夏の雨さんの書評





二人が渡った雨の両国橋は誰もが渡る青春の橋
まず書誌的なことから。 山本周五郎の代表作のひとつ(代表作といっても数多く、どれが一番とは言い…

表具師の奉公人、利発な栄治と愚直なさぶの、十五歳から十年ほどの話。 読んだ若い頃は「いい友情・人情話」と受け取ったのだが、 歳をとって読み返してみたら、今の自分の器を試されている気がした。
109 山本周五郎 「さぶ」 表具師の奉公人、利発な栄治と愚直なさぶの、十五歳から十年ほどの話…

さぶというタイトルの意味
男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶ。住み込みで働く同い年の職人にとって、世間はさほど甘くなく、辛…




ストーリーは「栄二」中心に進む…が、タイトルはあくまでも『さぶ』。なぜ?大衆文学と純文学をつなぐ一本の丸太橋のような寓話。
出典不明であるが、ネット情報によれば山本周五郎はかつて「文学に純も不純もなく、大衆も少数もない、良い…





山本周五郎の市井ものの晩年の代表作「さぶ」
私が敬愛する作家のひとり山本周五郎の市井ものの晩年の代表作ともいえる「さぶ」を、本棚の奥から取り出し…





根っからの悪人なんてこの世にはいない、そして人は人によって生かされている。SNSが普及しすぎた今だからこそ読んで良かったと思います。
きっかけはNHKでのドラマ化の話を聞いて話題程度でした。しかし、読んでみて、自分の愚かさや生かされ…





男前で仕事ができる「栄二」 正直だけどのろまで、さえない「さぶ」 二人の職人の運命はいかに…。人間の苦悩と再生、友情と愛を描いた作品。面白かったです。
江戸の下町で表具店「芳古堂」の職人として働く「さぶ」と「栄二」 栄二は男前で器用、仕事ができる…





腕の良い職人栄二は無実の罪で人足寄場に送られる。理不尽な仕打ちに憤った彼は殻に閉じこもる。彼の元に幾度も面会に訪れる愚鈍な朋輩のさぶの無心の様子や、周囲の人々の心遣いに、頑なな彼の心は開いていく。
山本周五郎作「さぶ」を読みました。 表具屋芳古堂に勤めていた愚鈍なさぶは、事あるごとに苛められ…




人足寄場の仕組みを具体的に描いている。現代の福祉制度が見習う面もあるのではないかと感じるほどである。当時の役人は現代の公務員以上に真面目に考え、仕事に取り組んでいたと感じた。
山本周五郎『さぶ』は江戸時代の江戸で、理不尽に虐げられる貧しい人々を描いた時代小説である。栄二とさぶ…




人の良さも悪さも影響をどう受けるかは、自分の気持ち一つ次第だと思いました。
ずっと家の本棚に眠っていた本で、随分前に手に入れていましたが後回しにしていたものです。 主人公…



人は、一人では生きられない。みんな誰かに支えられている。
新潮文庫、山本周五郎「さぶ」。 図書館のヤングアダルトコーナーに、居心地悪そうに、ライトノベルに挟…




同じ表具屋に奉公する栄二とさぶ。しかし、濡れ衣により栄二は人足寄場へ送られてしまいます。しげく足を運ぶさぶの姿と寄場の人々に、人間のやさしさを教えられます。
江戸のある時代、同じ表具屋「芳古堂」で奉公する栄二とさぶ。お互い帰る家もなく、生きるためだけに幼い…



山本周五郎を読んだ。
小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ、さぶが泣きながら渡っていた。双子縞の着物に、小倉の…



■江戸の下町で修行する 二人の職人を描いた一冊です。 「栄二」は、利発でケンカも強く、 勝気で、女性にモテるタイプ。 一方、「さぶ」はのろまで 人に馬鹿にされますが、 着実、誠実なタイプです。
■江戸の下町で修行する 二人の職人を描いた一冊です。 「栄二」は、利発でケンカも強く…