注文の多い料理店
宮沢賢治の作品を読む前に、しなければいけないことが一つだけあります。
童話集「注文の多い料理店」。 その冒頭には、宮沢賢治自身による「序」が書かれています。 「注…
本が好き! 2級
書評数:37 件
得票数:338 票
キャノン株式会社、そして、アメリカのゲームメーカー、エレクトロニックアーツのアートディレクターを経て、2011年に起業。
現在は、絵本作家としてオリジナルブランドの絵本の企画、製作、販売を行っています。
毎週土曜日に読書会を開催していますので、お気軽にお越しください!
宮沢賢治の作品を読む前に、しなければいけないことが一つだけあります。
童話集「注文の多い料理店」。 その冒頭には、宮沢賢治自身による「序」が書かれています。 「注…
人生で必要なことはサン=テグジュペリ「人間の土地」で全部学べる。
「人間の土地」は、1939年に出版された、エッセイ。 郵便飛行士としての体験をつぶさに綴ったもので…
安部公房「壁-S・カルマ氏の犯罪」は、自己の喪失という「カフカ的」絶望を味わえます(;^_^A
「壁」は、1951年(昭和26年)に月曜書房より刊行された前衛作品。 第25回芥川賞を受賞していま…
「三四郎」は、夏目漱石最後のユーモア小説です。
「三四郎」は、明治41年(1908年)朝日新聞に連載された小説。 翌年には春陽堂から発行されていま…
カレル・チャペック著「白い病」は、まさに「コロナ禍」の日本で起こっていることを描いています。
「白い病」は1937年に発表された全三幕からなる戯曲。 全編セリフだけで、しかもドラマチックな展開…
夏目漱石「草枕」は、芸術論が随所に出てくる難解な小説です。
「草枕」は、明治39年(1907年)に、文芸誌「新小説」発表された作品。 漱石が、友人と訪れた熊本…
泉鏡花著「春昼」「春昼後刻」は、世にも不思議な連作幻想小説。
二つの作品の繋がりが、とても面白い。 まず、前段の「春昼」では、山奥のお堂にたどり着いた主人公…
森鷗外「高瀬舟」には、アナタの人生に必要なことが描かれているのかも知れない。
「高瀬舟」は、1916年(大正5年)に文芸雑誌「中央公論」に掲載された作品。 江戸時代の随筆集「翁…
泉鏡花「草迷宮」は、全編が奇妙な挿話で溢れています。
「草迷宮」は、明治41年(1908年)に春陽堂から出版された作品。 この出版社は、今でも現存してい…
芥川龍之介「戯作三昧」は、作者自身の苦悩を描いているのだろうか。
「戯作三昧」は、1917年(大正6年)に大阪毎日新聞に連載された小説。 芥川龍之介が25歳の時の作…
森鴎外「護持院原の敵討」の、冒頭のスピード感たるや。
「護持院原の敵討」は、大正2年(1913年)、俳句雑誌である「ホトトギス」に発表された作品です。 …
横光利一「春は馬車に乗って」の夫婦像をアナタはどう見るのでしょうか。
「春は馬車に乗って」は、1926年(大正15年)、雑誌『女性』8月号に発表された小説。 横光利一は…
異常な状況を主観的に体感できる、横光利一「機械」
「機械」は、1930年(昭和5年)に雑誌『改造』9月号に掲載された短編小説。 改行や句読点が排除さ…
アナタの恋愛経験が試される、フランソワーズ・サガン「ブラームスはお好き」。
「ブラームスはお好き」は、1959年、サガンが23歳の時に発表された作品。 冒頭には「ギイへ」…
フランソワーズ・サガン「悲しみよ こんにちは」は、18歳の感性だからこそのリアルがある。
この作品は、1954年、サガンが18歳の時に出版された小説。 舞台は南フランスの別荘地。 そ…
隔離病棟の4者4様の絶望を描ききる、アンナ・カヴァン「アサイラム・ピースⅣ~Ⅷ」。
I~VIIIの8編からなる連作短編集「アサイラム・ピース」。 「アサイラム・ピースⅣ~Ⅷ」は、後半…
フランス革命当時の世相がリアルにわかる、アレクサンドル・デュマ「千霊一霊物語」
「千霊一霊物語」は、1849年に刊行された、連作短編小説。 サロンに集まった人々が、それぞれが体験…