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中小企業経営者向けの本であるが、中小企業経営者でなくても参考になる一冊です。
著者は今から40年以上前、大学生だった19歳の時に起業しています。今はその法人は別の方に譲っていますが、現在(2024年8月出版当時)も株式会社ネタもとの代表者であり、中小企業の社長であることは変わっていません。

序章 このままでは中小企業の経営は厳しくなる一方

第1章 中小企業の経営改革の鍵を握る「社員のファンづくり」

第2章 混同されがちな広告とPRの違い

第3章 「社員のファンづくり」で会社を成長させる三つのステップ

第4章 40年かけてたどり着いた「社員のファンづくり」という確信

第5章 「広報の自走化」でファンづくりのサイクルを回す

以上の構成になっています。

著者が「社員のファンづくり」という考え方を打ち立てたのは、自社の退職者が続出したことに原因があります。「3割は半年くらいで辞めてしまう」という現実が当時あったとあります。

そこで「社員のファンづくり」、つまり社員を自社のファンにすることを考えたそうです。経営者の思いを繰り返し伝え、共感レベルに引き上げる、そして社員によって外部のファンも増やしていく。そのノウハウが、本書で紹介されています。

若手社員がすぐにやめてしまうのは、中小企業だけの問題ではありません。大企業でも若手社員は続々とやめています。しかも、経営陣の世代は「我が社をやめる社員はいる筈がない」と信じ込んでおり、この事態に打つ手なし。大企業も、「社員のファンづくり」をした方がいいです。

また本のタイトルとしては、「社員のファンづくり」という言葉をもっと前面に出した方が内容に合っていたと思います。

「国内企業の99.7%は中小企業であり、国内で働く人の70%は中小企業に勤めている」とあります。中小企業経営者に本書が明るい未来を切り開く気づきになれば、とありますが、それはすなわち「日本の明るい未来を切り開く気づき」にもつながるでしょう。
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天翔龍・新山(Tenshouryu・Shinzan)
天翔龍・新山(Tenshouryu・Shinzan) さん本が好き!1級(書評数:1013 件)

始皇帝からホストまで。読んだ本のことを、ほぼ読んだ順に紹介しています。ノンフィクションが中心です。ネットの時代ですが、本を読むことを好きになる人が増えてくれればよいと思っています。よろしくお願いします。

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