トルコ沖の砲煙
フランスではナポレオンが活躍している時代。海の覇者となりつつある英国海軍事情の仔細が描かれており興味深いものがあります。「亭主元気で留守がいい」海軍将校ホーンブロワーの人間的成長にも注目!!
ホーンブロワーシリーズの第4巻。本巻では海戦シーンが少なくてちょっと中だるみですが、それなりに当時…
本が好き! 1級
書評数:2213 件
得票数:30098 票
「本を褒めるときは大きな声で、貶すときはもっと大きな声で!!」を金科玉条とした塩味レビューがモットーでございます。
フランスではナポレオンが活躍している時代。海の覇者となりつつある英国海軍事情の仔細が描かれており興味深いものがあります。「亭主元気で留守がいい」海軍将校ホーンブロワーの人間的成長にも注目!!
ホーンブロワーシリーズの第4巻。本巻では海戦シーンが少なくてちょっと中だるみですが、それなりに当時…
敵地に艦長自ら上陸したり、大型駆逐艦に単騎一騎打ちを挑んだりと、戦闘場面では男らしいホーンブロワーですが、女と人情には めっぽう弱いのでした。 理想的上司である彼が戦火の中に築く人間ドラマ。熱いぜ!!!
海尉艦長(Commander)に昇進したホレイショ・ホーンブロワー(27歳)が、ついに自分の艦であ…
要塞を落とす為に単艦カリブ海へ向かうホーンブロワー。正攻法では緒戦に敗れるのですが、ヤン・ウェンリー並みの英知を絞って活躍します。はたしてスペイン人たちが守る鉄壁の要塞を攻め落とす事はできるのか?
海の男/ホーンブロワーシリーズ2巻の海尉時代の話です。1巻は士官候補生であったのですが2巻では正式に…
長編小説第2弾「海の男フォーンブロワー」シリーズの連続書評に移ります。腕っ節は弱いが頭脳と度胸は満点、そして義侠心に篤いホーンブロワー青年の成長譚。海戦モノとしても読み応え十分です。こうご期待。
フランス革命が勃発し、ヨーロッパ大陸に戦乱が起こりつつあった18世紀末を舞台に、士官候補生として英国…
舞台は釧路湿原を見下ろす今は廃墟となったラブホテル「ホテルローヤル」。しかして、このホテルこそが主人公であり、そのホテルの(敢えて彼女のといいたい)の30年にわたる一生を時間を遡りながら描いています。
勿論彼女(ホテル)はしゃべりませんし、動きませんが、そこに出入りするカップルや、掃除婦、経営者たち…
5千円札のこの人の顔って埴輪みたいで怖い。一葉さん25歳の女盛りにで結核に倒れたのですよ。5千円札の面相では可愛そうですよね。造幣局、美人に脚色してあげればいいのに。キャッチコピーになってなくて御免。
言わずと知れた5千円札の人です。この人の顔って埴輪みたいで怖くて嫌いです。それが理由という訳でもない…
最もいけてるのは題名ですが、これは主人公の2人のことではなくて、脇役のザビナの話なのです。変ですよね。
題名に「軽さ」とあるものの、実に「重い」小説です。 なんといっても第1行目から「ニーチェの永劫回帰と…
小説ですからどんな設定を作っても自由ですが、リアリティーと必然性を失っては漫画となってしまう。海堂は医学ものは「ジェネラルルージュ」迄にしておけばよかったのに。
日本には医者が描いた小説でろくなものがない。古くは鴎外、北、現役では渡辺、永井、そして海堂だ。いずれ…
すごい作品です!前半部の500ページに渡って書かれた牧歌的美しい恋愛小説は、ラストの130pの地獄を描くためにだけ用意された周到なお膳立てであったことが解りました。「現代ロシア最悪の作家」の面目躍如!
さすがは「現代ロシア最悪の作家」といわれるソローキンの代表作。満腹感はハンパなく、ものすごく疲れま…
ツルゲーネフ風の端麗な風景描写、ゴーリキー風のロシア農民の善良さと力強さ。トルストイ風味の宗教描写。ソローキンともあろうものが、なんと牧歌的ななんと美しい純愛小説を物語ってくれるのか。2巻に期待です。
efさん大絶賛のソローキン「ロマン」。この1巻は全くの期待はずれです。「現代文学のモンスター」と称さ…
あんまりにもつまらない小説でしたので、内容に触れる気にもならず、芥川賞評になってしまいました。
芥川賞受賞作にろくなものがあったためしがない。過去には59回「年の残り(丸谷才一)」など、この後大…
のびたくん並の弱い主人公・顔回。彼の活躍をちっとも期待していない自分がいて・・・。こんなに薄いキャラクターの主人公で大河小説を描くのは大冒険に違いなく、酒見さんの天才性を伺わせます。
大河小説「陋巷にあり」全13巻を読了しました。異国中国の、しかも紀元前の伝説時代のお話とあって、…
それにしても主人公の影が薄い!薄いぞ顔回。反対に顔回の周りの女達はみんな強い。子蓉をはじめ、妤も祝融(火の女神さま)も顔徴在(孔子の母親)もみんな強い。顔回の周囲はこの強い女性たちによって回ります。
11巻、12巻でここまで大きく膨らませたお話のほとんどに決着がつきます。いやー、ここまでが案外だる…
8巻まで読んだ後に「こんなに膨らませてどう落とし前つける気だ、酒見賢一!」と叫びましたが、10巻読了後も宇宙と同じく「陋巷にあり」も話の膨張が止まりません。あと三巻で大団円を迎えられるのか心配です。
9.10巻は冥府での顔回の活躍と、現世での成城の取り壊しに関する孔子vs公斂處父の頭脳戦、そして…
顔回は妤を助けるため冥府に行きます。ここに至って孔子が司る現実社会の魯の国の勃興は蚊帳の外となってしまいました。それにしても、相変わらず役に立ってないぞ顔回。黄泉に迷う顔回の明日はどっちだ!!!!
長い長い小説ですがやっと半ばまで来ました。7,8巻は儒の里の太長老が南方から招いた医者・医鶃(いげい…
前半の山場はここまでで一段落。顔回の身の回りの騒動と、魯の国を挙げての大クーデターが同時に起こって大いに盛り上がりを見せてくれます。
大河小説「陋巷にあり」のレヴュー第3弾です。6巻まで読了しました。史実を語るに戦記ははずせないもので…
敵役である絶世の美女・悪子蓉は、顔回のフィアンセ処女・妤に対して究極のエッチ技「鏡蠱」を放つの でした。術でエッチになった処女がどうなるのか今後の展開が楽しみ です。
陋巷レポート第2弾。「陋巷にあり」4巻まで読了しましたが、話が遅々として進みません。全13巻のうち4…
酒見賢一大先生の大河小説「陋巷に在り」に取り掛かっちゃいました。しばらく連載しますのでよろしくね。文章が流麗で漢文→和語への変換もスマートですからとっつきやすいのですが、この本はちょっと難物。
先ず題名が読めない!!!「ろうこうにあり」と読むのですよ。 読めても意味が解らない!!!!主人公の…
前作の超駄作「白銀ジャック」で騙されて臍をかんだのに、2度も続けて騙されるとは、自分の審美眼の無さにほとほと呆れます。「疾風ロンド」は「白銀ジャック」に劣るとも勝らぬ、ダルイ小説となっております。
「こんなに面白くなるとは!自分でも驚き。東野圭吾」「一気にぶっ飛び!!100万部!」という実業之日…
エンターテーメントの神様・東野先生の作品とは思えないレベルの低さです。
「白銀(しろがね)ジャック」というハーフの主人公の物語かと思いきや「バスジャック」同様の「スキー場…