カリオストロ伯爵夫人



 
  

読みやすい新訳による若きルパンの冒険
40年ぶりぐらいに新訳で読了。子どもの頃はホームズよりルパンが好きだった。ポプラ社版の南洋一郎による…

					本が好き! 1級
					書評数:80 件
					得票数:811 票
					
毛鉤釣り師兼ロックンローラー(ベースギター担当)。二児の父。読売巨人軍と埼玉西武ライオンズファン。サッカーはジュビロ、FC東京、アルビ新潟などを重点的に応援。世間に向けた表向きの職業はプランナー&コピーライター。



 
  

読みやすい新訳による若きルパンの冒険
40年ぶりぐらいに新訳で読了。子どもの頃はホームズよりルパンが好きだった。ポプラ社版の南洋一郎による…




 
  

伝え合うことの難しさをシリアスに、しかし瑞々しく描ききった名品。
アニメ映画化もされた話題作。設定からは「障害者差別」「いじめ」というタームが思い浮かぶが、気持ちを伝…



 
  

織田信長配下の「派閥の構造」について
織田信長本人も先祖をたどればかなり怪しい出自であるが、家来たちはそれに輪をかけて得たいのしれない人物…



 
  

デレク・ハートフィールドを探して 〜村上春樹的な青春彷徨〜
ストーリーは難解で、テーマも稚拙な不毛な作家だったが、ヘミングウェイやフィッツジェラルドなど同年代…




 
  

〝幻想の満州〟で研ぎ澄まされた視線で戦後ニッポンを嗤う男
タモリとはなにか? 今でこそ知性と嫌みにならない程度のディレッタンティズムを感じさせる得難い…




 
  

読み終えるとこれ以上この小説にふさわしいタイトルはあり得ないと言うことを得心。そしてなぜか『聲の形』というマンガ作品のことを思い出した。まったく違う話なんだけど。
レコードやCDのジャケ買いがあるように、小説本にはタイトル買いがあると思う。この本がそうだった。冒…




 
  

【追悼 岡田英弘】中国史、東アジア史からのパースペクティブで語られる「岡田日本古代史」の入門編
岡田英弘さんが亡くなった。86歳。まだ元気な私の母と同い年である。 岡田さんは私がもっとも影響…




 
  

人間を透徹した視線でとらえ、生々しく描いた、天才肌の女性マンガ家の金字塔的作品集
70年代後半~80年前半の約10年弱活躍した一ノ関圭は、画力とストーリーテリング、情感表現すべてにわ…




 
  

5人の『フォーカスな人たち』 〜黒木香の〝エロティシズム〟と〝悲しみ〟とは、いったいなんだったのだろうか?〜
ところで“わたくし“は女性とは限らない。というより、あまりにも強烈な“わたくし“の前には性差など…



 
  

終戦時の「宮城事件」に残る謎を、 “当事者”たる著者が徹底的に追い求めた渾身のドキュメンタリー。
映画『日本のいちばん長い日』の重要エピソード、いわゆる「宮城事件」における近衛師団長惨殺に残る謎を…




 
  

戦争と貧困 〜山田参助『あれよ星屑』へのオマージュ
「貧困」が大きな社会問題となり、実際、奨学金や年金、生活保護などにおいてさまざまな制度的矛盾が露呈…




 
  

おれは間違って生まれた〜『樅ノ木は残った』雑感
以下は上中下3巻まとめてのレビューである。 ——おれは間違って生まれた。 と甲斐は心の…




 
  

物語の収束に向けた登場人物たちの岐路を描く密度の濃い第8巻
1年以上ぶりの第8巻。 『恋と巡礼』....実際に巡礼する場面が出てくるのだが、さまざまな想像…



 
  

類い希なる芸術論、学問論、文明論、あるいは老人の繰り言。
過日、ふらっと本屋に出かけた際、「新潮文庫の100冊」にノミネートされていた『人間の建設』を見かけて…



 
  

『騎士団長殺し』雑感 〜村上春樹をめぐる冒険。あるいは自分探し〜
以下は、第一部、第二部通した書評である。 「歴史の中には、そのまま暗闇の中に置いておった…




 
  

ふつうの人々の異常性をもあぶり出す「徹底したニュートラル志向」と「コンビニ人間」というコンセプト
『コンビニ人間』読了。いやホントにこれは面白い小説だ。久々に(たぶん村上春樹『羊をめぐる冒険』以来)…




 
  

信じる者は救われる...かも 〜『イエメンで鮭釣りを』雑感
「あなたのジョーンズ博士にはコリンと一緒に釣りに行ってもらいましたよ。道路からすべてを眺めていた…




 
  

麻薬的誘惑に満ちた珠玉の歴史エッセイ
近年はメディアにも引っ張りだこの歴史学者の磯田道史さん。 この世に歴史学者はたくさんいるが、この人…



 
  

「吹き溜まりの文化」としての日本文化。神話からたどるその特異性と〝グローバル〟性。
渓流釣りをしていると、川の流れは一様ではないことがよくわかる。 エサや毛鉤を魚の目の前に送り届ける…



 
  

再読・三読に耐えるめずらしい〝推理小説〟。 だから新しい翻訳が出るたびに買ってしまう。
この作品を初めて読んだときの衝撃は忘れられない。いや衝撃ではなかった。驚愕と感動が入り交じった何とも…