かもめ通信さんの書評




ええっ!?これってホラーだったの!?と思わず声を上げたくなるぐらい怖かった。
今年創刊10周年を迎えた白水社のエクス・リブリスの 記念すべき60作目が韓国文学だと知ったときから…
投票(38)コメント(3)2019-09-02

理不尽さを嘆いてもなあ、でも嘆きたい
『モンスーン』ピョン・ヘヨン著 姜信子訳を読む。 日本語訳は必ずしも作品発刊の年代順ではないので …

日常に潜む空恐ろしさ
不条理から怖いまで。どちらかといえば「観光バスに乗られますか?」「うさぎの墓」あたりの不条理が好みだ…


9篇の短篇からなる。眠れない夜に一篇づつ読むのもよいかも。 読む人によっては目が覚めてしまうかも知れませんが・・・
読み始めてから作者が女性だと知って、ちょっと意外だった。小説では男性の登場人物の目線で語られているこ…





「団地はまだ暗かった。これほどに巨大な闇ははじめてだ。テオは商店街から吐き出される光の下から黒い団地を見あげた。自分は光のもとにあり、ユジンは闇の中にひとりいることが奇異に感じられた」本文より
平凡な日常を描いているはずなのに、いつの間にか悪夢のなかをさまようような、そんな作品が並ぶ短篇集。9…




無限ループの中に閉じ込められたような、出口の見えない状況下、人物たちは特に焦るわけでもなく、まるでそれが偶々自分に与えられた席であるかのように、黙って状況を受け入れてゆく、アイデンティティの不在。
久しぶりに「不条理」という言葉を思い出した。「観光バスに乗られますか?」など、ほとんどベケットだ。何…