天を測る





幕末、咸臨丸の測量方を務めた小野友五郎にスポットライトをあてた一作。歴史に埋もれた技術者視点からの幕末。勝麟太郎、福沢諭吉が悪役のところが良い。
ケムケムさんの書評を見て読んでみました。 筆者は警察関係の著作が多く、本書が初の時代小説だとい…

本が好き! 1級
書評数:817 件
得票数:10023 票
他の読書コミュニティ閉鎖に伴う移籍組、難民です。
40代半ばの地方公務員。ノンフィクション中心。たまに鉄分とプロ野球、郷土出版などマニアックな選択が多いです。
よろしくお願いします。





幕末、咸臨丸の測量方を務めた小野友五郎にスポットライトをあてた一作。歴史に埋もれた技術者視点からの幕末。勝麟太郎、福沢諭吉が悪役のところが良い。
ケムケムさんの書評を見て読んでみました。 筆者は警察関係の著作が多く、本書が初の時代小説だとい…





ものづくりの魅力。筆者の原体験から始まった大人の工場見学。瑞々しい感性と表現力はさすが。
筆者の生まれ育った岡山。近所のお菓子工場、溶接火花の飛び交う鉄工場、子供には謎だったお酢工場など。 …





トップアスリートの持つ感覚を一般人に分かるよう翻訳する。視覚障害者にスポーツの臨場感を伝える企画から始まった前代未聞の試み。
ただ競技を見ているだけでは分からないトップアスリートの感覚を理解する。使う道具は100均グッズ。 …





道具の進歩による記録の向上。スポーツの起源から始まり、現代そして未来のスポーツの記録とテクノロジーを語る力作。
競走と賭けは人類の本能だろう。駆けっこに始まり少しでもボールを遠くへ飛ばしたり。道具やルールが加わり…





失敗学の畑村氏、リスペクトする司馬遼太郎の紀行に触発された理系版の紀行は得るところが多い。
子供の将来の進路を考える時、自分の人生を振り返ることが最近良くある。自分がなりたかった仕事の分野につ…





二度目のオリンピックで再度変わりつつある東京。失われつつある昭和の町並みを紹介した今こそ楽しめる1冊。
前世か何かだろうか。知るはずのない昭和30年代の町並みに妙な郷愁を感じてしまう。さすがに学生時代は行…





日本の鉄道の歴史はトンネルの歴史。明治初期から現代まで代表的なトンネルの秘密に迫る1冊。
日本の土木技術は世界でも高いレベルだろう。そこに至るまでには多くの先人たちの苦闘があることを忘れては…



現代の価値観で過去を語る点は右も左も変わらない。
「永遠のゼロ」に関する筆者自らの解説など、今をときめく百田尚樹の本。 現在の価値観で過去を語るとこ…





技術革新は人類を幸福にしたか?単なる技術史の域を越えた文明批評ともいえる良著。
本書を読んで「自由を我らに」というルネ・クレール監督のフランス映画のラストシーンを思い出した。 技…




実は東京にも多くの自然が残されている。低地、台地から山地まで多様な東京の森の姿を植生を通じて語る作品。
本書は旅行ガイドではなく、真面目な植生の研究本。 筆者は植生管理学が専門の東京農工大名誉教授。 …





ファーブルに憧れた少年は、大人になってアフリカのモーリタニアでバッタの研究に青春を賭ける。生計を立てるのが困難な学者業界の裏話にも触れた、壮大な研究生活を楽しく語る昆虫マニアでなくとも楽しめる1冊。
最近の新書の世界。「昆虫はすごい。」ほか虫に関する本の売れ行きが良い。本書もことのほか売れているよう…




高度経済成長期に建築された多くのビル。50年が経過した現在でも色褪せないデザイン。普段気付かぬ場面に先人たちのセンスの伺える楽しい1冊。
筆者は雑誌「東京人」の編集に長く携わった後に独立し執筆活動を行い、町歩きなどで最近売れている方。 …