疾走 上





15歳の少年かがどった過酷な人生です。初めてこの本を読んだときには、あまりのショックで2,3日ほど何も出来なくなりました。
僕の中で、今の今まで消化できていない物語があって、本当はこうして書くだけでも気が重いのだけれども、が…
本が好き! 1級
書評数:2673 件
得票数:40314 票
有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。





15歳の少年かがどった過酷な人生です。初めてこの本を読んだときには、あまりのショックで2,3日ほど何も出来なくなりました。
僕の中で、今の今まで消化できていない物語があって、本当はこうして書くだけでも気が重いのだけれども、が…





相場小説の金字塔。事業に失敗仕手入水自殺をしようとした木塚慶太を助けたのはもと大陸浪人で『赤いダイヤ』とも『赤い魔物』とも言われる小豆相場に全てをかける森玄こと森玄一郎だった。
小豆と書いて「ショウズ」と読む人はほぼ間違いなく小豆相場の経験者ないし商品先物取引の現役、もしくは元…





過去を背負い、アウトローとして生き続けた中年男と盲目の女性との『運命の恋』。その果てに待ち受けるものは?と大まかに言えばそんな内容なんですが、主人公の純粋さに心を打たれました。
この本は少し前に読み終えました。読み終えた後にはなんともいえない読後感で言葉が出なかったのですが、一…




バブル時代に『経済ヤクザ』として、この世のありとあらゆる欲望を満たしてきた著者が、一転、全てを失い、破門された後に神に仕える宣教師として再生していく自伝です。壮絶な人生に唖然とします。
さっきこの本を読んでいましてね。いま、Youtubeでこの人の講演を聞きながらこの記事を執筆していま…





「のるか、そるか」そんな人生を歩み続けている作家、伊集院静と漫画家・西原理恵子。かれら迷コンビが織り成すギャンブルエッセイ。
僕が伊集院静のエッセイに惹かれているのは、きっとその何分の一かに過ぎないけれど、作者と僕が似たような…




この本は筆者の傑作である「血と骨」の原点とも呼ぶようなフォトエッセイ集です。作者の人生はモチーフとして繰り返し語られて来ましたが、写真などとあわせて語られるとまた違った味わいを持ったものになります。
「金の前で人は無力だが、同時に金の前で人間性を問われるのである。私は金の前で私という人間性をあますと…





『伊集院先生。はっきり言って、負けすぎです』と帯の文章に書かれてあるとおり、その負けっぷりはハンパじゃありません。そんな伊集院静と西原理恵子の凹凸コンビが織り成す第5弾。
「どうにかなるか…」 「いいえ、どうにもなりません」 そんな言葉のやり取りが聞こえてくるよう…





『歌舞伎町案内人』として日夜歌舞伎町の路上に立ち続ける李小牧さんによる、『全ての欲望を満足させる』案内図です。この街は移り変わりが激しいですが、この街の怪しい雰囲気を伝えるいい内容になっております。
新宿・歌舞伎町。もうずいぶんとこの街とは相まみえていませんが、いつかその日を夢見ております。それはさ…





伊集院静と西原理恵子の凹凸コンビによるエッセイ集の第3弾です。まぁ伊集院先生いつこの人仕事してるんだろうなぁ、と思いながら読んでいるとたまにハッとするようなことを書かれていてそれがいいんです。
凹凸コンビによるエッセイ集の第3巻です。伊集院先生、この本の中でも快調に負け続けております。でも、ほ…





「この組み合わせがすでにギャンブルだった」と後に言わしめるほどのエッセイ集の第一弾。無頼派作家と無頼派漫画家のギャンブルエッセイです。この人はいつ仕事をしてるんだろうか?と考えてしまいました。
「とりあえず、うどんくれ。とりあえず、愚鈍なれ」 最初のほうで書かれているこの言葉でもうやられ…





無頼派作家、伊集院静と今のりに乗っている漫画家、西原理恵子によるイラストがたまらない、エッセイ集です。ここに書かれている「それがどうした」という言葉に僕自身何度も救われています。
僕が札幌で漂泊者をやっていたころ、よく伊集院静の本を読んでいて、気がつくと彼の著作の大半を読んでいた…




この本は作家になる前の10年間、タクシードライバーをしていた作者が見聞きしたものを集めたエッセイ集です。最近はタクシーをるかいませんが、その悲喜こもごもが『人間の生』を強く感じさせます。
この記事を書いていた当時、季節はちょうど真冬日で地元にはしんしんと雪が降っていた。道を歩いていてよく…



こんな人が日本にもいればなぁ…。と読んでいましたが、1巻よりもぐっと心に響いてくるようなコラムはありませんでした。でもホームレスの問題やチャレンジャー号の爆破事件に関するところは面白かったです。
今回は読んでいて、1巻よりもあんまり正直言って面白くはなかったです。でも、「一〇〇万ドルのマレー」と…





『解決への道』とサブタイトルで書かれていますが。今後もこの問題は根深く残っていくだろうし、世界がグローバライゼションの名の下に『安い労働力』を求める限り今後も増え続けるのではないか?と思っています。
前作は主に国内の様子が取りざたされていましたが、今回の前半部はワーキングプア「先進国」であるアメリカ…





今年大ヒットした「ゲゲゲの女房」。こっちは水木しげる御大の自叙伝です。奥様の書かれた本とはまた違った味わいがあって、僕はこっちのほうがどちらかというと好きなのですが…。
2010年に大ヒットした『朝の連続テレビ小説』の『ゲゲゲの女房』。当然僕は物語は二の次で女房を演じる…




今の日本で『飢え、飢える』という経験をするような人間がいるのか?という思いがありましたが、自分自身でそういう経験をした今だからこそ作者の言っていることがわかるような気がします。
この本はバブルのときに書かれたものなんだけれども、作者は『火垂るの墓』で描かれたとおりの飢え・餓えを…





この本を読んでいると東京で飲み歩いていたときのことを思い出します。そしてまたこういう場所へ行きたいとも思います。酒もそうなのですが肴もまたおいしそうで、読んでいると思わず生唾を飲み込んでしまいます。
この本は本屋でいわゆる『ジャケ買い』で手に入れたのですがこういう酒場で飲んでいたころが非常に懐かしい…




『腐女子彼女』の完結編です。ここでは主人公がY子さんの『教育』を受けて少々のことでは動じなくなっている姿が複雑なものを感じますが、相変わらず彼女の暴走振りが全開で笑わせてくれました。
『腐女子彼女』の完結編です。最初この本を読んでいたときは2冊同時に一気に読んでしまいました。今回、こ…





本書を書いている作者も2011年の4月以降の身分は未定で、『高学歴ワーキングプア』から3年後の世界が描かれ、筆者自身その後、2012年に学校法人筑紫女学園で事務員として勤務し13年同評議員だそうです。
最初に僕が読んだのは『高学歴ワーキングプア』よりも先にこっちを読んでしまいました。僕は大学時代に作者…




好きになった年上のあの人は、男同士の恋愛に全力で萌える「腐女子」だった!!大学生の主人公と彼を翻弄していくY子さんとの掛け合いが非常に面白く、読んでいて何度も笑ってしまいました。
一応解説をしておくと「腐女子」というのは男同士の恋愛(BL:ボーイズラブの略)に全力で萌える女の子の…