億男



川村元気氏の小説第2弾。テーマはずばり「お金」です。失踪した弟の借金を背負い、図書館司書とパン工場でのダブルワークに励み、プライベートでは妻と娘と別居生活をする主人公に突如当たった3億円の宝くじ。
本書は、映画製作者である川村元気氏が、70万部を突破したベストセラー『世界から猫が消えたなら』に続く…
本が好き! 1級
書評数:2673 件
得票数:40314 票
有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。



川村元気氏の小説第2弾。テーマはずばり「お金」です。失踪した弟の借金を背負い、図書館司書とパン工場でのダブルワークに励み、プライベートでは妻と娘と別居生活をする主人公に突如当たった3億円の宝くじ。
本書は、映画製作者である川村元気氏が、70万部を突破したベストセラー『世界から猫が消えたなら』に続く…




ジャーナリスト、「ノビー落合」こと落合信彦氏によるメッセージです。内容から書かれた時期はコソボ紛争の真っ只中であると推察せられるのですが、彼の思いとは裏腹に21世紀になっても世界は混沌としております。
僕がヴェルディの『ナブッコ』について知るきっかけとなったもう一つの本です。『ノビー落合』ことジャーナ…





SMBCコンサルティングに入社し、て多くのヒットセミナーを発案し、大勢の有名講師を発掘・育成した筆者が教える『組織社会には誰も教えてくれない暗黙の出世ルール』。これを僕ももっと早く知っていれば…。
本書は献本御礼。 つくづく読んでいて思ったことは 『当たり前のことを粛々と実行していくことは…




僕も本書を読んで初めて知った事ですが、台湾と韓国は「擬似同盟関係」とも形容される「蜜月関係」があり、それが暗転したのは1992年で以後は国断状態にあるとの事です。戦後アジア史を知る格好のテクストです。
本書は気鋭の保守系評論家である古谷経衡氏による台湾、及び韓国に関する現代史を綴った概説本であります。…





気鋭の評論家古谷経衡氏が説く『欲望のすすめ』。独自の分析と論考で「政治家」「歴史家」「文化人」を片っ端から切りまくる姿は賛否量露論あるかと思いますが、非常に勇気のあることだと思っています。
本書は気鋭の保守系評論家として、ネットや論壇氏を中心に活躍する古谷経衡氏が説く『欲望のすすめ』を熱く…





経済学者である金子勝先生と、『ナニワ金融道』で、世の中と金の裏側を徹底的に暴いた青木雄二先生の二人が徹底的に語り明かした対談本です。初めて読んだのがちょうど刊行された2002年の前後でした。
テレビなどで歯に衣着せぬコメントをされている経済学者の金子勝先生と、『ナニワ金融道』で社会の裏側と「…




![ヤバい経済学 [増補改訂版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41C-VhgG8CL._SL160_.jpg)
シカゴ大学で経済学の教鞭を執るスティーヴン・D・レヴィット先生と、ニューヨーク市在住の作家・ジャーナリストであるスティーヴン・J・ダブナー氏の二人が経済学の手法で日常生活から裏社会までを分析します。
不動産広告の「環境良好」の隠された意味って? ヤクの売人がママと住んでいるのはなぜ? 本書は…





ニコニコ動画を育てあげ、KADOKAWA・DWANGOのトップとなった川上量生氏の本音を、cakesを率いる加藤貞顕氏による巧みなインタビューによって引き出した大人気連載の書籍化です。刺激的でした。
ニコニコ動画を育てあげ、KADOKAWA・DWANGOのトップとなったり、スタジオジブリの鈴木敏夫G…





リクルートに入社し、勤続20年で同社を早期選択定年退職し、2000年4月、萩市に家族で移住した中澤さかな氏が新たに就任したのは道の駅「萩しーまーと」駅長・ふるさと萩食品協同組合専務理事でした。
僕は以前、筆者である中澤さかな氏の講演を聴く機会があり、その後に本書を読んだわけなのですが、正直に申…





自らのことを『国』と称し、世界中から集まってくる『義勇兵』に豊富な資金と強大な軍事力を背景とし、独自の偏狭な解釈により、イスラム法に基づくとされる恐怖政治を行う「イスラム国」に鋭く迫った一冊です。
「イスラム国」 彼らは自ら『国』を名乗り、世界中から集まってくる『義勇兵』に豊富な資金と強大な…




本書の基になったのは電子書籍であり、Kindle総合1位に輝いたものです。それが大幅な加筆を経て紙の書籍となったものです。本書で言うところの「英語もできないノースキルの文系」は自分にも当てはまります。
本書のメインターゲットになっているのはタイトルどおり「英語もできないノースキルの文系」の大学生であり…





「『資本論は革命の書ではない」と語る作家の佐藤優氏が「宇野経済学」を下敷きにして講義形式で語る『資本論』の「白熱教室」です。自分が今どこにいて、これからどうなっていくか? それを指し示してくれます。
僕自身もマルクスの『資本論』は挫折しては再挑戦するという繰り返しをしているクチの人間でありまして、原…




著名なマーケティング・コンサルタントの藤村正宏氏が贈る、「売れる」「売れない」の違いは「コトバ」の伝え方の違いにアリ! ということで、お客様に「わかりやすく伝える」ことを伝授する一冊です。
「価値」や「体験」を伝えて売ることを提唱する『エクスペリエンス・マーケティング(通称「エクスマ」)』…



『週刊SPA!』に連載されている『週刊チキーーダ! 飯田泰之・荻上チキのヤバい研究報告書』を下敷きとして、セックスから政治までを荻上・飯田の両氏が取材し、まとめたものです。固定観念を覆されます。
評論家の荻上チキ氏と、エコノミストの飯田康之氏が、『週刊SPA!』に連載されている『週刊チキーーダ!…




「外交サラブレッド」として、日本の行く末を左右する交渉に立ち会ってきた祖父と父を持ち、自らもまた、ハードな北方領土交渉の最前線に立ち、実務を指揮していた東郷和彦氏による外交ドキュメントです。
実のところを申しますと、僕は本書を半分ほど読んだところで挫折してしまい、それから3ヶ月ほどしたころ、…





経済学者。株式会社アゴラブックス代表取締役である池田信夫先生が、古典から現代まで、「いま本当に役に立つ経済書」を100冊選び、辛口の批評を加えた一冊です。ビジネスマン向けに特化された内容であります。
これは僕のつたない経験からでありますが、書斎にこもって難しい経済書を読みふけってばかりでは実際のビジ…



評論家・編集者。「シノドス」編集長である荻上チキ氏が未来に必要であるとされるさまざまな「あしたの権利」を構想する事で、現代社会に正面から向きあう「社会問題入門」であります。平易な文章で読みやすいです。
様々なメディアで活躍する評論家の荻上チキ氏による 『すでに現実にある問題の整理を行いながら、「今よ…



デトロイトとトリノの事例を中心に、破綻からの再生を目指す試みを紹介することで、急激な人口減少と産業の衰退で「縮小」する都市が、どのようにして生き残っていくかを模索していくかを提案する書です。
ここで取り上げられているデトロイトとトリノは共に自動車産業で栄え、それが衰退していくと共に「まち」そ…





ニューヨーク・タイムズのトップ記者が描く「リーマン・ショック」の内幕。本書はその上巻です。迫り来る世界経済破綻の危機に際して、巨万の富を築いたウォール街の「懲りない面々」の赤裸々な姿が描かれます。
リーマン・ショック…。2008年9月15日。アメリカ合衆国の大手投資銀行であるリーマン・ ブラザーズ…





古代ギリシアから現代に至るまで、「リスク」の持つ謎に挑み、不可能を可能にしようとした人々の歴史とドラマを描いた本の上巻です。ここでは統計にまつわる話が多く登場するので、我慢のしどころです。
僕が初めて本書を読んだのは、確か大学時代のことで、その時はハードカバーの単行本であったことを覚えてお…