広重ぶるう





武家に生まれながら浮世絵師を志した広重しかし、美人画には色気がない、役者絵は似ていないと酷評ばかりで絵が売れない。そんな中ベロ藍に出会い、傑作を生み出していく。
三毛ネコさんのレビューを拝見し、歌川広重のことを知りたくて手にとったものの売れない浮世絵師の話は辛…

本が好き! 1級
書評数:952 件
得票数:19277 票
多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。





武家に生まれながら浮世絵師を志した広重しかし、美人画には色気がない、役者絵は似ていないと酷評ばかりで絵が売れない。そんな中ベロ藍に出会い、傑作を生み出していく。
三毛ネコさんのレビューを拝見し、歌川広重のことを知りたくて手にとったものの売れない浮世絵師の話は辛…





百合の香りが漂う洋館で祖母が転落死した。高校生の理瀬は、遺言により叔母ふたりと暮らすことになったが、魔女の家と呼ばれるその洋館で次々と事件が起こる。
「夜の底に百合の香りが漂っている」という文章から始まる恩田陸氏の作品。この小説の中で幾度となく百合…




アラフォーのまりえは夫からの理不尽な離婚に応じた。少しのきっかけと興味で結婚相談所に登録し、新たな生き方を模索し始める。
夫から「恋愛がしたい」という理由から離婚を切り出され、納得いかず悩み喧嘩もし結局は離婚に応じたまり…




戦国武将8人の人物像の輪郭を、行動パターンや経歴、身体的特徴から限りなく明確にしていくという歴史小説作家の知識や推察が興味深い。
戦国武将と言えば、大河ドラマなどで多くの人がある程度のイメージを抱いているかと思う。なかでも、短気…




34歳のシングルマザー紫式部、夫を失い哀しみから立ち上がるべく創作活動に打ち込んでいた。作品が話題になり、宮使いのお声がかかり中宮彰子の家庭教師となるが。
漫画で読むと紫式部の言動に大いに笑える。結婚して2年後に夫を失い、ひとり娘を育てながらのめり込むよ…





春江とともに出奔した俊介が花井家に戻ってきて、再び歌舞伎役者として舞台に立つが思いもよらない病に罹り、復帰講演を千秋楽まで務めるも・・・
「国宝」下巻は出奔していた俊介と春江が花井家に戻り、母幸子が宗教に心酔し信者たちが花井家に引きこも…





任侠の家に育った立花喜久雄は抗争で父を失った後、上方歌舞伎の世界へ身を置く運命に。世襲制の世界で頂点を目指す喜久雄と梨園の家に生まれた俊介との青春物語。
「仁義なき戦い」さながらの抗争渦中で父を失い、歌舞伎役者花井半二郎にその美貌と演技を見初められた立…




身元不明の女性が自宅で亡くなっていた。謎多き女性が果たして本当は誰なのか、共同通信の記者2人が、女性の親族や過去を突きとめる。
「行旅死亡人」耳慣れない言葉に旅先で亡くなった人のこと?と疑問を持ちながら読み始めると、病気や行き…





「教養を高めるため最も有力な手段は、歴史に学ぶこと」人としての生き方、振舞い方、人情の機微など歴史小説から学んだ著者のお薦め作品や、教養の中身が語りつくされている。
今村翔吾氏の作品を初めて読んだのは「蹴れ。彦五郎」だった。今川義元の嫡男氏真を主人公とする短編作品…





歌舞伎町封鎖事件から7年、事件に関与し死刑が確定した伊崎基子の現在が明かになる。さらに、犯罪者ジウに自らを重ねる怪物ダムドの登場で、東警部補に危険が迫る。
シリーズ5冊目、読む順番が正しいのか否かはわからないがミサキの正体をハッキリ知りたかったのでこの作…




ドッペルゲンガーの怪異、すでに亡くなった人との関り。本当は怖い話なのだろうが教授と学生の関係がほのぼのとしていて、芥川龍之介や夏目漱石の影がうかがえる。
昭和初期のこと、神楽坂の ●喫茶 千鳥を訪れた私立大学の学生甘木。ドイツ語教授の内田榮造と偶然出会…





歌舞伎町セブンのメンバー「欠伸のリュウ」の正体を追及する者が現れ、彼の生い立ちや姉の現在の姿、哀しい過去までもが明かになる。
「 歌舞伎町可視化を目的とした再開発計画」についての委員会、歌舞伎町1丁目会長の高山和義の視点で始ま…





新世界秩序という謎の存在、特進を果たし所轄に異動になった伊崎基子巡査にも忍び寄る黒い影。果たしてジウは捕まるのか。
誘拐された誰かの視点で綴られたプロローグ、女性がレイプされるシーンは不愉快だがそれ以上に被害者が少…





金色の髪で女性と見紛う綺麗な顔立ちの少年(?!)事件の黒幕として存在するという正体不明のジウとは一体何者なのか。
「ジウX」を読んでからのシリーズ1作目。捜査一課警部補の東弘樹は、誘拐犯が身代金を持った子どもの母…




我が子と近所の子どもをはっきりした動機もなく殺害した響子。死刑執行後、遠縁の香純が遺骨を引き取ることになる。響子の最期の言葉は誰に向けたものか、響子の人物像とともに探る。
作品を読みながら、同じような事件が過去にあったことを思い出した。子どもを殺害した母親は、この作品の…





作家三浦朱門氏と曽野綾子氏の長男に嫁いだ著者が、自分の育った家庭と違う環境で「げっ!」と思いながらも慣れ親しみ多くを学んだというエッセイ。
学生の頃、曽野綾子氏の「太郎物語」というご自身の息子さんのことを題材にした小説を読んだ。NHKのド…





「長福丸様の御口代わりだけを務めねばならぬ」小姓に任じられた兵庫は以後、長福丸(家重)の通詞として側に仕えた。
誕生時へその緒が首に巻き付いていたことが原因で、手足に不自由があり成長しても口がきけず誰一人長福丸…




一軒家の購入を検討している知人からの相談。その家の間取りには不可解な点があった。家の間取りから推理した事件、やがて想像以上の事件が現実に起こっていた。
北側の玄関はよろしくないとか、玄関は朝日が昇る東側が良い等と家の方位が住む人に影響するという話かな…




徳川秀忠とお江与の五女として生まれた和姫は、14歳で後水尾天皇に嫁いだ。徳川の血を引く天皇を誕生させるという使命を持ちつつ、宮中で成長していく和姫の生涯を描く。
徳川家康の孫といえば秀忠の嫡男家光そして、豊臣秀頼に嫁いだ千姫の存在が大きかった。大阪夏の陣後、豊…




踏切事故の多い場所に出没する霊の話と思いきや、名前も素性も不明のまま亡くなった女性の正体を解明しようとしたアンカーが知った怪談話より怖い裏社会。
今年に入ってから、何度か不審者の侵入があったと報告された下北沢3号踏切。箱根湯本駅から特急を運転し…