リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)




カバヒコは、寂れた小さな公園に置かれたカバのアニマルライド。だが、自分の治したい所と同じ所を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、リカバリー・カバヒコ。…カバだけに。
カバヒコは、寂れた公園の塗装の剥げかけたカバのアニマルライドだ。自分の治したい所と同じ所を触ると回…

本が好き! 3級
書評数:7 件
得票数:109 票
本が好きです。静けさのあるものが好きです。
ここ何年か日々の雑多な事々に流されてボーッと生きてきてしまいました。今を感じて、世界を自分の言葉で掴まえて自分のものにするために、本が好きな方と感じたことを分かち合いたくてここに来ました。




カバヒコは、寂れた小さな公園に置かれたカバのアニマルライド。だが、自分の治したい所と同じ所を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、リカバリー・カバヒコ。…カバだけに。
カバヒコは、寂れた公園の塗装の剥げかけたカバのアニマルライドだ。自分の治したい所と同じ所を触ると回…




猫のように生きられたら…。 一緒に暮らすうちに、猫を鏡に人生が見えてくる。
猫になりたい、と何度も思ったことがある。気儘で、自由で、気高く、でも気が向けば甘えたり。雁字搦めで…




深海に住むラブカのように、他者との関わりを避け、ひっそりと生きてきた青年。スパイとして音楽教室に潜入し、チェロを習ううちに、少しずつ人を信じるということを体感していく。しかし…。
タイトルが良い。ラブカとは深海に住む鮫の一種だそうだが、光のない深海の静けさと、音楽教室に潜入する…





小川洋子さんの眼で世界を見て、そのほんの一瞬に宿る魂に、ほんの小さな部分に宿る美しさに感動できる。
なんて崇高で美しいのだろう。 小川洋子さんの文章を通して私たちも感動する。外野手イチロー選手の肩に…





カナダで乳癌になり、コロナ禍、異国で手術を受けた西加奈子自身の記録。見えてくるのは、彼女が何を大切にし、選択するのか、という生き様だ。私が私として生きていくとは、どういう事なのか…胸が熱くなる。
「あなたに、これを読んでほしいと思った」 西加奈子は最後にこう語りかけてくれる。 カナダ留学…




母、ラッパーになる! ダメ息子とのラップ対決。 バトルで出てきた気持ち、言えなかった言葉。 拗れてしまった母と息子はどこにたどり着くのか?
母って報われない。いつもニコニコ優しいお母さんでいたいけれど、現実には叱ったり注意したり…。自分か…




日溜まりに目が眩んでいつもの景色が見えなくなる、こわい本。
こわい本だ。特別意地悪な人が出てくる訳では無い。むしろ優しく辛抱強く接する人がいて、それで不器用な…