浮雲
終戦後の日本を舞台にした一組の男女の物語。
代表作と呼ばれるにふさわしい、豊富で充実した内容の小説。 主人公「ゆき子」の生き方には、現代の…
本が好き! 1級
書評数:684 件
得票数:2186 票
読書と映画とサッカーに関心があります。
英語の上達をめざして原書を読んだり、映画を英語字幕でみたりしていますが、なかなかはかどりません…。
終戦後の日本を舞台にした一組の男女の物語。
代表作と呼ばれるにふさわしい、豊富で充実した内容の小説。 主人公「ゆき子」の生き方には、現代の…
『放浪記』改造社版(昭和5年刊)。強烈な迫力。
芸術家をめざす原初の女のうめきや叫びが叩きつけられたような作品。
ヴォネガットの初期エッセイ集。小説は面白いけれども……。
スローターハウス5が1969年だから、それから5年後に出された本書は、もっとも初期のころのエッセイを…
「罪と罰」執筆の合間に大急ぎで書かれた作品。
1866年 45歳 第22作 出版業者とのひどい契約で、締め切りに追われた作者が、口述筆記…
昔の対談集も意外と楽しく読めるものだ。古いだけに、ちょっと退屈なところもあるけれど。
対談相手は、 村松友視 田中真理 野坂昭如 丸谷才一 生江義男 古山高麗雄 木山捷…
知らない人がいるかもしれないけれども、山口瞳という作家は男性です。柳原良平が描く表紙のイラストは、山口瞳がモデル。
対談相手は、 團伊玖磨 近藤日出造・杉浦幸雄 高橋義孝 永井龍男 嵐山光三郎 吉行淳…
有名詩人の詩を読んだけど、やっぱり宮沢賢治。
高村光太郎、中原中也、室生犀星を読んでもちっとも響かなかった。 向き不向きがあって、わからないもの…
ヴォネガットの処女長編。
機械を壊す革命が成功したイメージでいたけれども、読み直してみて、そうではないことを知った。 ペ…
山口瞳は大の将棋ファンで、プロのトップ棋士との飛車落ち戦、角落ち戦を記録した「血涙十番勝負」「続血涙十番勝負」という名著がある。対談集でも大山康晴十五世名人に続き、中原誠十六世名人が登場。
対談相手は、 遠藤周作 丸谷才一 高橋義孝 俵万智 山本夏彦 池田弥三郎 中原誠 …
これもやはり名品というしかない。後に引きますが、その心地良さの中には大人のほろ苦さが混じっています。
シリアスだけれども、最後はハッピーエンド。 といっていいのかどうかわからないけれども、現実的には、…
そう明るい話ではないけれども、読みはじめたら止まらない。
淡々としているようで、しかし常にどこか波瀾を感じさせ、次のページをめくらずにはいられない。
極上のエンターテインメント作品群です。
小悪党たちが主人公の連作短編。 シリアスなようでシリアスでないような、不思議な作品群で、スラスラ読…
漫画でも、川原正敏「龍帥の翼」とか、高橋のぼる「劉邦」が連載中で、ここ数年、ちょっとした劉邦ブームなのかもしれません。小説では、司馬遼太郎「項羽と劉邦」、そして宮城谷昌光の本書が必読でしょう。
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」とはまた違った面白さでした。 わりとあっさりした印象の作品です。 …
天下統一までわずか7年。
劉邦が挙兵するきっかけとなった「陳勝・呉広の乱」は、劉邦が40代のころだったらしい。 それから中国…
人が人を識る不思議さ。
人を見抜く力というのは、あてになる情報がまるでない中で判断しなければならない昔の方があったのかもしれ…
対談が行われたのは30年以上前だから、亡くなっている方も多い。ご健在は瀬戸内寂聴(晴美)・王貞治・杉本清・井崎脩五郎・中根千絵の各氏。著者の山口瞳は1995年(平成7年)に没。
対談相手は、 常盤新平 大橋巨泉 丸谷才一 瀬戸内晴美 王貞治 高橋義孝 吉行淳之…
新訳で読んでみました。
これも悪くはないかな。 といって、昔の平井正穂訳がどんなだったか、もう忘れてしまっているが(たしか…
わからないものはしかたがない。
何も記憶に残っていない。 縁がない詩人なのだろう。 まあいいや。
昔の対談集を今読み返すというのも、なかなか楽しいものです。
対談相手は、 池波正太郎 沢木耕太郎 司馬遼太郎 長嶋茂雄 吉行淳之介 高橋義孝 …
「吾輩は猫である」の脱稿後、わずか2週間で書き上げたというから驚き。漱石の筆がほとばしっている感がある。
深い学識と名文に、読後の感想もなかなか出てこないけれども、味わいが深く、なぜかまた読みたくなる作品で…