読んでいない本について堂々と語る方法





「教養人としての必読書を読んでいないとしても何ら問題はないし、読んでいない本についてコメントしたって構わない」と主張する、遊び心に満ちた読書論・批評論。批評とは、批評対象とは別個の、独立した創造的行為なのだ。僕もこの本読んでません!
Bayard, Pierre, 2007, Comment parler des livre…

本が好き! 1級
書評数:352 件
得票数:1589 票
本屋や図書館、オンライン書店等で見かけた、自分の関心を惹く本であれば何でも読みます。





「教養人としての必読書を読んでいないとしても何ら問題はないし、読んでいない本についてコメントしたって構わない」と主張する、遊び心に満ちた読書論・批評論。批評とは、批評対象とは別個の、独立した創造的行為なのだ。僕もこの本読んでません!
Bayard, Pierre, 2007, Comment parler des livre…



「ひきこもり」に対する治療・支援策の理解を目的として、人の発達・成熟・自立に関する精神分析の理論について易しく解説した本。一般大衆や「ひきこもり」本人というより、「ひきこもり」の家族や支援者を対象とした本、と考えて良いと思う。
「ひきこもり」に対する治療・支援策の理解を目的として、人の発達・成熟・自立に関する精神分析の理…

『爆笑問題のニッポンの教養』から生まれた企画本。太田が自らの半「ひきこもり」時代について述べ、斎藤氏が専門家としての情報提供を行ったり、太田の発言を言い換え位置づけ直したりしているのだが…、正直全くもの足りなかった。
NHK教育テレビで放送されている『爆笑問題のニッポンの教養』から生まれた企画本。第15回放送の…




いやん、ぐやぢい、この本面白い。本書は、「変わらざるを得ないことは分かり切っているのに、なかなか変わらない日本社会・日本人」の姿を、アメリカ人社会学者と日本人社会心理学者の視点からザックバランに語り合ったもの。久々にシビれた。
講談社現代新書の2073。日本人社会心理学者とアメリカ人社会学者による現代日本社会・日本人論。30…


大学1~2年生向けのマクロ経済学(ケインズ経済学)の入門書。経済学部の先輩が試験のポイントを易しく教えてくれているような本。ただし、大学の教科書そのものを不要としてしまうことを狙った本ではないと思う。
大学(経済学部)在学時から習う側の立場に立った経済学入門を書いていたというサラリーマン著者によ…




哲学者である父が16歳の娘と語る「哲学とは何か」。見た目よりも内容は濃い。リラックスして気楽に読め、それでいて内容のある本に仕上がっていると思う。
Droit, Roger-Pol. 2004. "La Philosophie expliq…



サブタイトルは「オバマは金融危機を克服できるか」。彼の就任直後半年間の動きをリアルタイムで記述していった本。もう1つのテーマは「環境エネルギー革命」。基本的に米国の政治・経済の本。時事性の強い内容だけに、時が経ってから読む本ではないと思う。
岩波ブックレットのNo. 758。サブタイトルは「オバマは金融危機を克服できるか」。 …




グローバル経済・世界金融危機の本質とバブル崩壊後の日本経済をテーマにしたシンポジウムの書籍化。このテの企画のパネル・ディスカッションは往々にして不発に終わっていることが多いが、本書ではこの部分が一番面白い。立体的な視点を得られたように思う。
岩波ブックレットのNo. 779。サブタイトルは「富と貧困の拡大のなかで」。 3人の話…



中高生に向けてブッダの教えを説いた授業の内容を書籍化した本。飽きさせず素直に聞かせるために「子供向けアレンジ」は施されているものの、内容まで「子供騙し」というわけではない。「如何に生きるか」がテーマなので、大人が読んでも良いだろうと思う。
ちくまプリマー新書の048。中高生に向けてブッダの教えを説いた授業(講演)の内容を書籍化したも…



リーマン・ショック直前に書かれた本で、高まりつつあった世界同時不況の危険性をリアルタイムで報告している。経済・金融の専門用語が多く、提示される豊富なデータに溺れそうになってしまったが、論旨そのものは単純明快。著者の他の本も読んでみたい。
岩波ブックレットのNo. 740。月刊雑誌「世界」(岩波書店)の2008年7~10月号に連載さ…




サブプライム・ショック、リーマン・ショック以後に書かれた、初心者向けのFX(外国為替証拠金取引)入門書。第2・3章の約50ページ分だけでも、1000円前後で買える他の入門書1冊を読むよりも価値があるのではないかと思う。さすが日経。
日経文庫の1205。 サブプライム・ショック、リーマン・ショック以後に書かれた、初心者…



株式市場の相場の動きを予測する「テクニカル分析」について、初心者向けに易しく解説してくれている入門書。約20種類の手法が、「トレンド分析」「サイクル分析」「需給分析」「パターン分析」に大別された上で紹介されている。最終章は蛇足かと。
日経文庫の1045。株式市場の相場の動きを予測する「テクニカル分析」について易しく解説している…


FXは簡単に儲けられる、と思っている人が読むべき本。「何故ほとんどの人は勝てないのか」について述べている。「村上龍氏絶賛!!」と書かれた帯がかかっていたが、正直、絶賛するほどの本ではないと思う。
FX(外国為替証拠金取引)は簡単に儲けられる、と思っている人が読むべき本。イラストが少なく文章…



「FXってどんなもの?」という人向けのFX入門書。気楽に読める本だが、国際金融とファンダメンタルズについてそれなりに解説してあるのは良いと思う。そこから国際金融や世界情勢への興味につながっていくのなら、本書のような本にも意義があるだろう。
FX(外国為替証拠金取引)を本気で始めようという人(あるいは、現に行っている人)ではなく、「F…



お手軽企画本かと思ったら、香山氏が本気。本書から何を読み取るかは、どういう問題意識を持って読むか、読者次第だと思う。流し読みするだけで何かを学べたような気になる本ではない。仏教的な人間観・人生観が本書では体系的に述べられていないのが残念。
サンガ新書の044。サブタイトルは「軽くして生きるため、上座仏教長老と精神科医が語り合う」(何を「…



ベテラン外国為替ディーラーの記す「外国為替」の話。広く外貨投資一般に関心のある読者なら一読しておいて損はないと思う。高校の「政治・経済」の勉強にも役立つかもなーと思うくらいわかりやすい。
朝日新書の144。サブタイトルは「FX投資の前に読め」。2時間では読めなかったけれど…。 …



カリスマ主婦トレーダーによるFX(外国為替証拠金取引)入門。サブプライムローン問題で米ドルが急落した2007年8月にも利益を出し続けていた著者の方法を伝授する、という趣旨。いろいろ読んでみると、本によって薦める戦略が全く異なっていて面白い。
カリスマ主婦トレーダー(笑)、山本有花さんによる、FX(外国為替証拠金取引)入門。B6版の薄い…




サブプライム・ショック直前に執筆された、初心者向けFX(外国為替証拠金取引)入門。初心者の素朴な疑問に回答するかたちで、FXの仕組みについて易しく解説している。大損しないためのアドバイスに大幅な紙数を割いており、良心的だと思う。
2007年のサブプライム・ショック直前に執筆された、初心者向けFX(外国為替証拠金取引)入門。…




映画を観てから、この原作小説を読んでみた。映画よりも良かったように思う。この小説には、数の世界の美しさに初めて気づいた時に感じる新鮮さが充分に表現されていると思う。
映画を観てから、この原作小説を読んでみた。映画よりも良かったように思う(ただしそう思うのは、映…



本書のコンセプトは「数学的概念のイメージを伝えること」。高校のベテラン教師の書いた本で、基本的には教える側の立場に立ちつつも、教わる側の視点から見た素朴な疑問のようなものが本書の内容に活かされていると思う。
現役の中高生、あるいは、「大人のための数学再入門」的な本を求めている社会人を対象に書かれた、学…