風渡る



信長は、自分はローマ法王をしのぐ神だと考えていた。しかし、信者は誰?
信長や秀吉が天下を取ったころは、世界は大航海時代だった。スペインとポルトガルが世界を2分していた。…

本が好き! 1級
書評数:6247 件
得票数:92049 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



信長は、自分はローマ法王をしのぐ神だと考えていた。しかし、信者は誰?
信長や秀吉が天下を取ったころは、世界は大航海時代だった。スペインとポルトガルが世界を2分していた。…



江戸時代、郷学という学問所があった。そこは、武士も農民も商人も一緒の机を並べて学んだ。そして、身分を超えて、生涯の大切な仲間となった。
江戸時代、武士の息子に生まれれば、藩が運営している藩校に入り学問を学ぶ。こんな学校が一般的にあった…




死ぬのは、病院ではなく、自宅でむかえたい。これを実現するのは、本当に難しい。
終末医療をめぐる6つの中編作品を収録。 久坂部羊の作品で知ったのだが、日本の医療費の5割以…



世の中で、唯一信用できるもの、それはお金。そのお金に群がるために国会議員になる。群がれば結果派閥が生まれる。
江戸中期から後期にかけて、九州の小藩、秋月藩では、家老宮崎織部の専横政治が極まっていた。それに対し…



男は、権力闘争の中、どちらが勝ちそうか常に形勢をみて、あっちにこっちにふらつく。しかし女性は、愛と信念のもと、まっすぐふらつくことなく進む。
九州豊前の小藩、小竹藩の藩主、小竹頼近は、藩の運営はすべて家老である、安納家、伊関家、柴垣家に握ら…



何があっても愛する女性を守り通す。それが、切腹につながっても・・・。
江戸時代後期、小倉藩15万石で起きた「白黒騒動」を扱っている。この騒動に巻き込まれた、葉室得意の不…



漫才師で生き残るには、存在そのものが面白くなければならない。努力、必死の練習では生き残れない。
漫才師オードリーの若林が書いたエッセイ。殆どテレビを見ないから、オードリーはどんな漫才をするか、Y…



少し、今の自治会の在り様から遊離している。
7年前に順番だからということで、地区の自治会長をした。地区では80軒余りの世帯が暮らしている。 …



16年前に恋した女性への恋心と、巨悪の策動が絡み合い、重なり合う。そんな2つの異なったテーマを葉室は見事に調和させている。
この物語の中心人物は九州肥前の蓮乗藩を致仕し、江戸へ出てきた弥市と喜平次。弥市は剣道場を開き糊口を…





人の真価を決めるのは、実行力だ。批判はだれでもできる。
こんなことを書くと不謹慎と思われるだろうが、総理にしたい人ということで石破茂に次いで常に顔をだす河…



宮崎駿が、ゼロ戦開発者の人生をアニメにしていると聞く。で、びっくりそのタイトルが「風立ちぬ」とは・・・。
著者半藤は昭和史研究者の第一人者である。この作品は、日露戦争を中心に、それが昭和の時代にどう影響を…



人間の一生は、線香花火のようでありたい。
NHK WORLD JAPANのラジオ番組で世界各国の言語に翻訳されて朗読された日本の短編作品のな…



リインカネーションと複数の人間による犯罪。ファンタジーとミステリーが溶け合う作品。
辻堂のデビュー作で、「このミス」大賞優秀賞受賞作品。 主人公の人気絶頂のシンガーソングライ…



世の中、運動しろ、90歳でもまだ元気と、長生きの秘訣本が花盛り。
最近始まったのではないが、少し前まで、健康で長生き、いつまでも元気という類いの本や、健康サプリメン…



私の子供の頃の農家の暮らしが、目の前にひろがった。
宮尾さんの自伝的小説。「櫂」から始まり「春燈」「朱夏」に続く、4部作の最終作品。 結婚後、…



あの遠藤周作がミステリーを書いていたんだ。それも極上の・・・。
知らなかった。遠藤周作は、長編の重いテーマの作品か、ユーモアをちりばめた軽い作品が中心の作家と思っ…



未完の作品。完成したらどんな作品になっていただろうと想像をさせてしまう安部公房という作家はすごい作家だ。
ある夜明け前、時速2,3KMで飛行する人間が登場する。この飛ぶ男を目撃したのが3人。主人公の中学校…



ひとつの文章のかたまりの後、情景で固まりは終わる。その情景の描写がいつまでも印象に残る。 そして、次はどんな情景で終わるのか楽しみになって、物語に引き込まれてゆく。
扇野藩の元藩士の主人公瓜生新兵衛は、藩の不正を訴えたのだが、認めてもらえず、藩で権勢をふるっていた…



400ページ以上もある長編ミステリーなのに、起きる事件はたった一つ。その事件の真相解明が延々と続く。
詳しくは知らないのだが、コージーブックスというのは原書房が立ち上げたミステリー専門のレーベルだそう…





初めてキスしたことを覚えていますか。これを忘れているようだったら、結婚生活も覚束ない。
「原麻希」シリーズ第2弾。 前作では、原麻希対暴力団「背望会」アゲハとの激しい戦いが描かれていた。…