ブルースRed



黒幕の牛耳る力の源泉は?それを描かないと、説得力にかける。
前作「ブルース」の続編。北海道東方に位置する地方都市、釧路らしい街を舞台にした物語。10の短編が連…

本が好き! 1級
書評数:6244 件
得票数:92005 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



黒幕の牛耳る力の源泉は?それを描かないと、説得力にかける。
前作「ブルース」の続編。北海道東方に位置する地方都市、釧路らしい街を舞台にした物語。10の短編が連…



警察は身内の不祥事を隠す。それだけならまだしも、別の犯人をでっちあげる。
今野得意の新宿舞台の警察小説。 深夜の新宿歌舞伎町にある梨田診療所に、銃で大腿部を撃たれ血…



お仕事小説とミステリー小説が見事に融合していた。
主人公は、埼玉県の秩父郡の神室幼稚園に短大をでたばかりの新人保育士の喜多島凛。 この幼稚園…



権力は気に入らない人を、死に至るまで追い詰める。しかし、彼らはへっちゃら。
両親と離れ、瀬戸内海の島に住む祖父母に引き取られた小学6年生の主人公葉と同じように島では浮いていた…



繁華街から外れた喫茶店。今は、そんな喫茶店が成立するとは思えない。ひねくれた読者だ私は。
喫茶店、私が会社に入ったころは至るところにあった。私の住んでいる街は、10万人くらいの地方都市。私…




子をじっと待つ、故郷の母親ちよが素晴らしい。
最初、大企業の製薬会社の社長がリタイア寸前で、東北の片田舎の生まれ故郷の村を訪ねる。若い頃親に反発…




未来が描けなくなると、みんな死ぬんだよなあ。青春時代はそんな映画ばかりだった。
私の家のちかくに、40年以上前に建てられた古い団地がある。4階建てで6棟が並んでいる。そこに負けな…



今や、ペンションは死語だ。オーベルジュと言うんだ。
おいしいものと雰囲気サービスの良い宿泊施設を求めて旅をする紀行記。 味は個人的趣向によって…



池波が剣豪の切りあいを見事に描写できるのは、彼の曽祖母が江戸から明治を生きて、実際の果し合いを池波に話していたからだ。
数年前に家じゅうに置かれていた本を全部ブックオフに売ってしまった。その本の中でも、本棚を圧倒的に占…



少子化が進行している。出産手当や育児手当を厚くして、少子化に歯止めをかけようとしている。しかし、そんな対策では少子化は止まらない。
男女の濡れた恋を描いたら右にでるものはいない著者が、人間が生まれてから死ぬまでに経験する愛の形、そ…



動物は、同じ種類の動物であっても、殺そうとする本能を持っている。弱弱しく、優しそうに見える人間だって、ひとたび拳銃を持つと、他人を殺そうとする。
700ページを超える大長編。 主人公は準大手プラスチック加工製造会社の総務課に勤務する入社…



神は本当に存在するの。人間やってはいけないことは、神に召されることは幸せなことと言って多くの子供を含めた人々に死を選択させること。人間は生きていることに、真の価値がある。
司馬遼太郎賞受賞作品。 江戸時代における3大お家騒動と言えば、加賀騒動、伊達騒動、そして、…



西郷隆盛との会議で江戸開城を決めた勝海舟。でも、その後は、ぶれ思うようなことはできなかった。
鳥羽伏見の戦いで幕軍が敗れて江戸へ逃げ帰った将軍慶喜から、かの有名な西郷隆盛と勝海舟の2度にわたる…



口入屋用心棒シリーズ第7巻。このシリーズ何と51巻まである。しかも、物語が延々と連なり51巻まで続く。壮大な長編である。
この本は口入屋用心棒シリーズ第7弾。で、このシリーズ何と現在51巻ある。 通常こういう場合…




西條さんは、まず物語の設計図を作り、それに沿って執筆する。その特徴が見事に発揮されている。
西條奈加さんの作品、今まで6冊読んでいるが、あまり印象になく、最近は長い間ごぶさたしていた。娘がこ…



何で政治家になるの?金があふれるように降ってきて、贅沢三昧ができるから。
葉室麟は不思議な作家だ。どの作品を読んでも、物語の構成の素晴らしさ、見事な表現力で読者をひきつけて…



信長は見えない神だ、仏は信じない。信じられるのは科学の力。これが天下取りの原動力になった。
剣豪の話から大奥のこと、戦国の英雄の秘話、明治維新の裏話など名代たる歴史通の海音寺潮五郎が、歴史の…



東北の片田舎までやってきて、定年まじかのうだつの上がらない刑事が、逃亡中の殺人犯とであう。やっと大手柄をあげられる。しかし、自宅に帰っても、妻は逃げ、娘も結婚。だれもいない。
5編の作品が収録されている。まず本をとって驚く。帯の「泣かせの浅田次郎史上最多涙小説!」。この大げ…



結びつきそうにもない、男と女。その無理やりが過ぎると、いくらなんでも感だけが残る。
主人公は博多の仏師清三郎。彫り上げる仏像に仏性を見いだせず、師匠の娘を嫁にもらった直後に京都に修行…



交通事故で大けがをする。しかし、奇跡的に体が動けるまでに回復。しかし、そこから8年間も入院をさせられる。どうして・・・?
570ページもある大長編。力作だ。 主人公は、31歳の相馬克己。相馬克己は大きな交通事故を…