塩味ビッテンさんの書評




一介の主婦が勤務先の銀行から一億円を横領するよになるまでを丁寧に描いていますが、クライムサスペンスというより心理小説といった趣。「お金」に振り回される人々の群像劇でもあります。
題名からすぐに、ライアン・オニールとテータム・オニール親子が主演で大ヒットした映画 ペーパー・ムー…




著者の人柄がにじみ出るような、素敵な作品です。好きな人のために、金銭感覚がどんどん狂っていく様子がわかります。
角田さんの作品は、いつも丁寧に描かれているな、と思います。梨花はなぜこんなことをしてしまったのか、若…



ある程度歳を重ねた女性には共感しやすい作品です。私は共感出来ませんでしたが、わかる所もたくさんあり面白かったです。
この作家さんの作品は「八日目の蝉」以来です。同じようにずっしりと重い内容で、女性は共感しやすいかもし…



主人公は健全な経済観念を有していた。「高級店の常連になることよりも、安くておいしいものを見つけて笑いたかった」(80頁)。価格と味が比例するという浅ましい拝金主義はない。
角田光代『紙の月』(ハルキ文庫、2014年)は男に会いたくて一億円を横領した女性銀行員の心理に迫る小…



それはいつか破綻することが分かっていても、甘美な幸せはIt’s Only A Paper Moonであると分かっていても、人は誰でもその領域に踏み込む可能性がある。
梅澤梨花は専業主婦で子供がいない。夫との仲は悪くはないがどこか気持ちがすれ違っている。世間から見れば…




「どツボにハマる」ことの淡々とした描写が圧巻
映画化された本作品。読んでから観るか、観てから読むか。私はいつも読んでから派であるが、映画の方は宮沢…

面白かったけれど主人公は嫌いだ
前半 同級生から見た過去の梨花と同級生のその時の状況の話が 何故必要なんだろうと思っていたのだが …




金という魔物に魅入られた女
単調な専業主婦生活にこんな筈じゃなかったと不安を感じた梨花は、変化を求め銀行務めを始めた。 梨花の…




ずっと読みたかったけど、ずるずると今になってしまった。。良い意味で裏切られた。角田さん、うまいな!
宮沢りえさん主演で映画にもなっています。 主人公の梨花は、子供のいない主婦だったが、銀行に勤め…



「駄目だこいつ……早くなんとかしないと……」読みながら何度もそう思った。
主人公の梨花と夫の間には子どもがいない。夫婦仲が悪いわけではないが、何か気持ちが噛み合わない今日こ…




自分っていったい誰?何を求めているの?自分の本当の居場所は、ここではないどこかにあるんじゃないの? 男と女、親と子、人の間をつなぐのは、お金(で買えるもの)による上下関係(支配関係)だけなのか?
私は私のなかの一部なのではなく、何も知らない子どものころから、信じられない不正を平然とくりかえして…



東京は楽しいところではあるが、奈落の底におちてしまう入口がいたるところに存在する。
今は離婚は当たり前にあり、決して悪いことではないし、新しい人生に挑戦する前向きなところも結構ある。…





宮沢りえが演じる主人公・梨花の妖艶な魅力にゾクッと身悶える
日、吉田大八監督作、宮沢りえ主演の映画「紙の月」を観た。平凡だけど幸福なはずの家庭をもつ主婦・梅澤梨…





痛くて苦しくて。もうやめてという思いが止まらなくて。
痛かった。心が凄く痛かった。 他人のお金を散財する梨花を見てると心が締め付けられるような思いが…


一億円って結構あっという間に使えるもんなんだねぇ…
話題の本のようです。 映画もあるようです。 ザックリ言えば、ヒトのカネ使って、見栄張って若い…

11月に映画が公開。借金の恐ろしさを感じる本でした。正確には、借金ではなく横領なのですが。
銀行の金を横領した主人公、梅澤梨花。 梨花本人の視点からその経緯を描き、彼女の友だち、かつての恋人…





お月さま、とって - 角田光代が描くリアルな世界
「ペーパー・ムーン」というアメリカ映画があった。日本語にすると、「紙の月」だ。 1973年の映…