ぽーるばにやんさんの書評



文豪の書く名作は、現代の小説とは一味違うことを実感させられます。
ここ数年文豪の作品に触れていなかったので、この辺で少し読んでみたくなり川端康成を選択しました。学生時…




川端康成長編の最高峰、だと思う。一筋縄ではいかない面白さ。
「『山の音』、今読む価値ありますか?」と、私の周りにいる若者は聞いてくるかもしれません。 どう…

家族を通して見る人と人との関係性
三世帯で暮らす尾形家における三者三様の夫婦関係を中心に、家族、ひいては人と人との関係性とは何か考えさ…





儚げな美と人生。美しい日本を読む、川端症候群にかかった私。
自分が、川端シンドロームではないかと疑ってしまった。ちと感服した。 老いを感じる60代の主人公…




登場人物たちの複雑な心の機微を、日常生活を淡々と語るだけで描き出す川端康成。読者はただ、感じ取るだけ。
戦後文学の最高峰とも評される、川端康成の名作です。 戦後まもない頃のある一家の日常を、すで…


仄暗い命の音、山の音
老いと男女がテーマであるが、燃え上がるようなものではなくて、主人公の老いを描写しながら、それを取り巻…





全員が何かしらの哀しみを心に秘めた家族の、静かな日常。こんな風に家族を描ける作家は、他にはいないだろう。
信吾は、妻の美しかった姉にずっと憧れていた。彼女が結婚し亡くなったあとで、妹の保子と結婚した。保子…





川端康成の傑作の1つ。老年の主人公の嫁への愛情、家族の機微、老境への諦念などの表現が素晴らしい
川端康成というと、多くの人がまず思い浮かべるのは冒頭が印象的な『雪國』、何度も映画化され「踊り子号」…



なんでこんな題材なのに、ドロドロしないんだろう…
言わずと知れた文豪川端康成の作品です。 六十代の信吾を語りとして、その家族の日常の出来事が記さ…



嫁と舅の、ぎりぎりの関係
鎌倉に家を構え、妻に息子、息子の嫁と平穏な毎日を送るかに見える尾形信吾。だが、六十を越えた今も、息子…





山から聞こえる音が常に作品の底で鳴り続け、読者の琴線を鳴らさずにはおかないだろう。凛として静謐で、小さな情熱と感動と敬意を払わずには居られない川端作品の最高峰!
戦後の中産階級の過程のあるじ尾形信吾が主人公。ある夜寝付けぬまま何するでもなく考え事をしていると〔山…