暗闇の戦士たち―特殊部隊の全て
以毒制毒/知られざる特殊部隊の歴史と実像。複雑化した現代戦の縮図ともいうべき〝闇の戦士たち〟の姿を描く
(以下は某書評サイトに投稿したレビューを転載したものである。執筆は2012年10月) 特殊部隊…
本が好き! 1級
書評数:236 件
得票数:4489 票
好事家のサラリーマン、独学で政治思想史、社会思想史を学ぶ一書生です。某サイトの閉鎖に伴い、こちらの仲間に入れていただこうと引っ越ししてきました。よろしくお願いいたします。
以毒制毒/知られざる特殊部隊の歴史と実像。複雑化した現代戦の縮図ともいうべき〝闇の戦士たち〟の姿を描く
(以下は某書評サイトに投稿したレビューを転載したものである。執筆は2012年10月) 特殊部隊…
大家鮎川哲也の手になる、猫を主題とするユニークな推理アンソロジー。滅多にお目にかかれない珍品も
かつての河出書房は『文豪ミステリー傑作選』など、文学とミステリのあわいにあるようなユニークな短編を集…
現代推理の嚆矢/名探偵トレント、初登場にして〝最後の〟事件。近代推理小説の祖という栄誉を担う名作
史上最初の推理小説といえば、ポオの『モルグ街の殺人』(一八四一年)ということになっているが、むろんこ…
反語の終焉/何気ない日常の些事から、近代文明への根本的な違和感を汲み上げる。孤高の思想史家、渡辺京二のエセー集
もうかれこれ二十年前、当時天才子役と騒がれた少女が主演したあるテレビドラマが人気を集めたことがある。…
安全圏なきヒーロー/「木枯し紋次郎シリーズ」第二弾。闘いのさ中で、真っ二つに折れた長脇差。唯一の武器を喪った紋次郎の運命は—
上州無宿三日月の紋次郎、人呼んで木枯し紋次郎は、時代劇・時代小説史上において特異なヒーローだった。 …
格闘技王国の礎/柔術界統一という青雲の志を抱き、青年姿三四郎は強敵たちに挑む。彼の必殺技を〝山嵐〟という—日本の国民的スポーツ「柔道」の誕生までを描く武道小説の傑作
(以下は某書評サイトに投稿したレビューを転載したものである。執筆は2013年4月) 近年、日本…
歌うたい、黄金郷を求めんと/孤高の天才エドガー・アラン・ポー、その詩人としての相貌を窺うに好適な作品集
1966年の映画『エル・ドラド』は、巨匠ハワード・ホークスの手になる、西部劇の名作である。舞台はエル…
和製ドラキュラ譚の嚆矢/ストーカーの傑作『吸血鬼ドラキュラ』を、ミステリの大家横溝正史が江戸期日本を舞台に翻案。美女の生き血を啜る、吸血鬼髑髏検校の正体は?
吸血鬼というと、黒いマントを翻して夜のロンドン市街に跳梁する、というバタ臭いイメージが強く、日本を舞…
必死必殺、一撃必殺/薩摩藩秘伝の殺人剣、示現流を経糸に描く歴史小説集
示現流という異様な剣術の存在を初めて知ったのは、確か司馬遼太郎の小説『燃えよ剣』によってであったと思…
ここが、そう、楽園さ/本好きも映画ファンもゲームファンも必携。世界の伝説や物語に登場する〝空想の場所〟を片っ端から紹介する便利なガイドブック
(以下は某書評サイトに投稿したレビューを転載したものである。執筆は2011年10月) なかなか…
人間には、知ってはならないことがある/ゴシック小説の傑作にして、SF・ホラーの分野でも後世のクリエイターに多大な影響を与えた記念碑的作品
(以下は某書評サイトに投稿したレビューを転載したものである。執筆は2012年7月) 先年、昭和…
伝説の国、シャングリ・ラ/『チップス先生さようなら』のジェイムズ・ヒルトンによるユートピア譚の傑作。秘境チベット奥地の理想郷シャングリ・ラに迷い込んだ男の運命は・・・
歌謡曲の題名や歌詞、果てはホテルや飲食店の名前まで、さまざまなところで使われている「シャングリ・ラ」…
忘れられた傑作/横溝正史の代表的傑作でありながら、等閑視されがちな不幸な作品。〝横溝もう一人の名探偵〟由利燐太郎が、謎多き殺人事件に挑む
〝無頼派〟と呼ばれた戦後文学の旗手、坂口安吾は、熱烈なミステリの愛好者であり、推理小説論に一家言をも…
世界拳銃撃ちある記/銃器専門誌「Gun」の連載記事を単行本化した快著。放浪のガンマン和智香が、世界各国で拳銃をぶっ放す!
新聞やテレビで思い入れたっぷりに「どうして地球上から武器や兵器がなくならないのか」と慨嘆している人を…
加茂の千鳥よ心があらば 新選組の意気に哭け/『燃えよ剣』と双璧をなす〝司馬新選組〟の傑作にして、名作テレビドラマの原作
高校生の時分、幕末に頻発した暗殺事件を網羅的に紹介した本を読んだことがある。驚いたのは、池田屋事件を…
その名も高き迷宮課/あわや迷宮入りの事件を解決に導くヤードの切り札、通称「迷宮課」。〝意外な解決方法〟で読者を驚かせる倒叙推理の傑作
推理小説評論の第一人者だった中島河太郎は、クロフツの古典的名作『クロイドン発12時30分』の解説にお…
明朗な狂気/名手都筑道夫の怪作。青年桔梗信輔は、殺人マニアだった父の狂気の遺産を地上から消し去るべく、父の教え子である殺し屋たちに挑む
都筑道夫。推理小説ファンには説明不要の、オールマイティのミステリの名手であるが、私自身は少年時代に短…
「意味」を喰う怪物/今やモンスターの代名詞となったゾンビをテーマとするアンソロジー。終末の極限的状況から、人間が生きる「意味」を問う作品群
就寝前に妻とDVDを観るのが習慣になっているが、ここしばらく韓国時代劇が続いていたので、たまには米製…
「奇妙な味」の名編/異能の作家チャールズ・ボーモントの貴重な作品集。著者が繰り出す多彩な奇想をご堪能あれ
奇妙な味」という言葉がある。ミステリの方面の用語だが、単にミステリという枠には収まりきらない一風変わ…
〝法化社会〟アメリカの逆説/愛する娘の仇を討ち、殺人犯として裁かれることになった男。正義感に燃える若き弁護士は、有罪必至の判決を覆せるのか?
以前、あるインターネットのサイトでこんな書き込みを見つけて爆笑した。「クリント・イーストウッドの顔を…