もう一杯、飲む?



学生時代、バンド演奏をすれば、どんどん客は増え盛り上がった。卒業してのライブ活動。やる度に客は減っていく。
9人の作家の酒に関する小説、エッセイ集。 しばらく新美きよみさんの作品をブックオフで購入し…

本が好き! 1級
書評数:6244 件
得票数:92005 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



学生時代、バンド演奏をすれば、どんどん客は増え盛り上がった。卒業してのライブ活動。やる度に客は減っていく。
9人の作家の酒に関する小説、エッセイ集。 しばらく新美きよみさんの作品をブックオフで購入し…



森友学園国有地払い下げ、文書改竄をモチーフにした作品。改竄を行った人間と事件を追求する検事が同じ大学で学んでいたことがどんでん返しのみそ。
大阪地検の検事不破俊太郎が活躍するシリーズの2作目。不破はどんな場面でも、感情が表にでることはなく…



江戸時代の最下層、エタ、ヒミンと言われた人たちは、人間としての存在を認められていなかった。して、彼らが日々食べた食事とは?
佐伯さんはお化けのような時代劇作家だ。「吉原裏同心」シリーズでこの作品は40作目。とんでもない長さ…



極東物流ビル爆破破壊が、国際汚職と結びつく。その筋立てがよくできている。
新米刑事一之瀬拓真シリーズ第3弾。 千代田署に勤務する刑事一之瀬拓真は巡査部長に昇進するた…



世の中、完全正義のヒーローなど存在しない。腹に一物ある人間が闊歩する。江戸吉原はそういう場所
闕所物奉行榊房太郎シリーズ4作目。 闕所物奉行というのは、大名改易やお取り潰し、あるいは旗…



現実ばなれをしない事実をコツコツ積み上げて真実に至るミステリー。ミステリー作家の名手夏樹の作品作りの手法が味わえる作品集。
短編集。7作品が収録されている。 6階だてのマンションの3階の部屋で血だらけの女性が九の字…





叙述トリックの名手折原と女性の行動審理を描いたら右にでる人はいない新津が合作すると生まれる見事な作品。
サスペンス ミステリー作家の両雄、新津、折原夫妻が合作で送る迫真迫る作品。 ある女性の住む…



信州の山の風景に、ミステリーを溶け込ませる。
本のタイトルになっている「帰郷」ともう一つ「検死」の2作品が収録されている。 この前義兄から電話…



40歳の女性は、生きるのが大変な時代。人殺しなんてちっぽけなこと。
これは変わった小説だ。 39歳外資系会社に勤務する前島美樹のマンションの部屋に高校時代の同…



ひき逃げした犯人を、時効が成立しても、執念で探す。で犯人がわかる。でも、何にもできない。
2つの交通事故がベースになって物語が進行する。一つは主人公浅井久子の夫順平のひき逃げ事件。この事件…



大事な人に、私の臓器を移植した。あの人の体の中には私がいる。
さまざまな死体をめぐる作品集。7編が収録されている。どれも表現が優れていて佳品ばかり。本のタイトル…



俺の態度をみて、俺が何をしてほしいか、察しろよ。
中学生時代リーダー格だったジュンの提案で、仲間のノリ、アケ、クミは交換日記を回していた。しかし、そ…



ミステリーは、最初にクライマックスが決まり、それに向かってトリックやエピソードを積み上げてゆくと思っていたが、この作品は冒頭が強烈な内容に始まり、後からエピソードを積み上げているような印象
物語は2つのエピソードからスタートする。 主人公の双葉が小学生の修学旅行の時、友達から「さ…



あんなにたくさん家族がいたのに、たった一人残ってしまった。どうにかしなければ不安ばかりが募る。
家族というのは、足し算、引き算で変転してゆく。足し算は、結婚で、嫁が家にやってきて増えることが始ま…



私の幼いころの記憶はどうして消えないのとその頃友達で、今は行方知らずの子に訴える。消えるはずはない、私こそその行方知らずの子なんだから。
この本のテーマは「再」だ。その「再」を巡って7作が収録されている。 「再」というのは、再会、再婚…



私の付き合っている人は、大手飲料メーカーに勤めているの。その人は、自動販売機の金の回収をしているの。それは言えない。
人生にはここという分岐点に何回か遭遇する。その分岐点における決意を女性の視点から描いた短編集。7作…



私が預けたのは何番のコインロッカー?
ホラーミステリー短編集。表題作を含む7編が収録されている。 新津さんらしいと思った「二十五時の箱…



歩道橋で倒れた老人を助けたのは私だ・・・・それはうそ!
定番のホラーミステリーを描く新津さんの作品。 主人公の紀子は、母親が不貞を働き、子供のとき…



しまった。一緒に台湾に行った友達のパスポートを持って帰ってしまった。
昨日は、新津さんが描く、普通の小説を紹介した。この書評では、これぞ新津さんの描く典型的な作品を紹介…




ぼくらの青春時代、最初のデートは、映画館に行くことだった。
新津さんの作品を集中して読んでいる。新津さんは、主にホラーサスペンスあるいはイヤミス小説を集中して…