デーミアン




死者たちは叫ぶ「神はどこにいるのか」ユングは人類に忘れ去られた神の名を告げる「アプラクサス」と。
ヘルマンヘッセは学生時代の課題図書であれこれ読んだ記憶がある。「車輪の下」「アウグストゥス」が好きだ…

本が好き! 2級
書評数:15 件
得票数:225 票
ユングに、ボルヘス、そしてショーペンハウアー 漫画と映画と。読書会で同好の士に出会い、更なる出会いを求めて書評サイトへ。同好の士よ、批評コメント待っています。




死者たちは叫ぶ「神はどこにいるのか」ユングは人類に忘れ去られた神の名を告げる「アプラクサス」と。
ヘルマンヘッセは学生時代の課題図書であれこれ読んだ記憶がある。「車輪の下」「アウグストゥス」が好きだ…





「罪を認めた人は、それを背負っていける。罪を認めることができない人が逃れられないような結末に苦しまねばならない」魂の医師 ユングの物語
カールグスタフユングは、近年話題になったアドラーや精神分析をはじめた フロイトとともに並び称される2…





血をもって書け、そうすれば君は知るであろう、血が精神であることを。血と寸鉄の言で書くものは読まれることを欲しない。そらんじられることを欲する
ショーペンハウエルは19世紀のドイツの有名な哲学者。彼の哲学の特徴は世界を自己の内的な意志と表象の反…





「ハツカネズミは小さな黒い目を閉じて、頭を猫の口に入れなおした。猫は鋭利な歯を細くてやわらかい、灰色のくびの上に用心深くのせた。」 哀しみに満ち溢れた大人のためのおとぎ話
恋愛小説の名作で何度も映画化されている。フランスで2回、日本で2回も。本は別々の出版社で3回も翻訳さ…





この小説が大人への憧れに満ちた、たとえそれがどんなに誤解に基づいたものであったとしても、忘れがたい思い出と分かち難く結びつき、今も共にあることは間違いない。
「長いお別れ」レイモンド・チャンドラーのハードボイルドの古典。清水俊二の訳が多くの作家に影響を与えた…




わが目的は一つ 落日のかなた 西方の星ことごとく 休浴するところまで、命ある限り漕ぎ行くなり
我が青春の礎の一冊、栄光と滅びの美学、男たちの讃歌 イギリスは海の男たちの国である。ロンドン…




幽霊や悪魔が跋扈し、強姦、虐殺、親殺し、近親相姦、黒魔術、神をも恐れぬ背徳のイギリスゴシックの傑作
マンクというのは英語で修道士のこと。イギリスゴシック文学の傑作とされる本。ゴシック文学の騎手とされる…




彼の額は割れて新しい目ができ、両耳の傍から突起物が生えて新しい感覚器官となり、胸からはしなやかな触手が生えてきてやがては3本目の手となる
昔オピニオンリーダーだったコリンウイルソンが 20世紀の最も不思議な本であると同時に最も秀れた本であ…





プーチンのクリミア併合はヒトラーのオーストリア併合を思わせ、ポーランド侵攻は今回のウクライナ侵攻を思い起こさせる。プーチンは明らかにヒトラーの写し鏡である。
ヒトラーの伝記であり、研究書でもある。 今まで歴史上の謎とされたことが明らかになっていたり、今回解…





人は己の闇を見つめ、自らの内面から浮かび上がった物語によって癒される
アメリカの大学で村上春樹は河合隼雄と座談会をした。帰国した村上は河合にまた会いたくなり、京都に会いに…




書によって生き、書を愛するが故に命を落とし、命をかけて書を守ろうとする話
2020年に亡くなったショーンコネリーに哀悼の意を表して彼の出演作の内、最も好きな映画「薔薇の名前」…





私の遺体はどこまでも沈んでゆき、無限の落下によって生じた風のなかで朽ちていく
わずか数ページから10ページの物語に無限の宇宙や永遠の世界を垣間見せる作家にボルヘスがいる。 …




月明りの下で女の首が黄色いメス犬を追い、畸形児たちは怪物の楽園で舞踏会を催す
チリのホセドノソの作品。ラテンアメリカ文学、 マジックリアリズムではガルシアマルケスの「百年の孤独」…





地上に生を受けた人間ひとりひとりのために、一個づつ、この宇宙では星が輝いている
言わずと知れた映画史に燦然と輝く名作。これはその原作となる話。 原題はスペースオデッセイ2001。…





「時よ止まれ君は美しい」と言わしめる本
美しいものに出合うと息をのみ、時が止まる瞬間がある。ファウストが人生最高の瞬間、悪魔に魂を委ねてしま…