塩味ビッテンさんの書評




♬あなたが咬んだ小指がイタイ。 そりゃ小指の思い出じゃろうがーー。 ♬この指パパ、太っちょパパ。 そりゃおはなし指さんじゃろがーー。 ♬君ノ目ヲエグリマショウ。それ初音ミク「標本少女」やろがーー。
小説の楽しみ方には2通りあって、単純にストーリーで唸らさるるタイプ、プロット構成の巧みさやどんで…




彼の全てになれないのなら、せめて傍にいたい
★あらすじ★ 「事故で薬指の一部を失ったわたしは、標本室と出会った。 楽譜に書かれた音、火傷の傷…




描写しないことで存在感が大きくなる
初めて薬指の標本を読んだときは、なんのことだかよくわからず、薄気味悪い感じを受けたが巻末の解説を読ん…




覚える違和感が作者の持ち味
『薬指の標本』(小川洋子) 読了です。 ※ ※ 内容に触れます。 ※ 嫌な方は読まない…





美しさは、残酷さを含んで更に煌めく。
小川さんの小説って、密室(あるいは制限のある環境)で少人数が関わりながら、けれど皆決して人には見せな…





ひやりと冷たくて肌触りのよい良質なセンシュアリティ。この感覚は小川洋子の上品で不思議な感性と過不足ない筆致の賜物。
ちょっと前頭前野が暴走しそうな本を読んだ後なので(もうすぐレビューします、ってできるかなあ)、ち…



標本の定義は【封じ込めること・分離すること・完結すること】。先に進むために完結させたいことはありませんか? “標本作製所”では標本にできない物はありません。
タイトルに惹かれ『薬指の標本』を読みました。 試験官にコルクの蓋をし、液体の中には浸された薬指。 …





幻想的な静寂を堪能できます。貴方ならどんな想いを標本に封じ込めますか?
「薬指の標本」と「六角形の小部屋」の2編からなる短編集。 小川洋子さんのこの幻想的な静寂がたまらな…



小川洋子さんの静かな狂気の世界。 異常で怖いけれど、好きだわ。。
表題と『六角形の小部屋』の二篇。 静謐だけど、何かあるんじゃないか?何か恐ろしい事があるんじゃ…



登場人物、出来事、一個イッコ余すところなく、作品の中ににしっくり綺麗におさまる。 タイプのキーのように、それぞれ決められたところに。




何と妖しげで幻想的なのでしょう。
表題作の 「薬指の標本」 と 「六角形の小部屋」 の二つの短篇を収録しています。どちらの作品も非常…



カラフルな悪意と食への冒涜、いじわるいなあ。
法学部だった学生の頃、刑事訴訟法のヤストミ先生がいうことには、 「いいか、不在証明(アリバイの…




人々が持ち込んだ思い出の品全てを標本にする標本室で働くわたしは標本技術士から靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいて欲しい」と渡された靴はオーダーメードのようにわたしの足にピッタリあっていた。
幻想的な小説。 「標本室」という場所で「標本技師」があらゆるものを標本し保管し続ける。 まず現実…



小川洋子独特の、整然とした気持ち悪さが堪能できる中編を二つ収録。
小川洋子5作目。過去感想→『 ミーナの行進 』『 妊娠カレンダー 』『 密やかな結晶 』『 アンネ…

小川さんの本で一番好きかも。表紙に惹かれた人は買うべき!!この世界観はハマる人はハマると思う。そんな妙な圧迫感。




耽美的でフェティッシュで、マジカルでリリカル。日本映画ではなくフランス映画が似つかわしい。 ちょっとグロい話も、彼女の抑えた筆致がかえって、想像力を書きたてる。この作品がどう映画化されたのかな。映画も見てみたい。




標本室の受付として働く女は、標本技師から足にぴったりの靴をプレゼントされる。女の心が技師へ向かうにつれて、靴と足が同化されていく。思いは募り、女は失くした薬指の先を・・・静かで不思議な世界。一途な愛は気味悪く感じるが、引き込まれてしまう。





「静謐」な空気の中で「唐突」に押し寄せるモノゴト、そして彼らは「消失」していきます。
小川洋子作品はこれまでに「博士の愛した数式」と「猫を抱いて象と泳ぐ」の2冊を読んでいるのですが、いず…