われら古細菌の末裔: 微生物から見た生物の進化 (共立スマートセレクション 38)





生物を細胞の構造から分類するドメインと言う用語の説明に始まり、人類を始めとする生物の根源的な祖先が古細菌というドメインに属するということを地球の変化や生物の進化を交えて説明した魅力的な本。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 種や属をはじめ、よく生物の分類の最上位で馴染があるのが界だ…

本が好き! 1級
書評数:1690 件
得票数:37757 票
神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。





生物を細胞の構造から分類するドメインと言う用語の説明に始まり、人類を始めとする生物の根源的な祖先が古細菌というドメインに属するということを地球の変化や生物の進化を交えて説明した魅力的な本。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 種や属をはじめ、よく生物の分類の最上位で馴染があるのが界だ…


一般にある種の生物の体重(体のサイズ)とその平均寿命は比例する。ところが、ほぼ同じ体重でも相対的に長寿な生物がいる。その体のメカニズムを解明すれば人間ももっと長寿になるかもしれないという問題提起の本
朝日新聞の書評で知った本。 著者がこの本を書いたきっかけは、猫と比較して大してサイズが違わない…





ヒロインのサラとは一体どんな人物なのか?下層階級のだらしのない女?妖術師?スパイ?それとも普通の美しい若い娘?長い物語の後、最後の50頁で意外な彼女の実像が実を結ぶ。
清教徒革命から約20年後、チャールズ2世が即位して王政復古となって暫く経った1663年初春、オックス…




1663年、オックスフォードで起きたグローヴ博士殺害事件の記録。4人の筆写がこの事件を手記にまとめているが、それぞれ微妙に見方が異なる。
うろ覚えだが、恐らく2年くらい前のefさんの 書評 を読んで手にした本。そこそこ長期間、積読にしてい…





碁打ちの春海は、算術に興味を持つ幕府関係者ということで、改暦事業を担うことになった。その頃、朝廷が司る暦は誤差が積もっていた。春海はそれを是正し、日蝕・月蝕の正しい予言をしてゆくが・・
将軍の前で囲碁を打つ囲碁衆の家に生まれた渋谷春海は、定石を繰り返す上覧碁に飽き足らず算術に生きがいを…





碁打ちの渋谷春海は、算術に凝る青年だった。老中の酒井から命ぜられた北極観測の旅の途中で、暦の誤差について知る。
こちらは、お友達から勧められた本。 江戸時代、四代将軍徳川家綱の頃。主人公は安井算哲こと渋川春…





これまでネアンデルタール人について書かれた本の多くは、ホモ・サピエンスとの比較で論じている物が多かった。つまり引き立て役である。本書ではネアンデルタール人が主役、著者のネアンデルタール愛が感じられる
朝日新聞の書評で知った本である。 一般のネアンデルタール人に対するイメージは、ずんぐりした頑健…



さまよえる湖ロプノール湖の謎を解明したヘディン自身の書いたルポルタージュ。前半は湖の謎の解明旅行に充てられているが、後半は目的不明の自動車道路開拓のための調査旅行であり、ちょっと興を殺がれる。
著者のスウェン・ヘディンは、スウェーデンの有名な探検家。中国の漢代の記録に残り、以後、19世紀まで忽…




歴史を相互作用の立場から捉え、それを未来に応用し100年先まで論理的に予測しようという野心的な内容の本。
本書は「未来を読み解くことを誰でも学ぶことができる学問」として、前編で過去を振り返り、後編ではそれを…




2019年春に発表されたブラックホールの撮影の一大プロジェクトの報告。合わせて宇宙の構造やブラックホールとは何かが、専門家の口から語られる。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 2019年4月にブラックホールの画像(正確にはブラックホー…




昔は実生活に役立たないものの代名詞だった数学。現在では数学無しに社会は成り立たない。社会の裏にどのような数学が使われているのか、統計や確率がいかに誤用されているかを説いた本。生きる上で数学は必要だ。
会社の同僚に勧められた本。昨年、大学の理工学部数学科に進んだ次男のためにも買ってみた。三毛ネコさんも…




熊に出会って死んだふりをする勇気のある人間はほとんど居ないだろう。だが昆虫界を中心に死んだふりをして生きのびる生物は多数ある。殆ど研究者のいなかったこの分野に切り込んだ著者の探究が詰まった書。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 昆虫をはじめ幾つかの動物は死んだふりをして、捕食者から逃げ…




人間が二足歩行になったのは進化の妥協の産物である。実は骨格その他の体の構造からみて理想的な二足歩行の動物は他にいる。なぜ、人間は中途半端に効率的な二足歩行になったのか。それを著者独自の学説から解説する
こちらも朝日新聞お書評で知った本である。足の専門家である著者から見た人類とその進化に関する考察である…




マルサスの法則によれば、技術革新等で食糧をたくさん得ても、子供が増えてその効果は相殺され生活水準は上がらないと言う。産業革命以降、20世紀の工業先進国がなぜこの法則から逃れられたのかを論じた本。
朝日新聞の書評で知った本。 本書では、人類史のふたつの謎を解明している。 (謎その1) ・…





今年のノーベル医学生理学賞・受賞のペーポ博士が編み出した古代人類のDNA解析の手法を元に、人類発祥、近縁種との交配、ホモ・サピエンスの世界拡散を総合的に論じた本。この分野の長足の進歩がわかる
三太郎さんの 書評 で知った本。朝日新聞の書評でも取り上げられている。 今年のノーベル医学生理…



著者が実践する栄養指導によるうつ病をはじめとする精神病の治療内容をまとめた本。まずタンパク質や鉄類を十分に摂り、それから糖質制限に入るのがお勧めとのこと。
友達から紹介された本。 著者は精神科医で、普通は薬物や心理療法、認知行動療法で治療を進めるとこ…




木片は見る者が見れば、たくさんのことを語りかけてくれる。もし、それが歴史的なものであればなお一層。そして著者の木片愛がとてもよく伝わる。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 東アジアでは、仏像や建築では木が使われることが多い。著者は…



性の存在理由から説き起こし、性比の決定要因を考察した後、普通の人間社会でみられる「ほぼ」1:1から性比がずれる要因を考察する。だが性比の決定要因については哺乳類、霊長類では複雑で一筋縄ではいかない
三太郎さんの 書評 を読んで手にした本。 タイトルの通り、雄・雌や男性・女性の性比について論じ…



自然界の力は重力と電磁気力、強弱の核力の4つである。このうち重力だけがひとつの理論で説明できない。著者はこの重力をも説明できる統一的な理論としてひも理論を推している。だがそれは実証不能な理論のようだ
こちらも朝日新聞の書評で読んだ本。 「万物の理論」と呼ばれる物質同士に働く力(①重力、②電磁気…





外科や内科に比べて、皮膚科は医療の中でもメジャーとは言えない。本書の冒頭を読むと、それは海外でもそうらしいが、そんな先入観を跳ねのけ著者の「皮膚愛」が余すところなく語られる本。題名に偽り無し!
朝日新聞の書評で知った本。 プロローグに 「皮膚は人体で最も大きく、最も見やすい臓器で、普段か…