影との戦い―ゲド戦記〈1〉

EARTHSEAの世界での、魔法使いゲドの成長と冒険。 2018年1月の訃報に接して、ネット記事を探していた中でル=グウィンの印象的なスピーチを見つける事ができ、追悼再読となった。
321 アーシュラ・K. ル=グウィン 「影との戦い―ゲド戦記1」 原題は「A WIZARD…

本が好き! 1級
書評数:668 件
得票数:11766 票
語りかける書評ブログ「人生は短く、読むべき本は多い」からの転記になります。
殆どが小説で、児童書、マンガ、新書が少々です。
評点やジャンルはつけないこととします。
ブログは「今はなかなか会う機会がとれない、本読みの友人たちへ語る」調子を心がけています。
従い、私の記憶や思い出が入り込み、エッセイ調にもなっています。
主要六紙の書評や好きな作家へのインタビュー、注目している文学賞の受賞や出版各社PR誌の書きっぷりなどから、自分なりの法則を作って、新しい作家を積極的に選んでいます(好きな作家へのインタビュー、から広げる手法は確度がとても高く、お勧めします)。
また、著作で前向きに感じられるところを、取り上げていくように心がけています。
「推し」の度合いは、幾つか本文を読んで頂ければわかるように、仕組んでいる積りです。
PS 1965年生まれ。働いています。

EARTHSEAの世界での、魔法使いゲドの成長と冒険。 2018年1月の訃報に接して、ネット記事を探していた中でル=グウィンの印象的なスピーチを見つける事ができ、追悼再読となった。
321 アーシュラ・K. ル=グウィン 「影との戦い―ゲド戦記1」 原題は「A WIZARD…

「オンブレ」は、ハードボイルド色が強すぎて、お話に入ったり、引いて眺めたりという私の楽しみ方のどちらも不調だった。 「三時十分発ユマ行き」はお話の町の端っこの建物の扉の影から、恐がりながら眺め楽しんだ。
322 エルモア・レナード 「オンブレ」 原題は「HOMBRE」と「THREE-TEN TO…

これは紛れもなく、大沢在昌(初?)のショートショートだ。
325 大沢在昌 「覆面作家」 これは紛れもなく、大沢在昌(初?)のショートショートだ。 …

旅・・・ 人はなぜ旅をするのだろう。 なんてことはまったく知ったことではないけれど・・・ という宮田珠己の旅エッセイ。
597 宮田珠己 「わたしの旅に何をする。」 旅・・・ 人はなぜ旅をするのだろう。 なんてこ…

相変わらず五感に訴えてくる、というか我々が普段気が付かず使っていない五感の部分に、ぞわぞわと触手を伸ばしてくる感じだ。
326 飛浩隆 「象られた力 kaleidscape」 1980‐90年代の中編集。 相変わ…

「ハックルベリー・フィンの冒険」を一言で例えるのは難しい。 ただ、マーク・トウェインが、「少年を主人公としながら、大人に向けたお話として書いた」と言う事は、良くよく分かった。
327 マーク・トウェイン 「ハックルベリー・フィンの冒険」(訳:西田実) 「ハックルベリー・…

宮内悠介の、バカSF短編集。 16編各々に特色があるが、パンチが効いたのは半分位、でもそれで十分。 幾つかは柔らかい発想で、膨らまして長編にしても良かったのに、と感じた。
330 宮内悠介 「超動く家にて」 宮内悠介の、バカSF短編集。 16編各々に特色があるが、…

獄中の小説家が書いた随筆の形をとった寓話。 寓話だから何かを諭しているはずなのだが、そこのところは今一つモヤモヤした。
334 いとうせいこう 「小説禁止令に賛同する」 獄中の小説家が書いた随筆の形をとった寓話。 …

「バカSF」の中編が4つ。 でも侮ってはいけないよ、ゾッとするような示唆を隠していたり、 作者の「本当の意図」は、物語を読みなぞるところでは終わっていそうもないからね。
335 石川宗生 「半分世界」 またもや「バカSF」の中編が4つ。 でも侮ってはいけないよ、…

探偵沢崎が14年振りに帰って来た。 何も変わらない沢崎を確かめてみたり、ちょっと変わったかもしれないと見つけたり、 原りょうの設定に思うところが出て来たり、読んでる自分の変わったところに気づいてみたり。
336 原りょう 「それまでの明日」 探偵沢崎が14年振りに帰って来た。 何も変わらない沢崎…

吉本ばななが作った世界は、彼女特有の「死者との繋がり」といったものが色濃く出ていて独特のものだ。
337 吉本ばなな 「吹上奇譚 第一話 ミミとこだち」 吉本ばななにしては、珍しいファンタジー…

45歳をむかえた水樹のお話。 若い頃はがむしゃらに走ってきたけど、歳をとってきて「本当に大事なもの」が見えてきたりする。 そのとても良い例が表されている。
339 藤岡陽子 「手のひらの音符」 45歳をむかえた水樹のお話。 若い頃はがむしゃらに走っ…

読者の新聞投稿を題材にして、穂村弘が短歌の「世界観」を懇切に説明している。 短歌を「(生きた時代も詠んだ歳も性別も色々違う人が)共感する為の道具」であると表しているところはお見事だ。
340 穂村弘 「はじめての短歌」 読者の新聞投稿を題材にして、穂村弘が短歌の「世界観」を懇切…

犬たちを主人公にした大河ドラマであり、彼らを通じて時代・世界をえぐり書いている。 古川日出男ならではの着想、構成、展開だ。味がある。
341 古川日出男 「ベルカ、吠えないのか?」 犬たちを主人公にした大河ドラマであり、彼らを通…

山白朝子(乙一)ならではの哀しい短編集。 哀しいだけではなく「切なさ」が湧いてくるところが、山白朝子ならではだ。
342 山白朝子 「私の頭が正常であったなら」 山白朝子(乙一)ならではの哀しい短編集。 哀…

現役冒険家の角幡唯介が、幾つかの参考書と自らの経験から、 「冒険はシステムの外側に飛び出すこと」と説いている。
344 角幡唯介 「新・冒険論」 現役冒険家の角幡唯介が、幾つかの参考書と自らの経験から 「…

優子がもの心ついたころから、結婚するまでのお話だ。 題名の「バトン」が綺麗に渡されたかどうかは読者次第だが、 走者たちが紛いなく懸命に走っていた事は、きっと全読者が頷くだろう。
345 瀬尾まいこ 「そして、バトンは渡された」 優子がもの心ついたころから、結婚するまでのお…

赤ん坊は死んだ。 という一文で始まる。 パリのヌヌ(ベビーシッターの愛称)を主人公にしたサスペンス。
351 レイラ・スリマニ 「ヌヌ 完璧なベビーシッター」 赤ん坊は死んだ。 という一文で始ま…

うなぎが絶滅した世界、を舞台にした短編集。 「うなぎ」という食べ物に対する、一種独特の執着というか願望は、色々な形で表せると分かった。
354 倉田タカシ 「うなぎばか」 うなぎが絶滅した世界、を舞台にした短編集。 「うなぎ」と…

「生まれ変わり」をツールにした、ファンタジーミステリー。 ミステリーとしての出来は凄く良いとは思うんだけれど・・・
355 佐藤正午 「月の満ち欠け」 「生まれ変わり」をツールにした、ファンタジーミステリー。 …