お別れの音




あ、そう、その感じ、というのを文字にして改めて味わわせてくれる、そんな本。
青山さんの作品は正直に言うと、時がたつとどういう内容だったか忘れてしまうのだけど、読んでいるうちは心…

本が好き! 1級
書評数:107 件
得票数:670 票
日本文学、古典文学、海外文学、学術、ファンタジーなどが好きです。
岩波、学術文庫、東洋文庫、ちくま、百年文庫などです。
2016年12月3日にこちらに登録をしました。
掲示板などにもお邪魔したいのですが、まだ腰が引けてます。
よろしくお願いいたします。




あ、そう、その感じ、というのを文字にして改めて味わわせてくれる、そんな本。
青山さんの作品は正直に言うと、時がたつとどういう内容だったか忘れてしまうのだけど、読んでいるうちは心…





明治期に活躍した人々の貴重なブロマイドコレクション。
これまた貴重な写真ばかりで興奮する。 森有礼がコレクションしていた幕末明治の人物写真。 当時…





月輪シリーズ開幕です。滑稽味が引き立ててくれるじわじわくる面白さ。
面白かった! 岡田さんは、歴史ものよりもこちらの方が私は好みかも。 読みやすく、二転三…




知ってるよ。忍者になれるんじゃないかって、みんな本当はちょっぴり、思ったことあるでしょ。
上忍とは音もなく、臭いもなく、智名もなく、勇名もなし、その功天地造化の如し 50頁にも満たな…





スズメにも心はあるんだよ。
ある日、保護されたすずめの雛。 獣医さんである竹田津さんに手厚く看病してもらって、やがて「チュン」…





シーボルトはスパイだったのか。よしんばスパイじゃなくても、やっぱり観測しすぎじゃない?
おーい、ニッポーン! シーボルトに観測、さーれーまーくーりーだーぞーーーーーー!\(^o^)/ …





昭和の隠れた逸品三作。
子母澤寛の『チコのはなし』 冒頭の3行で「いかん、これ泣く話や」と思ったら案の定、涙腺が大崩壊した…




怖さは足りないけど、安定の楽しさ。ほどよい猫度。
「古道具屋皆塵堂」シリーズが終わってさびしく思っていたところに、新シリーズ。 子供4人が主人公…




多島作品の福袋。いろいろな味の作品が楽しめる。
いろんな味の飴が入った袋みたいな感じ。 しんみりしたり、ブラックだったり、でも私はやっぱり「追憶列…




じわじわとね。じわじわとくる。
なかなかじわじわくるものがあって、なんども読み返した。 「万引きするで。」と大きくプリントされ…




短いながらも川端康成のエロチックな感じが凝縮。
「私よく先生の夢を見ます。――痩せましたね。――胸の上の骨が噛めますね。」 川端康成のこういう…




戸板康二の作品がとにかくよかった。
ヨーゼフ・ロートのようななりゆきはあまり好きではない。 浮気とか、不倫とか、やっぱり受けつけないの…




ファデットのかわいさ、いじらしさに、キュッとなる。キュッと。
「あたしにはあの器量よしの人たちの気が知れないわ。みんなにわいわい言われりゃ、誰にでも愛嬌をふりま…




今回は日本の濃厚な御三方。ブレない島尾敏雄
そしてこれからの日を私はふだんの顔付きで生活していく権利があるのだろうか。本当に私は生きていていい…




信長という人物はそれぞれの中に影を持ってずっしりと存在している。
「必死の思いで平静をよそおったが、信長の朱印の脇にわが印を捺すときは涙がこぼれそうだった。」 …





満足に添い遂げられない、添い遂げさせない、それが鏡花。
素顔に口紅で美しいから、その色に紛うけれども、可愛い音は、唇が鳴るのではない。お蔦は、皓歯(しらは…




悲しい時にポジティブな言葉なんか欲しくないんだ、われわれは。
ごらんよ、このカフカの絶望っぷりを。 つらいときに欲しいのは「がんばれ」という言葉じゃない。 …



たのむから戻って来い、春夫
読み始めはそうでもなかったのに、読み進めるうちにだんだんとこう思い始めた。 春夫は躁鬱なんじゃな…





『海と毒薬』を読んだ人はぜひこの続編も読んでほしい。そして生体解剖実験を行った勝呂という医師を赦してほしい
これは『海と毒薬』の続編でもある。 『海と毒薬』で主人公だった医師・勝呂が再び主役になるのだが…





エロシェンコが全部持っていった。彼の作品をもっと読みたくなる
とにかくエロシェンコが良かった。 この、全体にただよう悲しみは、淡々としていて優しいまなざしの正体…