今回も、後々にも登場する人物の初登場作品となっている。ミステリー研究会の真壁、ビデオカメラを持って歩く佐木(1号)。まぁ、冒頭で登場する不動高校の校長とPTA会長は「File02:異人館村殺人事件」でも出てくる。今回読み直して、「あらま、こんなとこにもいたのね」と改めて確認。
今でも「七不思議」が語り継がれている学校もあるのかな。夜の学校とかってすごく怖いよね。なんでだろ? 昼間の賑やかさが頭に染みついているからなのかな。今回の七不思議が作られた過程というのもなかなか常人には理解しがたいというか、なんというか・・・。
例えばね、複数の死体を隠したい場合。あんなに趣向を凝らして隠すものかしら。違和感。
桜樹先輩は第一の被害者となるには惜しいキャラだなぁ。何度読んでもそう思う。美雪ちゃんのライバル(?)として登場し続けて欲しかったけれど、速水玲香ちゃんがいるからいいか。
この後、何度も金田一の助手と称してカメラ片手に事件に関わってくる佐木くんも初登場。当初からあやしい雰囲気満点。
さてさて、ミステリコミックだからね。一応、トリックの話を。
桜樹るい子が残した暗号はよくあるパターンだ。PCあるいはワープロならではの暗号。第二の殺人と美雪の殺人未遂には、トリックなんていうものはなく、突発的な犯行。メイントリックはやはり第一の桜樹るい子の殺人。証人が金田一となっているところがミソ。他の誰かだったら、剣持警部も容易には信用しなかっただろう。それを金田一くんが解いちゃうのはなぜ? 今回はきっかけらしきものがなかった(薄かったというべきかな)。それで気づくかよ~という感じ。どんだけ天才なんだ!
かなり独特なトリックだと思う。似たようなトリックを用いた作品ってあるのかな。ミステリ読みのクセして、読み方が偏っているから知識が乏しい。このトリックを成立させるための条件作りも自然にできている。だけど、当初は製薬会社の建物として建てられていたから通常の学校より廊下の幅が狭いってさ。違法ではないの?・・・って細かいツッコミはこのシリーズには不要か(苦笑)。
「金田一少年の事件簿」シリーズに登場する犯人には、同情してしまうような背景がある場合も多い。が、この作品に関しては一切同情の余地無し。自らの保身のために殺人を重ねる犯人。小心者すぎた。なぜこいつが「寝ずの番」として選ばれたのか・・・。性格で判断しなよ~と、こっそりとツッコミを入れてみる。
剣持警部も言っていたけれど、本当に不動高校の人間は変わったヤツばかり。まぁ、事件の起きる頻度も半端じゃないわけだから、そうしなきゃいけないんだろう。考える方も大変だ。似たようなキャラが出てくるのも仕方ないかもね。
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