中央駅




近くて遠い、人々の暮らし
夜が更けると、ある人々が都心の古い駅舎の広場に集まってくる。若くして路上生活者となった男もそのひとり…

本が好き! 2級
書評数:15 件
得票数:181 票
読書とお茶が好きな学生。
幻想文学から児童書まで色々読みます。




近くて遠い、人々の暮らし
夜が更けると、ある人々が都心の古い駅舎の広場に集まってくる。若くして路上生活者となった男もそのひとり…




記憶の小川を辿るように
「彼女はあまりにも年を取っていたので、額の汗が畝のように刻まれた皺の間を、小川のように流れていっ…





人生において、信仰をもつことの意味
以前この本を少し読んだとき、若い女性の男性に対する自意識の高さを苦手に思い、それ以来読みませんでし…




分厚さが好き!読んで楽しく、使えるデータブック
「日本の社会・経済情勢を表とグラフでわかりやすく解説したデータブック」です。いつでもページを開ける…



飛行機に乗るのが怖くなる?
エペペ!言語学者、ブダイが主人公です。彼は、学会が行われるヘルシンキ行きの飛行機に乗ったはずが、謎…





彼女の胸を蝕むのは、睡蓮の生長。
私たちの生きる世界に限りなく近い、しかし確実にずれている世界で、彼らは少しずつ幸福をすり減らしてい…



世界の捉え方を考える
平易な文体と難解な内容で、読むのに苦労しました。ジャンル分けが難しい本でもあります。様々な素材の中…





自分を物語の中に置き去りにできるような本
私にとって、源氏物語は、「源氏はね」と恋人を自慢するような気分で話してしまう、特別な作品です。この…





古典を巡る楽しいお散歩
〈弓の弦に予備がいるように、お前のいないときに八田皇女と逢ってもいいだろうか〉 〈着物こそ二重か…





究極の幻想と現実!!
幻想文学が好きだ。ここで言う「幻想」はファンタジーとは少し異なる。ファンタジーは自分の存在する現実…




15才の夏。葛藤と成長。
主人公の印貝一は長野まゆみが描く典型的な性質をもった人物だ。真面目かつ大胆で、15才、少年と青年の…

読書好きなあの人にプレゼントしたくなるような文芸誌
とにかく本が好き!な人にぴったり。読書という意味だけでなく、本自体の質感、ページをめくる感触… 本…




強い毒とすっきりした後味 サキ・短編集
「がさつな男どもはめざす買い物だけして帰るので、はたの女性に腹の中で嗤われているだろう。」 『女性は…





美的に昇華された苦悩や窮愁の記憶を辿るエッセイ
須賀敦子の文章に流れる空気が好きだ。人生を真摯に見つめる堅固な眼差しと、キリスト教の信仰を軸とし…





一種の清涼感を伴う心地よい不安
私は道に迷ってしまった。『氷』の最初の一文だが、この小説全体から受ける印象そのままだ。語り手である…