ミセス・ハリス、パリへ行く





ロンドンの下層に属する通い家政婦のハリスおばさん。夢にむかって猛進する。運も味方して夢はかなえられる。でも、その瞬間、夢はついえる。
ハリスは戦争で夫を失った、ロンドンで家政婦として働いている、最下級の労働者。そのハリスが担当として…

本が好き! 1級
書評数:6246 件
得票数:92031 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。





ロンドンの下層に属する通い家政婦のハリスおばさん。夢にむかって猛進する。運も味方して夢はかなえられる。でも、その瞬間、夢はついえる。
ハリスは戦争で夫を失った、ロンドンで家政婦として働いている、最下級の労働者。そのハリスが担当として…



耽美派作家の永井荷風が、「猫の恋」で一句詠むと・・・・。
動物カメラマンとして第一人者の岩合光昭の可愛らしい猫の写真に合った、猫を主題にした俳句を添えた作品…




こんなベストセラー作品を今頃読むなんて。この作品集は大好きな安楽椅子探偵小説が主体の作品集だ。 安楽椅子小説は読者が名探偵と一緒になって事件の謎を解明できる。
大ベストセラー作品。本屋大賞受賞。こんなものすごい作品を今まで読んでいなかった。読書仲間で尊敬する…



このシリーズ6作目から登場する最凶のシリアルキラー林葉秀秋は二重人格ならぬ四重人格。物事を決める時には、4人の別々の人間が現れ、決定される。それが一人の人間が4人で語りあう。
SROシリーズ、6作目。SROというのは、警視庁広域捜査専任特別調査室のことを言う。 警察…



あ~あ、駐車場から我が家までが遠い。
海外作家が描いた、SF短編32編を収録した作品集。 1963年、今から60年以上前に書かれ…



遺体を解剖したら、胃壁にメッセージが彫られていた。こんなことが可能なのか。またまた知念マジックが全開。
主人公は大学病院に勤務する水城千早。これに絡む重要人物が、同じ病院の病理部の刀紫織、それにベテラン…



おばかな高校生たちのだるい青春小説。主人公の怜に母親が2人いる。それってどういうこと?
高校男子生徒を中心にだるそうな、ゆるやかな青春を描いた物語。 主人公は高校2年生の穂積怜。…



戦争が終わって、国民が食うや食わずの時、ポーチドエッグを食べたくなって、イギリスへ飛行機に飛び乗り行く。タメ息しかでない作品。
作者吉田健一は、大物宰相吉田茂の長男として明治中期に生まれ、大学は戦前ケンブリッジに通い、英国の歴…



内容に斬新さはないが、登場人物で視点を変えて描くことによって、ハードボイルドになったり、ミステリーになったり、変幻自在な小説。
1983年日本冒険小説協会の大賞受賞作品。直木賞候補作品。 過去暴力団員だった滝野は、暴力…



三島の文学の原点は、三島が幼い時、女の子として育てられたこと。遊び相手も女の子。玩具も女の子専用の玩具。で、三島の唯一の玩具は彼の性器だった。
三島は野坂昭如の「エロ事師たち」を高く評価し、三島の後押しで野坂は文壇デビューを果たしている。だか…



何の憂いも心配もなく、お殿様は優雅に、今日も旅をする。
長い間続いた自民党政権に対峙する政党党首として、自民党を破り、首相についた著者細川護熙が、政治の世…



江戸時代、結婚は当人の意志ではなく、両家の意志で決める。当然離縁も両家の意志。主人公の結寿は、女は単なる物ではないとこの仕組みに抗う。
狸穴あいあい坂シリーズ3作目。連作7作品が収められている。7作品に別れているが、全体で一つの作品と…



事件が発生し解決する物語になっているが、通底するのはかなわぬ恋物語。
この前に、このシリーズの2作目を読んだ。そして、今回はシリーズの最初の作品を読んでみた。 …



痛快捕り物長かと思って読み始めたが、江戸版ロミオとジュリエットだった
またまた失敗してしまった。この作品狸あいあい坂シリーズになっていて、紹介する本はその2作目。 そ…



だいたい日本の歴史資料にばあさん、じいさんが登場することはない。想像を絶する、じいさん、ばあさんを知りたければ、神話の世界に行かなくてはならない。
私の家は、私が高校2年になるまで、テレビが無かった。高校2年のとき親父にせがんでテレビを買ってもら…



事件捜査は、刑事が足で稼ぐのが基本捜査だった。しかし今は、一人、一人の行動が防犯カメラや通信機器により監視され、それらにより犯人の割り出しが行われる。
この作品は、先進的でなかなか面白かった。 小説の世界でしかしらないけど、事件が起きると、警…




事件関係者が名探偵の人生と被さる。こんな発想は常識では生まれてこない。
大好評のガリレオシリーズの第10作目。本作品では、ガリレオこと帝都大学物理学科教授湯川学のルーツが…



事件の謎解明のトリック、いつもの聞いたことのない病名ではなく、今回は医療器械だ。
天才女医天久鷹央シリーズ。2編の短編と1編の長編が収録されている。このシリーズ、事件が起きて、天久…



ヤッサんが育てた弟子が、ヤッサんを越えてゆく。
作者原さんは、育ちは茨城だが、生まれは私の同郷。同郷に作家などいないので、密かに応援している。 …



選挙活動はテレビ、新聞などオールドメディア対YOUTUBEなどネットメディアの対立になってきた。
私は40年近く前、わけあって、地方都市に終の棲家を建て移住した。私が移住した頃のこの地方都市は、あ…