hackerさんの書評




「諸君がこれをペストと呼ぶか、あるいは知恵熱と呼ぶかは、たいして重要なことではありません。重要なことは、ただ、それによって市民の半数を死滅させられることを防ぎとめることです」(本書主人公の台詞)
アルベール・カミュ(1913-1960)が1947年に発表した、おそらく『異邦人』(1942年)と並…





アルベルト・カミュ「ペスト」には、面白い仕掛けがあります。
「ペスト」は、1947年に出版された不条理小説。 疫病であるペストが人々を襲うということを当時のフ…



感染すれば死は確実。もっと殺伐とした展開になるかと思いきや、案外平静だった。
4月16日の朝、医師ベルナール・リウーは、診療室から出かけようとして、階段口のまんなかで一匹の死ん…

以前、この本の書評を書き、誤って、岩波文庫版の『ペスト』(三野博司訳)としてアップしました。「新潮文庫の100冊」読書会に登録し、その誤りを指摘されたので、訂正します。 いまや、古典となっている本です。
この本が発表されたのは、1947年6月であり、その舞台は194*年のオラン(アルジェリアの港町)とさ…





今、まさに再読す。今起きていることとよく似た、あまりにもよく似た物語を描いたキャンバスにナイフを突き立ててみる。そこからカミュの思いを垣間見ることが叶えば。
何度も繰り返し観た映画は、ストーリーを追う呪縛から解放されて、画面の細かな秘密に目が行く余裕が…




“今”と重ねてこの小説を読むことは、邪道であるかもしれないとは思いつつも……。
194*年4月16日、 フランス領アルジェリアの港町、オランで暮らす三十代の医師リウーは、 診察…




略奪に走る人々もいる。ペストを焼き殺せると妄想して自宅に火を放つ人々も出る。現実のコロナ禍のアメリカではコロナウイルス感染者と接触して免疫を得ようというコロナパーティーという愚行が起きている。
アルベール・カミュ著、宮崎嶺雄訳『ペスト』(新潮文庫、1969年)はアルジェリアのオラン市でのペスト…





それは、ネズミが死んだことから始まった
何度目かの読み直しです。 194*年、オラン(アルジェリアの港町)が舞台になります。 異変…




冒頭、医師リウーが、死んでいる鼠を発見した日がなんと4月16日(本日)。ストーリーは、映画「荒野の七人」のシーンが強烈にフラッシュバック。
本書を手にしたきっかけは、もちろん新型コロナウイルス。 なのだが、二度読みして感じたのは読む前…




いよいよペストの流行が猖獗を極め、オランの街が封鎖されてからの様子は、そう遠くない将来に日本で体験することになる可能性が高いと思うと、何とも憂鬱にさせられる。
カミュの『ペスト』が最近売れており、品切れになっている書店もあるのだとか。 時流に乗ってわたくしも…

疫病で封鎖された町の話
本作を初めて読んだのは学生時代の仏文のレポート課題だった時のこと。 疫病の流行で封鎖された都市でそ…





新型コロナウィルス感染拡大渦中のいま読むと、実に生々しい作品だ。そして、勇気と希望を与えてくれる小説でもある。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、カミユの「ペスト」が売れていると聞いた。 どこの書店でも品切れ…





文章は難解…、だけど拝金主義ならぬ仕事中毒の町の災害はなんだかリアルで怖い!
100分de名著で紹介されて書店で手に取った本です。 ペスト災害に見舞われるオラン市は番組にて「拝…


「100分de名著」カミュの「ペスト」がおもしろかった。…ので、放送四回分、番組の印象、自分のための読書の手引き用メモを指標にしつつ、膨らませる企画をもって、一読の備忘録的な記録。
「100分de名著」カミュの「ペスト」録画やっと観た。 「100分〜」はレヴィ=ストロース「野…




世の中には神について、解釈しうるものと、解釈しえないものがある。
『100分で名著』の6月の本が『ペスト』だったので、読みました。 ある日、アパートの前でネズミ…

日々日常とは何なのか、家庭とは、人々の交流である社会とは、更に国家というシステムとは、些細な事柄を包含する現実と抽象が精緻な筆致によって描かれた作品である。
ペストの流行によりアルジェリアの町オランが閉鎖され、他の土地との一切の交通と通信が遮断された。離れ…





「戦争というものはたしかにあまりにもばかげたものであるが。しかしそのことは、そいつが長続きする妨げにはならない。」
アルジェリア海岸に面するありふれた都市オランにペストが蔓延したため、オランは外界と遮断されてしまう。…



「異邦人」によってフランスの文壇に華々しく登場した作家カミュの、もう一つの代表作。アルジェリアの地方都市オランを舞台に、ペストの蔓延という苛酷な閉鎖的情況と、そこに生きる人間の実存を活写した名作。
先刻、アルベール・カミュの「ペスト」(新潮文庫)を読み終えた。 この作品を単純なヒロイズム…



伝染病は今でもひとを恐怖と混乱に陥れる。人間の抗いきれない脅威に遭遇したとき、何が救いとなるのか。
ペストが蔓延した町での人々を描く。 カミュも読んだことの無かった作家のひとりで、最初は「異邦人…

アルジェリアのとある町をペストが襲う。隔離されて、ペストで死ぬしかない運命に立たされた人々は様々なやり方で戦い、あるいは死を選ぶ……これはむしろ現代日本の置かれた状況に相通じる作品とも考えられる。
アルベール・カミュのこの名作も、私は読まずに過ごして来たのだった。前にも書いたが読者としての怠慢を嗤…





小さな町を襲ったペストは、何を象徴しているのか。
『ペスト』は、4月16日から始まる。 この日の朝、医師リウーは、診察室から出かけようとして…




世界を支配する「不条理」に、人はどう対峙すればいいのか。カミュによる、ひとつの答え。
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーはネズミの死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱…

小さな港町オランを襲ったペスト。ペストとは抽象であり、生きる現実は反抗である。
小さな港町オランを襲ったペスト。ペストとは抽象であり、生きる現実は反抗である。この作品はカミュが、…