ブラック・トムのバラード (はじめて出逢う世界のおはなし―アメリカ編)





ラヴクラフトへの愛憎半ばする思いを込めて「レッド・フックの恐怖」を語り直した傑作ホラー
『ブラック・トムのバラード』は1972年生まれのアフリカ系アメリカ人作家、ヴィクター・ラヴァルによる…

本が好き! 1級
書評数:588 件
得票数:1271 票
好きなジャンルはSF、エンタメノンフですが、乱読でなんでも読みます。ナンチャッテIT系。最近は筋トレにハマっています。





ラヴクラフトへの愛憎半ばする思いを込めて「レッド・フックの恐怖」を語り直した傑作ホラー
『ブラック・トムのバラード』は1972年生まれのアフリカ系アメリカ人作家、ヴィクター・ラヴァルによる…

ヴィヴァルディの手稿譜が辿った200年に渡る数奇な流転の歴史を、史実を基に描き出したノンフィクション・ノヴェル
1741年、バロック音楽の巨匠、アントニオ・ヴィヴァルディはウィーンで客死した。 かつて一世を風靡…




コンパクトに公安警察の実態とそれが追うものを描き出した一冊。捜査手法の是非を判断する材料としてもオススメ
新書を見れば『○○は○○なのか」というタイトルのものばかりで、Amazonには「タイトルと内容があっ…





雪男に魅せられた人々を鮮やかに活写するノンフィクション
チベット奥地のツァンポー峡谷を単独踏破を記録した処女作『空白の5マイル』で開高健ノンフィクション賞、…



第32回日本SF大賞候補作。緻密な設定が彩るミリタリー巨大ロボットSF
読みそびれていたのだが、第32回日本SF大賞の候補になったということで手にとってみた。 太陽系…





戦後、旧海軍軍人たちが密かに集まり、敗戦について忌憚のない意見を戦わせていた「反省会」の録音テープと遺族や関係者への取材を基に「開戦」「特攻」「戦犯裁判」の真実に迫っているノンフィクションです。
2009年に3回に渡って放送されたNHKスペシャル『日本海軍400時間の証言』は、昭和史や戦史に少し…





当事者たちへのインタビューと綿密な取材をもとに、ボスニア紛争を巡るPR戦争を浮き彫りにしている一冊です。原発事故を巡る情報公開のあり方を考えてしまいました。
当事者たちへのインタビューと綿密な取材をもとに、ボスニア紛争を巡るPR戦争を浮き彫りにした一冊。 …





前巻は心底「こわい」と感じる一冊だったが、今回は、かなりほのぼのした雰囲気。ただ、どうしようもない哀しみや業を感じさせるストーリーもあって、うまいなぁと感じさせられる一冊になっている。
『おそろし』につづく、三島屋百物語シリーズの第2弾。 江戸は神田にある袋物屋、三島屋。店を営む…




〈オカルト探偵サイモン・アーク〉短編集・第2弾。オカルトと論理を武器に事件に挑むサイモンは、西洋版京極堂といったところ。ただ、決め台詞が「この世にはね、不思議など何一つないのだよ関口君」ならぬ「今にわかるよ、きみ」というのは弱いところかもw
〈オカルト探偵サイモン・アーク〉シリーズの日本オリジナル短編集・第2弾。 自称2000歳のサイモン…




街場シリーズがベストセラーになっている内田樹先生がマンガについて語った一冊。マンガや作者をそのままずばり語ったものから、ちょろっと触れた程度のものまで深さは様々。「マンガ論」と銘打っちゃうのは、乱暴な気もしないでもないが、面白かったからよし
街場シリーズがベストセラーになっている内田樹センセの最新作(「センセ」は親しみを込めた敬称です)。今…




広島で「被爆者ではない」がゆえに受けたイジメが原動力となり、差別のない場所を探して、遂に米軍に入隊してしまった著者による自叙伝。米軍の内情や、イラクをはじめとする任務の数々を踏み込んで描いています。
引っ越した広島で「被爆者ではない」がゆえに受けたイジメが原動力となり、差別のない場所を探して、アメリ…



龍馬を主人公にした青春ものです。龍馬と幕末を動かしていく様々な人物を出会いを軸に、ユーモラスな味付けで激動の時代を描いています。非常に読みやすいストーリーですが、深みを出すまでには至っていないというのが正直な感想です。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の影響で、巷は坂本龍馬ブームだ。本書もブームに乗じたコミックかとも思った…





心理学者にして歴史学者である退役中佐が「なぜ人は人を殺すのか」、また「なぜ人は人を殺さないのか」を心理学的アプローチから読み解いている本です。人間の本質を鋭くえぐった一冊だ。軍事に関心にある人だけでなく、すべての人にオススメしたい一冊です。
これはスゴイ本。 本書は、これまでタブーとされてきた「戦闘における殺人」──訳者の言葉を借りれ…




世界最初の心霊を科学的に研究するためのグループ──心霊研究協会を設立し、懐疑主義的なアプローチで、心霊現象を解き明かそうと奮闘した、当時の科学者たちについてのノンフィクションです。
最近、スペリチュアルやら占いやら、ちょっとオカルトぽいものがブームになっているが、19世紀末から20…





と学会会長の山本弘がインチキ超能力番組をメッタ斬りするという本。一概に超能力を否定するのではなく、その真偽を確かめるための対照実験を紹介するなどバランスが取れていて、好印象な一冊です。
と学会会長の山本弘がインチキ超能力番組をメッタ斬りするという本。「10倍楽しむ」というタイトルだが、…




ウェイン町山とガース柳下から成るファビラス・バーカー・ボーイズがそこらじゅうの映画をメッタ斬りにするシリーズの最終巻です。あいかわらずの毒舌ぶりで、とても楽しめる一冊です。
ウェイン町山とガース柳下から成るファビラス・バーカー・ボーイズがそこらじゅうの映画をメッタ斬りにする…




「隠された知」だったはずのオカルトが現在のように大衆化することとなった1970年代の動きを様々な側面から考察している書です。タイトルからは、なにやら小難しい印象を受けますが、実際はそんなことはなく、肩の力を抜いて楽しめる内容となっています。
現在、いわゆる「オカルト的なもの」を見ない日はないと言い切っても決して大袈裟ではないだろう。たとえば…



佐藤優と元韓国海軍少佐で日本へ機密情報を流したとの罪で逮捕、投獄された経験を持つコウ・ヨンチョル氏が、国策捜査や日韓におけるインテリジェンス、北朝鮮問題などについて語っている対談集です。韓国海軍特殊部隊の愚連隊ぶりは笑ってしまいます。
インテリジェンスや外交に関する本を矢継ぎ早に上梓している佐藤優氏と、元韓国海軍少佐で日本へ機密情報を…





辺境作家である著者がトルコ東部のワン湖に棲むとされる怪獣「ジャナワール」を追うノンフィクションです。と言いつつ、実は爆笑エピソード満載な珍道中記になっています。トルコの政治状況や掲載された美しい風景写真も楽しめる一粒で三度おいしい一冊です。
コンゴの怪獣「ムベンベ」、ベトナムの猿人「フイハイ」、インドの怪魚「ウモッカ」と数々のUMA(未確認…




元戦車マンが、陸上自衛隊の状況を中心に、戦車とは何ぞやから始まり、装備や運用方法、訓練、戦車ウォッチングはどこで出来るかなど、戦車についての幅広い知識を綴った、なかなかお得な本です。
また、○○男かよ、というむきもあるかとは思うが、こっちのタイトルは「せんしゃマン」と読み戦車乗りのこ…