きょうのできごと




意味もないのに濃厚だった日々。何も残らないから愛おしい仲間との時間。
作中に出てくる下鴨の風景とこなれた関西弁が、 まるで自分の学生時代を投影したようで懐かしい感覚。 …
本が好き! 1級
書評数:30 件
得票数:461 票
偶然見つけました。面白そうなのでしばらく使ってみます!
好きな作家は、カズオイシグロ、村上春樹、中村文則、三島由紀夫、朝井リョウなど。
装丁が好きなのは新潮クレストブックス。
長年、苦手だった海外文学は克服しましたが、
時代小説、ガチのSFは頭がチューニングできず苦しみます。
私の一冊は『レ・ミゼラブル』です。




意味もないのに濃厚だった日々。何も残らないから愛おしい仲間との時間。
作中に出てくる下鴨の風景とこなれた関西弁が、 まるで自分の学生時代を投影したようで懐かしい感覚。 …



幸福は誰のものでもない。この、少しだけ風通しの良くなった世界で自由に生きたい。
『しないことリスト』が面白かったので、これも読んでみた。 意識高い系のフリーター、phaさんの考え…

忠実な執事が置き忘れてきたものは。 暮れていくのは空だけじゃない。人生も、栄華も。
カズオイシグロの文章は、上品で静かでありながら力強く読者をその世界に引きずり込む力がある。 気品を…




煉瓦を積む。ひとつひとつ丁寧に。その一瞬までは順調に。
著者はアリステア・マクラウドの息子。 市井の人々の生活の些細な感情をすくい上げるのはお父さん譲りな…



思いのままに生きることができたら
3篇とも、現実社会に少し順応していけない女性が主人公。 あみ子の周りは時と共に変化するけど彼女は変…




砂を掻く。砂が落ちる。砂を登る。砂は落ちる。
安部公房は、高校の教科書で「箱男」を読んだ以来。これが昭和37年の作品とは。 忽然と消えた男は…





嘘のある真実、ほんとうの中の偽り
技術やサービスが時代と共に進歩していくとき、便利になった喜びと同時に必ず存在する「昔はよかった」とい…




次の瞬間、あるかもしれない。
著者の故郷、スイスの丘陵地帯を舞台にした10の短編。面白い。 何でもない日常に、ちょっとしたさざ波…





家族ってなに?絆ってなに?
子供の些細ないさかいから始まるママ友同士のいじめ・・の話なのかと思った。 ある女性が訪ねてくるとこ…

この街に生きた、出会わなかった人へ
ずいぶん前、エジプトを旅行した。 ルクソール神殿のでかい石の柱に囲まれて、紀元前の世界と今がここで…