マツリカ・マジョルカ
強烈ツンデレ系(デレ無し?)のマツリカさんの魅力もさることながら、清々しいぐらい思春期の慾望を露わにしてくれる柴山くんに共感しまくりでした。
初挑戦の相沢沙呼さん。「午前零時のサンドリヨン」はずーっと、Kindleの読み放題に入ったまま放置…
本が好き! 1級
書評数:171 件
得票数:2587 票
某地域包括でケアマネ兼社会福祉士で仕事中。
ミステリを中心に、日本の古典や民俗学、宗教学が読書傾向。年を重ねるに連れて読書スピードが落ちているのが、もっかの課題。。
強烈ツンデレ系(デレ無し?)のマツリカさんの魅力もさることながら、清々しいぐらい思春期の慾望を露わにしてくれる柴山くんに共感しまくりでした。
初挑戦の相沢沙呼さん。「午前零時のサンドリヨン」はずーっと、Kindleの読み放題に入ったまま放置…
シリーズ中、本格ミステリとしての完成度は屈指。民俗学との融合、横溝の古典を思わせる雰囲気、繰り返される推理、いい意味でスッキリさせないエンディング、どれもこれも素晴らしい、現時点での代表作。
これは面白い。とにかく面白い。 前2作は物語の吸引力は高いものの、ホラー的要素・Bミス級要素の方が…
新本格を語る上で外せないメンバーが揃ったアンソロジー。作品としての意外性やきらめきには乏しいけど、このメンバーが揃った事に価値がある一冊かもしれないです。
十角館から30年。新本格30周年を記念して編まれたアンソロジー集の一冊。 名探偵をテーマに…
同じアンソロジーの『白」が、新本格初期の流れを受け継ぐ作品が多かったのに対し、「黒」は30年の月日とともに変わっていた「館」の姿が描かれているように感じた。どちらが好きかは好み次第。
十角館から30年。新本格30周年を記念して編まれたアンソロジー集の一冊。 同じく「館」をテ…
新本格30周年記念アンソロジーながら、縛りは「館」だけという緩さゆえに、ジャンルに囚われず、いろんなタイプの作品が収録され、多くの作品で著者の個性が読み取れた気がする。ただ、古野さんだけは、、、
十角館から30年。新本格30周年を記念して編まれたアンソロジー集の一冊。 新本格以降の作家…
著者らしい古き良き探偵小説時代を彷彿する展開から繰り出されるキョーレツな密室トリック。トリックさえ大丈夫だったら、その雰囲気にはまれます。
(yahooブログ 2007/1/31再録) 『厭魅(まじもの)の如き憑くもの』に続くシリーズ…
初邦訳のこの作品、嘘発見器に心理分析、古き良き時代の小道具立ての中でウィリング博士の精神科医としての面目躍如。この勢いでシリーズ全作品の邦訳を達成して欲しいですね。
精神科医ウィリングが探偵役をつとめるシリーズの第2弾。今作はこれまで翻訳されてなかったという事で、…
新本格30周年企画の中で出版された短編集。同じ時に発売された二人の作家よりは地味かもしれないけれど、短編作家としての技量はピカイチ。好きな作家なので、もう少しコンスタントに作品を・・・。
法月さんの短編傑作集。講談社の新本格30周年記念企画の一環(であろうと思う)として、島田荘司さん、…
久しぶりの二階堂蘭子物の長編。広げた風呂敷の畳み方は消化不良のところがあるけれど、それでも密室トリックの処理については著者の作品の中でも上位にあたるのでは?それにしても蘭子に安楽椅子探偵はむかない、、
長編新作としては、「覇王の死」以来。時系列的にはそれより前、「人狼城の恐怖」で渡欧する直前の物語。…
『安徳天皇漂海記』の外伝的小説。異形の世界で描かれる滅びの美しさ。山田風太郎にして、江戸川乱歩。日本小説界が生んだ二人の巨星に通じる匂い持つ作家。宇月原晴明は買いだ。
最初に注意。やはりこの小説を読む前に『安徳天皇漂海記』は読んでいて欲しい。 収録されているのは…
著者の第一短編集。分量の短さもあり、著者の個性ともいえる通俗性が薄まり、本格ミステリ寄りの作品集となった結果、トリックの見せ方の弱さが顕著になった印象。この人は長編でこそ生きる作家なのかも。
1998年初出の二階堂蘭子シリーズ、そして著者初の短編。 著者は、いわゆる新本格ムーブメントの…
フェアかアンフェアか・・著者の仕掛けを巡って大論争を巻き起こしたポアロシリーズの代表作。でも、そんな論争以前に、こんな大ネタで、さらに犯人を知ってて再読しても面白い、その方が重要です。
ポアロシリーズ第3弾にして、ミステリ史上語り継がれる問題作。基本的にミステリはネタバレ厳禁ですが、…
ミステリよりも、ヘイスティングス君の恋愛脳が印象に残るポアロの2作目。ストーリーや会話のテンポはデビュー作よりも良いと思えるのに今ひとつ地味なのは、これが恋愛小説だから???
デビュー作『スタイルズ荘の怪事件」を読んで、ふむふむポアロはこんな感じなのかな、と自分の中でイメー…
『黎明に叛くもの』が整然としたif的ロジックの集約によって完成された小説ならば、こちらは混沌の海の上に広がる物語。 そしてそのカオスの海に漕ぎ出す船こそは「聚楽第」。
『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』、『黎明に叛くもの』の間に挟まる作品。 前作『信長~』で…
文庫冒頭のネタバレ気味の紹介文(?)は頂けないが、比較的オーソドックスな古典ミステリにも関わらず、犯人指摘の場面で驚かされるし、斬新な事だけが読者を驚かせる訳でないとう事を示した作品。
まず、私は熱心なクリスティ読者ではないことを告白します。なにせ中学生ぐらいの頃、「アクロイド殺害事…
囁くような語り口と、パステル画の挿絵が醸し出すふしぎな「くうきにんげん」の世界。怪談えほんの形式ながら、そこかしこに見え隠れする綾辻さんらしさが楽しかったりするわけです。
岩崎書店の「怪談えほん」シリーズの一冊で、綾辻行人作、牧野千穂作画。 ランドセルを背負った…
ミステリとしての練度は上巻より下がったけど、物語のテンポの良さはこちらの方がいい。好みはわかれるかもしれないけれど、このライト感はミステリの入り口としてありかも。
上巻はこの特殊な設定を読者に理解させる前哨戦だったのか、この下巻は上巻に比べてかなりのテンポアップ…
「全ての可能性を否定し、奇蹟を証明しようとする探偵」に続き、「事件を未遂に防ぎ、人を殺させない探偵」の登場。一風変わった視点の井上真偽ワールドの入門編に最適!?
『その可能性はすでに考えた』で、全ての可能性を否定し奇蹟を証明しようとする一風変わった探偵を描いた著…
「十六歳の誕生日を間近に控えた冬、パップは悪魔に魂を売った。」ありふれた書き出しだが、これがレンデルの作品だと期待感高まります。物語は破綻気味だけれど、それを補うパワーを感じました。
十六歳の誕生日を間近に控えた冬、パップは悪魔に魂を売った。 いかにもレンデルらしい始まり・…
本格ミステリと民俗系ホラーのハイブリッド、刀城言耶シリーズ第1弾。かなりハイレベルで面白いけど、登場人物の名前だけはなんとかなりませんか???
ホラーテイストで進みながら、閉鎖的な村で起こる連続殺人を綺麗に積み上げた論理で解決するガチガチの本格…