「ホンノワ」テーマ:
中原中也さんの詩集を読んでみましよう(初心者板)
登録日:2013年04月29日 17時26分

タイトル: | 汚れつちまつた悲しみに…… |
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著者: | 中原中也 |
出版社: | ぶんか社 |
発売日: | 2010-06-05 |
価格: | 480円 |
平均レート: | ☆ |
テーマの説明
最近「中原中也」さんの詩集を購入しました!なぜSF小説読みの私が買ったのか・・・映画&TVで放映中の「宇宙戦艦ヤマト2199」で真田副長が彼の作品の愛読者という事で興味を抱きました。しかし詩集は小説と違い勝手が違います・・・詩集に関しては私も初心者で始めての挑戦です、あせらずゆっくり読み、コメントを私なりに書いていきたいと思います。コメントの解釈について意見交換できればと思います。まずは今回購入した「汚れつちまつた悲しみに……」の各詩について語りましょう!ここに収録されているのは昭和9年、13年に初出された作品です。詩集初心者板としていますが詩集大好きで読んでいる方々も気軽に書き込んでください、そしてコメントに対しアドバイスご助言等いただけたら嬉しいです!
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汚れつちまつた悲しみに……
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汚れつちまつた悲しみに……
遊び疲れた男どち(タキシードを着ているようです)/その心は何か悲しい/死んだ火薬と深くして・・・・
何かこの3つが結びつかないのですが・・・特に、死んだ火薬と深くしての意味がわからないです。
この詩が言いたいのは、喜びも悲しみもただ歌うしかない!という事なんでしょうか? 時代は1934年(昭和9年)なんですが・・・
詩を読み解くのは難しい・・・
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詩に限らず、小説も含め国語の読解力テストでそれに点数をつける事自体間違っているように最近感じます。
たくさん本を読んでいると、読む人の感じ方、生き方などにより左右されるものだとつくづく感じます、ゆえに答えはひとつではないと言う事!
読書は多種多様な感想、解釈があるから楽しいのかもしれません。
汚れつちまつた悲しみに……
夕暮れ蓮の葉がこすれる音がする中ふと立ち止まる・・・ふと父の姿を思い出し・・・失われたものは帰ってこないが・・・再び一歩二歩と歩んでいこうということかな?
葉がこすれる音は人の話し声の比喩かな?夕暮れの雰囲気が葉がこすれる音と重なり、亡き父をふと思い出したのでしょうね。そしてこの詩が生まれたのかな?
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汚れつちまつた悲しみに……
故郷に作者が帰ったときに感じた事を詩にしたのでしょう。
実家に帰ること、風景(自然)、臭い、音(声等)すべて心地いいですね。
帰った時、第一に聞かれるのは・・・今までどうしていたの?と聞かれることが多いですよね。
「あぁおまえはなにをしてきたのだと・・・・・吹き来る風が私にいふ」という所
(一部変換できない文字があるので仮名または小文字で書きました)
それを、ふいてくる風に言わせてるのが詩的だな~。
この詩はたまにしか実家に帰れない人には共感できる詩かもしれませんね。
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汚れつちまつた悲しみに……
古い詩の難しいところかもしれません・・・。
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汚れつちまつた悲しみに……
山沿いを走る蒸気機関車の汽笛が母親のように優しい音(声)を鳴らしながら走り過ぎていく様子を描いた詩です。季節をあらわす向日葵ですが、「焦げて図太い向日葵が田舎の駅には咲いている」というところが面白いですね。周りの花と違いたくましく育った向日葵なんでしょうね?
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汚れつちまつた悲しみに……
港町ののんびりした雰囲気が出ていますね。役人もどてら姿でくつろいでるようだし・・・。
でも、中原中也さんの人生に何があったのか・・・「私はその日の人生に、椅子をなくした」とは居場所を失くしたのかな?それともスランプ状態になってしまったのか?
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汚れつちまつた悲しみに……
飲みすぎて、目覚めが悪い状態をうまく表現していますね、「千の天使がバスケットボールをする」これは目の前に星がいっぱいちらついてる状態の事でしょうか?又はシュートする時にゆらゆらしますよね、それと似た状態が沢山目の前にちらついていると言う事でしょうか?まさに酩酊状態です。またストーブの錆が白っぽく見えるとは・・・相当ひどい状態なのが良くわかりますね。
でもこんなになるまで飲んで何かあったんでしょか?
この作品は現代人にも共感できる、アルアル的な詩ですね!
この作品の前に記載されている「ためいき、河上徹太郎に」は今回とばしています。
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そこに気づかれたこと、すごく大事なんじゃないかなぁと思います。
私は中也の人生や人柄に関しては、文庫の中原中也詩集の巻末に載っている解説と、昔見たNHKの特集番組で知った知識しかないのですが、恋人と親友と三角関係に陥ったり、幼いわが子を亡くしたりと、波乱万丈な人生であったようです。そしてかなりめちゃくちゃな生き方をしていて、詩を書ける以外は何もできないダメ人間だったんだろうなぁ、と思いました。
詩は感性で味わっていいものだと思いますが、感性だけで何も感じられなかったら、ちょっと作者の背景なども知ってみると、理解の助けになるかもしれません。
あと、これは中也の人生を知ったとき私が勝手に感じたことなのですが、彼は感受性が鋭くて、気難しくて、ただ普通に生きることが難しかったんじゃないかと、ずっと生きづらさを抱えていた人だったんじゃないかなと思います。
そういう「生きづらさ」みたいなものが響く人にとっては、中也の詩は時代を超えて響くものなのだと思います。私がそう思ってるだけかも知れませんが……。
ここまで読んでみて、中也さんの性格少し見えてきたかな?と感じる事もありますね。ちょわさんが言うように「生きづらさ」又は不器用さ?も感じます。まだ詩に関しては初心者の私ですが、今後読み進めるのが楽しみになってきてもいます。
浅田弘幸作品集 2 眠兎
中也の詩をモチーフにしたこんなマンガがあります↓
十年以上前の作品なので、不良の様子など古いところもありますが、思春期に感じる無力感ややるせなさや行き場のない気持ちなどの描き方は、今読んでも分かる人には分かるのではないかと思います。また中也の詩のイメージがここからつかみ易いかもです。
何度もコメントしてすみません。
余計なお世話だとは思うのですが、私自身中也の詩が大好きで思い入れが深いので、これからも彼の言葉が残っていけばいいなと思い、つい口を出してしまいました。
中也の言葉は、その気持ちを感じたことのある人には、決して古びずに瑞々しく届くものだと思います。逆に合わない人には合わないのだろうとも思います。中也の言葉をそれと知らずに探しているような人の元に、どれだけ時代を経ても彼の言葉が届き続けるようにと願って止みません。
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汚れつちまつた悲しみに……
夏の詩ですね。「地平の果に蒸気がたつて、世の亡ぶ、兆しのやうだつた」多分これは何の比喩か考えるに遠くに見える入道雲かなにかのたとえか(遠くに見える夕立の気配、子供時代を考えると雷を伴った夕立は怖かったものです)、それとも・・いつも結び付けてしまう、大陸での戦争のこと?(少年時ということを考えるとこれは無いかな?)
どちらにせよ、最後の「ああ、生きていた、私は生きていた!」この部分が好きです!
この詩自分の心にはまりました!「ああ、生きていた、私は生きていた!」いいですね。
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汚れつちまつた悲しみに……
病気の妹さん(おそらく末期の状況か)に対し、兄である中也さんが何もできない・・・
「死んだっていいよう、死んだっていいよう」と言う妹さんに対し、「祈るよりほか、わたくしには、すべがなかった」と言う中也さんの気持ちが悲しげです・・・・。
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汚れつちまつた悲しみに……
後悔先に立たず、一度悔やみだしたら止まらない・・・そういうこと人間生きてるからには幾度となくおそい来るものです。それを癒してくれるのは中也さんにとっては神社の中の木々の木陰なんですね。
癒される場所・・・それは人によって違うのも確か、この詩を読んで自分だったらどこかな?考えてみるのもよいかも。
ちなみに私の場合、近所の沼の周りに生えている木々や草花が風でこすれる音かな?サーサーという音・・・
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汚れつちまつた悲しみに……
若いときの希望、夢と言ってもいいかな?
永いこと社会人として生活を続けると、理想から現実へ目をむかえざるを得ない時期が来るものです。
現代に当てはめれば、会社は未来永劫続き、自分の興味が高い業界に入れたと思いきや・・・数十年後に倒産解散廃業・・・それが現実、その後の仕事(再就職等)迷走気味かな?そんな感じに受け止めました(これは私の経験ですが)
「溺れたる夜の海より 空の月望むが如し。」まだぼんやり希望が見えている状態なのでしょう=まだ望みがありそう
「今ははや暗き空へと消えゆきぬ。」=現実
理想と現実を表現した詩でしょうね。この詩も現代人にも共感でできるものだとお思います。
マイナス思考的ですが、心に来るものがあります。
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汚れつちまつた悲しみに……
気になるのは、「血を吐くような・・・・」という言葉が頻繁に出てきます。
心の内を題名「夏」の暑さにかけているようですが、「血を吐くような・・・・」はかなり過激な表現のように思います。どういうことだろう?絶望感?では何にだろう?中也さんの心のうちは複雑です・・・。
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汚れつちまつた悲しみに……
滅んだ過去(過ぎ去った過去でもいいかな)、それに中也さんが思いをはせている様子です。
風は過去から現在そして未来時間は何があっても進んでいくもののたとえでしょうか?
生命も同じ・・・。
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汚れつちまつた悲しみに……
この詩は宇宙戦艦ヤマト2199で、中原中也さんの詩集の愛読者、真田副長が好きな詩の一つです。
今回はこの映画にてらし合わせて書いてみます。おそらく戦争の発端はガミラス(敵?)側でなく、地球側にあったという事実、一般市民(軍人も含む)には真実は隠されていました。知っていたのは一部の幹部のみ・・結果的に市民に苦しみを与えてしまい、なすすべもない状態に陥ったわけです。
「汚れつちまつた悲しみに、なすところもなく日は暮れる・・・」この部分はまさにこの物語の戦争が始まった当初の雰囲気を表してるように思います。
この物語の新解釈(リメイク)にピッタリだったんでしょうね、映画の中で使用されたわけも理解できたようなきがします。
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汚れつちまつた悲しみに……
今回は中也さんが書いたときの気持ち状況を考えて書いて見ます。
汚れつちまつた悲しみに・・・何か途方にくれていて上を向いている中也さんが想像できます。
思いつめるのはだめですよ!今の自分がそうです・・・この詩の最後の部分ににあるように、なすところもなく日は暮れる・・・と言うことになってしまうと前へは進めなくなるでしょうし。正に私自身に問いかけられているように感じました!
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書き込みは自由ですので、私不在でも気軽に書き込んでいただきご利用下さい。
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汚れつちまつた悲しみに……
この詩は中也さんの恋人?想い人?彼女?どれに向けた詩かな?いずれにせよ異性に思いを寄せるということは度がすぐなければいいことですね。
この詩は5番まであるのですが(こういう言い方でいいのかな?)おそらく彼が言いたかったのは5番目の唯一タイトルのついている、幸福という詩の部分でしょうね。
穏やかな心=幸福なんでしょうね。異性の友達がいるということも心穏やかでないと存在しえないかの知れません。
この詩を書いたときの彼の気持ちはきっと穏やかだったんでしょう。
再始動初回の詩うまく読み解けたかな??
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