SOSの猿




漫画家・五十嵐大介の描く『SARU』と競作の関係にある作品。本書だけでも愉しめますが、五十嵐の漫画と併読することでさらに面白さがアップ!
漫画家・五十嵐大介と小説家・伊坂幸太郎によるコラボレーション企画。「西遊記」をテーマに、お互い…
本が好き! 1級
書評数:382 件
得票数:2900 票
村上主義者。




漫画家・五十嵐大介の描く『SARU』と競作の関係にある作品。本書だけでも愉しめますが、五十嵐の漫画と併読することでさらに面白さがアップ!
漫画家・五十嵐大介と小説家・伊坂幸太郎によるコラボレーション企画。「西遊記」をテーマに、お互い…





『夕凪の街 桜の国』のこうの史代が再び描く戦争。不穏な空気を、するりと笑いに変えてしまう手腕はさすが。
新刊としてこの本を初めて書店で見たとき、じつはものすごく嫌な感じがした。『夕凪の街 桜の国』で見事に…





「海」を舞台にした少年少女の物語。なかなかにスケールの大きな作品です。五十嵐大介の画力にも注目。うまい!
これは面白いなあ。まず絵の雰囲気がいい。五十嵐大介という漫画家は寡聞にして知らなかったのだが、ものす…




16年前に書かれたものの新装版。電子書籍と図書館との関係を考える上で必須の一冊です。国立国会図書館の長尾真館長の私案が紹介されています。
先ごろレビューを書いた『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本』を読んでいて、気になった箇所があっ…




日本企業はなぜウェブを活用できないのか? 「iモード」で名をはせた夏野剛氏が、その理由を挑発的につづります。
ずいぶん挑発的なタイトルである。著者は「iモード」で一躍名をはせた夏野剛氏で、本書のテーマは、日本…




膨大な裁判資料に半藤一利、保坂正康、井上亮の三者が挑む。その過程から、私達の知らない東京裁判の真実が浮かび上がってきます。
半藤一利、保坂正康の両人に、日経新聞記者で「富田メモ」報道で名を馳せた井上亮を加えた鼎談。各章の冒頭…




本書のいう「クラウド」は「群衆」のこと。みんなで知恵を出しあえば、すごいアイデアが生まれるかも! 自分のアイデア出しにも役立つ一冊。いろいろ刺激を受けます。
「クラウド」という言葉は、最近では「PCまわりのクラウド化」みたいな文脈で使われることが多い。こちら…





チャトウィンといえばモレスキンの手帳で有名な作家さんです。本書は彼が1970年代に南米を旅した記録。とてもクールな紀行文です。
■パタゴニア 作者のブルース・チャトウィンの来歴はいささか奇妙なものだ。彼は1940年、海軍所…





「いかにしてわが子を無事に就職させるか」――この課題をクリアしなければ、現代日本に生きる家族に明日はない。その事実を痛烈に感じさせる一冊です。
雨宮処凛の著作を読んでいると、どうにも気分が滅入ってくる。だが目を逸らしてはいけない何かがあるので、…




iPad購入に二の足を踏んでいる人もそうでない人も、ネットの未来像を知るうえで参考になる一冊だと思います。
先日レビューを書いた『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本』は、iPadとキンドルを中心に据えな…





世界文学を笑いのネタにしてしまうとはさすが。もちろん、良質な文学論にもなっていて、いろいろお得な一冊です。
文芸誌「すばる」誌上に掲載されている『奥泉光×いとうせいこう「文芸漫談」』。その名のとおり、古今東…





書店で売られていない総合雑誌『選択』の名物連載「日本の聖域」より、選りすぐりの回をまとめたものです。まさに「究極の選択」。
昨年より『選択』という経済総合誌を購読している(http://www.sentaku.co.jp/…



『地図男』『庵堂三兄弟の聖職』『東京ヴァンパイア・ファイナンス』と、立て続けに出版各社の新人賞を受賞し、同時多発デビューを飾った真藤順丈の近未来小説です。
『地図男』『庵堂三兄弟の聖職』『東京ヴァンパイア・ファイナンス』と、立て続けに出版各社の新人賞を受賞…





『天使の記憶』のナンシー・ヒューストンによる長篇小説。「暴力」をキーワードにしてつむぐ、ある家族の物語です。
子供だって大人と同じに生きているのだから、その目で見ているものが異なるわけではない。ただ、語彙と知識…




本好きな方は図書館を利用する機会も多いはず。利用者の問題行動と対処法をまとめた本書は、司書の方々のご苦労がよくわかる一冊です。
不況の影響か、とりわけ最近、図書館でホームレス風の人物を見かけることが多くなってきた。あと、これは…




今、一番乗っているミステリ作家のひとり、三津田信三さんの長篇。『凶鳥の如き忌むもの』から連なる刀城言耶シリーズの一作です。
昭和初期から戦後にかけて、旧家で巻き起こる連続殺人――とくれば横溝正史なわけだが、そこから男女のど…




![[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/314G8%2BchvCL._SL160_.jpg)
なんとも不思議な写真集。身近な生き物たちの美しい造形に魅了され、目を奪われること必至の一冊です。こんな標本のやり方があったとは!
赤紫色に輝くリクガメ、青緑の光を放つスルメイカ、尻尾までの曲線がするりと美しいカメレオン――いずれ…




ムックとは思えないほどのボリュームです。電子書籍に関して現時点で必要な知識は、ほぼこれ一冊でカバーできると思います。
ムック本といえば「広く浅く(そして薄っぺら)」といったものが多いが、これはなかなか盛りだくさんの内…





サイエンスライター・最相葉月による星新一論。もう一度、星のショートショートを読み返したくなる一冊です。
中学生のころ、星新一のショートショートを、文字通り、むさぼるように読んだ。それだけではなく、だれかれ…




本好きな人は、本屋さん好きでもあるのでは? 本書で紹介されるセンスの良い本屋さんたちの事例は、書評サイト作りの参考にもなります。
べつに本屋さんに勤めたいとか、ましてや本屋さんを経営したいなどと思っているわけではない。でもなぜか本…