金田一少年シリーズの第2作目。「異人館村殺人事件」である。
金田一の同級生である時田若葉が、教師である小田切と恋愛関係にあることが学校にばれてしまう。金田一の活躍で退学処分は免れたものの、故郷・六角村に呼び戻されることになった。実は、若葉には子供の頃から決められた許嫁がいるのだ。しばらく経って、金田一とその幼なじみで同級生の七瀬美雪が若葉の結婚式に招待された。ここにどうしても連れて行ってくれと言ってきたのが、若葉の恋人だった小田切である。
20数年前に火事で焼けた教会を囲むように建っている6つの館。六角村の住人は6つの館の人間だけだった。そして、教会と6つの館の中に、それぞれ身体の一部分が欠けた7体のミイラが守り神として保存されていた。
若葉の結婚式前日の夜。儀式として新婦は教会の中で一晩を一人っきりで過ごさなければならないという。しかし、中から厳重に鍵をかけられた教会の中で、若葉は首のない死体となって発見された。
金田一少年シリーズは、やたらと登場人物が殺されることが多いが、ここがその原点かもしれない。時田若葉が殺された後、6つの館の主人達が次から次へと殺されていくのである。その犯行の鍵は、守り神として保存されている「7体」のミイラ。
単行本が発行された当時、某有名作家の超有名ミステリからトリックを盗用したのしてないのと騒がれていたが、文庫化されるにあたり、巻頭にその作品からトリックを使用している旨の文章が掲載されている。2年ほど前、そのミステリを読んだのだが、金田一少年を読む前に読みたかったなぁと、少しこのコミックを恨めしく思った。
まあ、例に漏れず、誰も救われることがなく、血の気の多い事件である。金田一少年の周りには、殺人者が何人いるんだろうか。そのうち、同級生もみんな殺されてしまうかもしれないな(苦笑)。
あ、このコミックで青森県警の俵田刑事が初登場。後に「異人館ホテル殺人事件」など、数作品で再登場する。
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