はにぃさんの書評





女中は見た!昭和初期の家庭の事情。
女中---今では日常使われなくなったその言葉に秘められた、抑圧された魅力に惹かれるのは私だけではない…

長く仕えた「赤い三角屋根の小さいおうち」平井家での日々、といったアップと、 戦争へ向かう日本、という背景の両方を、きっちりピントを合わせて書ききっているところは見事。
160 中島京子 「小さいおうち」 戦前の東京に女中奉公に来ていたタキが、老いてから書いた手記…





「詞(ことば)にも 歌にも なさじ わがおもひ その日そのとき 胸より胸に」(本書で引用されている与謝野晶子の歌)
2010年刊の本書については、いろいろな方が賞賛の書評を書いておられますし、カバーの裏表紙には「最終…

女中になったタキが見たものは―二度と来ないあの日々
1944年マリアナ諸島が陥落し、以降米軍の東京などへの空襲が本格化した。『ぼくたちの好きな戦争』小林…




小さなおうちの小さくない秘密
第二次世界大戦前の、東京郊外に建てられた「小さいおうち」。そこに住むのは美しい時子奥様、恭一ぼっちゃ…




戦前のわずかな期間、山の手には夢のような時代があった
戦前には、夢のような時代が、わずかかもしれないが、 あったんだな、と。 この小説の主人公は、その…




平々凡々の幸せを描けば描くほど戦争がもたらす不幸というものがしみじみと胸に迫りました。
本書巻末に作者中島京子と船曳由美の対談が掲載されており、そこで紹介された中島さんのおばあさんの言葉が…




8年前に読んで、最後の最後にしみじみした読後感、いまも健在。おすすめです。
2010年度、直木賞受賞作です。 「あれ?こういうタイトルの絵本があったよな、たしか…」 …




少々退屈な回顧録ですが、我慢して最後まで読むべし。最終章の仕掛けが秀逸すぎます。
日記小説の体裁を借りたタキおばあちゃんの半生記になっています。タキは米寿を越えた生涯独身のおばあち…




戦争とはこういう風に始まっていくのかと、思う。それは、今の空気と似ている。
戦争とはこういう風に始まっていくのかと、思う。 それは、今の空気と似ている。 あとがきとして…





そこはかとない余韻を残す。読み手の想像力をかきたてる小説です。昭和初期の東京モダンの世界も楽しめます。
昭和初期の物語。 女中奉公にでた少女タキは、赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。 …




節約一辺倒で描かれがちな暗い戦前~戦中を、現代小説のように想像力豊かに語る
あっけらかんとした語り口調。帯に書いてある恋愛事件に辿り着くまで文章に冗長な感もあるが、次第に引き込…




もっとも大事な心に響くものを無くす喪失感
最近は、書斎のスペースの関係もあり、本当に手元に残したいものだけを紙ベースの書籍を購入し、あとはでき…





暗いばかりの時代でないということ。タキさんという魅力的な市井の人の語りが心に響きます。
映画で話題となり、表紙が絵本みたいな可愛らしさもあり、気になりながら読めないでいた本です。 山…




タイトルからは予想もつかない、仕掛けの面白い話でした。
ストーリーは、老境を迎えたタキが若かりしころに女中として働いていた事や自分の人生を大学ノートに回想録…





山形の田舎からやってきた女中タキの、奥様への熱い思慕のもと、懸命に尽くそうとする姿とその背景に忍び寄る戦争の影が鮮やかなコントラストとなって秀逸な作品となっている
たくさん本を読んでいると、間違って既読の作品を購入して家に帰ってショックを受けることがよくある。こ…



本書を原作として、山田洋次監督が2014年に映画化した。その封切り直前に執筆、タウン紙に発表した書評の再録。
本紙「ギンザタイムス」2月号(二〇一四年)が出る頃には、映画『小さいおうち』(監督・山田洋次/出演…




昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。
中島京子は以前「イトウの恋」で、この作家が面白いってことは理解してます。内容は女性の生き方なのですご…




家政婦は見たが黙っていた。大伯母の回想で始まる物語は、甥の探訪で真実が明らかになる。
家政婦は見たが黙っていた。 大伯母の回想で始まる物語は、甥の探訪で真実が明らかになる。 元女…




カラー写真の様に、童話の様に描かれる奥様と女中・タキさんの思い出の日々。最後の最後に提示される謎が、深い余韻を残す。
一市民から見た昭和を活写した物語としても、そしてタキおばあちゃんの楽しい事が多かった思い出話としても…




☆千姫聖栞ブックレビュー☆赤い屋根のモダンな洋館。小さなおうちの、小さな秘密。
月に一度、会社の会議室でお花を習っています。 私は通りすがりの者なのですが、編集のお姉さま達がとて…





時間を掛けて読んだ 長い時間のものがたり。
纏めて読む時間がなかったので 読み始めてから今日まで 長い時間が経っている。 でも、この物語の…