マッピーさんの書評




もう後戻りはできん。そんな行きどまりの道に脇道があったら、そこに行くしかないではないの。そして行きつく先はまた後戻りはできん、行きどまりの道。そうか、あかんかったんか。
とにかく圧倒される。 本の厚さにも、テーマの重さにも、文体の軽やかさにも。 主人公の熊太郎は…




明治26年に実際にあった河内十人斬りという事件を題材にした小説。城戸熊太郎はなぜ無頼者となり、なぜあのような事件を起こしたのか。コミカルな前半から一気に悲劇へ。怒涛の展開にひきこまれます。すごいです。
すごい。この本を読み終えた、それが私の一番の感想です。 これは、河内十人斬りという、明治2…

明治26年5月25日。大阪府南東部の金剛山麓で、凄惨な殺人事件が起きた。世にいう「河内十人斬り」。 主犯の城戸熊太郎の、わだかまる思いが、河内弁で泥の川のように流れだす……
安政四年に城戸熊太郎が生まれたときから書き起こされている。 田畑を所有する中農の家に生まれ、両親に…




明治二十六年に起きた河内十人斬りの犯人である城戸熊太郎の一生を、町田康の文体で表現したものです。
何ていうのでしようか、読み応えのある大長編です。 内容は、明治二十六年に起きた河内十人斬りの犯人で…





そして熊太郎はそのことを説明する言葉を持たなかった。
大阪の民謡河内音頭は鉄砲節に歌われる「河内十人切り」をモチーフとした小説であり、のちに故郷の村の住人…



あの人は何も考えてない、とか、絡みづらいやつだなぁ。などと思った経験、誰にでもあると思います。本著はそんな人に疎ましく思われてるばかりの、チンピラの思考を追います。
とにかく本作は分厚い、長い。その中でとにかく彼の思考がツラツラと書き連ねられます。仕事もせず、博打と…



町田康さんの本です。
どうも、元ネタが、河内音頭の「男持つなら熊太郎弥五郎、十人殺して名を残す」らしくて、いわゆる河内十人…



物理的にも内容的にも重い本です。。
「人はなぜ人を殺すのか」 葛木ドールを殺してしまったという思い込みが原因で人生を投げやりに過ごして…




何故だか笑ってしまう意味不明で考えさせられる小説。
この小説は実際に”河内十人斬り”と言われる事件で更に実在名で書かれている。熊太郎の性格は著者に表現さ…



熊太郎の自分の考えをうまく言えない性分に共感。自分も感覚で話すから人に言いたいことを伝えられない。誤解されてることに気づいてもそれを打開できない。そういう気持ちは痛いほど理解できる。





徹夜完全保証。おどれのド低脳をぶっ壊す、読書。
全文を手帳に書き写すのもあり、と血迷った。 読もう読もうと思ってずっと先延ばしにしてい…

「河内十人斬り」に取材したこの作品は、主人公である木戸熊太郎の生涯を追う形で語られる。その冒頭は通常の三人称であるが、語り手の主観は早くも六行目から現れる。 「あかんではないか。」
「河内十人斬り」に取材したこの作品は、主人公である木戸熊太郎の生涯を追う形で語られる。その冒頭は通…




著者は湊かなえではなく、町田康。関西弁の軽快な語り口が特徴的な筆者の長編。大江健三郎さんはこの本を二度読んだらしい。ダーッと読める傑作