ『停電の夜に』(新潮文庫)は、驚くほどの完璧さを備えた短編集だ。どういう意味で「完璧」かとい…




システムと環境。コミュニケーションの接続。
ルーマンはシステムと環境の区別から出発する。システムとは特定の区別(コード)に即して組織化されたコ…




感受性の祝祭としての批評
大岡は、自らの世代を「感受性の祝祭」の世代であると規定している。つまり、「荒地」「列島」へのアンチテ…





生命倫理の実践的説明
人が、受精して、胎児となり、生まれ、生き、病気にかかり、死ぬ、それぞれをありのままに受け入れていれ…





判断原則
我々が当たり前だと思っていて特に意識的に定式化していない判断原理を、ひとつひとつ丁寧に定式化してい…

世界に傷つかないためのユーモア
「外套」 そして彼は何を見たか。滑稽と悲惨--彼は滑稽と悲惨とを見たのである。 トーマ…





脱構築
法というものは暴力によって成立する。妥当性を最終的に根拠づけるものはなく、常に何らかの根本規範が前…





支配と被支配の不正義
不正義のあるところに政治の問題が起こる。だが、政治的不正義と法的不正義は異なる。法的には合法であろ…





悲劇への感受性
主人公は自分を自意識が強いと言うが、自意識とは一種の感受性だと思われる。感受性と言っても、何を強く…



美しい
この小説には矛盾を感じる。どういう矛盾かというと、語られるべきことが予言されていながら、それが結局…