俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)【Kindle】





どんなに天才外科医でも、だれでも命を救えるわけではない。救えない時の医者の辛さ、対応を率直に描き出す
主人公の剣崎啓介は、中堅の外科医として麻布中央病院に勤務している。陽気でおもしろいギャグを連発する…

本が好き! 1級
書評数:6247 件
得票数:92049 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。





どんなに天才外科医でも、だれでも命を救えるわけではない。救えない時の医者の辛さ、対応を率直に描き出す
主人公の剣崎啓介は、中堅の外科医として麻布中央病院に勤務している。陽気でおもしろいギャグを連発する…



医療行為における専門用語が頻発。それが、読者を遠ざける。
主人公は関東医科大学付属病院高度救命救急センター救急専門医吉村。 3人の女性が救命救急セン…



こんなひどい小説は初めて。たくさん事件が起きて、怪しい人間もたくさん登場。それで、最後犯人は、それまでに登場していない人物。愕然。
著者南さんは1944年生まれ、雑誌編集者を経て、1982年に作家デビュー。その後ハードサスペンスを…



外科医の実態を、医療、実生活、結婚、恋愛まで、率直に描く。
昔、娘が心臓に欠陥があって生まれ、そのため病気がちで、入院がしょっちゅう。それで、付き添いで病院に…



本業があるから、趣味の野菜栽培も熱心にやる。
定年近いか、定年延長で働く人たちを対象に人生の岐路にたつ人たちの生きざまを描いた物語。八作品が収録…



この作品。最後で主人公の雨野がガンステージ4の患者と富士登山をする。それのすさまじさが熱く表現される。しかし、そこが正直鬱陶しい。
中山祐次郎の作品をすこしまとめてブックオフから購入して読み始めている。手近にある順に読んでいる。こ…



主人公外科医雨野隆司の苦闘、奮闘のすさまじさを描く。
泣くな研修医シリーズ第4弾。主人公の雨野、外科医になって6年目にはいっている。 物語前半は…



主人公雨野も島民の覚悟も正直でまっすぐすぎる。もう少し揺らぎがないと。読んでいて少し息苦しい。
「泣くな研修医シリーズ」第6弾。 主人公の雨野隆治は31歳。研修医は卒業して都内の牛ノ町病院の外科…



医大生の大学での勉強はすさまじい。
研修医雨野隆治シリーズ第5弾。この作品は、過去にさかのぼり主人公雨野が薩摩大学医学部に入学、6年間…



日本では、失踪者は毎年10万人ていど発生する。そのうち1万人が長い期間発見されない。その1万人は死ぬまでどんな暮らしをしてきただろうか。
日本における失踪者、行方不明者は年間8万人から10万人の間で推移している。このうち、発見できない失…



村上春樹、村上龍両雄が争うようにベストセラーを頻発した。村上春樹は今でも作品が出版されれば今でもベストセラーになるが、最近村上龍の名前はあまり聞かなくなった。
村上龍は私より1歳年下。この作品は冒頭の作品「ユーチューバー」を核として、そこから派生した3作の短…



コロナ下では、対面で会話することができなくなった。しかし、オンラインにより遠くの距離を越えて、学生たちは繋がった。
茨城県立砂浦第三高等学校、東京渋谷区立ひばり森中学校、東京都立御崎台高校(渋谷)、長崎県立泉水高校…



夜通りを走っていると、周りの家はドンドン後ろに遠ざかってゆくのに、月はいつまでもおいかけてくるのはどうして?こんな素朴なエピソードを挟んで、コロナ下で、星をみつけるコンテストが行われる。
私が子供の頃、ラジオ番組で「全国子供電話相談室」というのがあった。子供からのどんな質問、疑問、何で…




瀬尾さんは、信じている。この世には悪人はいなくて善人しかいないと。
瀬尾さんは、子供の世界を描いたら、右にでる人はいない作家だ。登場する子供はどれも心優しく、まっすぐ…





日本語で夫婦と一語で言う。海外ではHUSBAND AND WIFEと夫婦は分離されている。
会社に長い間勤めていて、一回だけ会社を辞めようと思ったことがあった。会社に入って最初に勤務したのは…



ちょっとした出来事に対してとった行動が、その後の人生を大きく変えてしまう。
しばしば同じことを書いて恐縮だが、私は大した人生を送ってきたわけではないが、時々、あのときあれをや…



学生のころ、読解力はしつこく学んだ記憶はあるが、文章の書き方を学んだ記憶は薄い。
この本、1976年に出版されている、ほぼ50年前。この頃の本田勝一の活躍はすごかった。なにせ、出版…



マッチポンプのような言動は、社会から嫌悪される。気を付けねば、でもこれが難しい。
若い頃しばしば観た任侠映画で「網走番外地」というのがあった。何なのだ、番外地というのは。番地という…





苦境を克服して、新たな人生を掴んで行く、定番の成長物語に少々あきてきた。そんなにうまくはいかないよ。へたれのまま人生を歩む人もたくさん。小野寺さんは、へたれを正直に描く。
主人公の小倉直丈(ナオタ)は2年前に勤めていた会社をやめ、会社時代に貯めたお金を生活費にして、シナ…



タクジョとは女性のタクシー運転手のこと。主人公は大学を卒業して、タクジョになる。そして、仕事に誇りをもって、一生懸命取り組む。
タクジョというのは、女性タクシー運転手のこと。主人公の高間夏子は大学を卒業して、女性客が安心してタ…